本の紹介『ロマンスの辞典』
『ロマンスの辞典』——このタイトルだけでも、ロマンチックですよね。
何気なく本棚を見ていたら、『ロマンスの辞典』が目に留まりました。
音声配信で知り合った方が紹介していた本です。よく本の感想を話されていて、その中の一冊でした。
『ロマンスの辞典』(YUEISHA DICTIONARY)望月 竜馬 著(PR)
購入した当時パラパラと読んで、印象に残ったところには付箋を貼っていました。久しぶりにめくってみると、自分でも言葉を作ってみたくなっちゃった(笑)
俳句のような、ポエムのような、とても短い言葉。五十音順に並んだ言葉を読みながら、「わたしだったら、どんな意味をつけるだろう」と考えてみました。
出会いとロマンス
この本に書かれているのは、季節のことや、恋人同士の出来事、誰かを思う気持ち。
全部、愛なんです。
読んでいると、ちょっと恥ずかしくなります。でも、その恥ずかしさも愛なのかなと思うんですよね。
最近では、あまり感じていなかった感情。それが言葉になり、一冊の本になっています。音読するのは、なかなか恥ずかしいかもしれません。
ひとりでニヤニヤしながら読むのが、いちばん楽しい気がします(笑)
著者の望月竜馬さんは、こうした言葉が浮かぶのは自分の性癖なのかもしれない、とまで書かれていました。自分をロマンチストと名乗り、少し後悔したようなことも書かれていて。
でも、人と人が関わること自体が、すでに奇跡であり、ロマンチックなのではないでしょうか。
男女に限らず、親子でも、仲間でも、友達でも。人と人が出会うことは、奇跡のようなものですよ。
独身の頃、友達から「出会いがない」と聞くと、わたしはよくこう言っていました。
「じゃあ、ハンカチを落とせばいいじゃん」
拾ってくれた人が「ハンカチ、落ちましたよ」と声をかけてくれる。受け取るときに手と手が触れて、「あっ…」となる…
そんな妄想を、10代の頃によくしていました(笑)
人生そのものが、ロマンチックでいいのかもしれません。

いびきと睡眠
この辞典に加えてもらえたら面白いなと思った言葉が、二つあります。
一つ目は、「いびき」。
本の中を確かめてみましたが、「いびき」は見つかりませんでした。そこで、わたしが考えた意味はこちらです。
いびき——赤ちゃんの子守唄。そして、睡眠導入剤。
思い浮かべたのは、夫のいびきです。
とにかく音が大きい。きっと、夫の国にまで届いているだろうと思うくらいの音量なんですよね。
でも、夫のいびきで眠れなかった記憶は、あまりありません。むしろ、よく眠れるきっかけになっていたのかもしれません。
娘が赤ちゃんだった頃、夫の隣でよく昼寝をしていました。
娘がスヤスヤ眠る隣で、パパはグースカ。
「ガーっ!と」ときどき大きく息を吸った瞬間、娘がビクーン!と動くんですよ(笑)それでも、二人ともそのまま寝ている。
当時の娘にとって、パパのいびきは、心地のよい音でもあったのだと思います。
勘違いと恋の始まり
もう一つ、今回新しく思いついた言葉があります。
「勘違い」です。
こちらも本の中には見つかりませんでした。わたしが考えた意味は——
勘違い——恋の始まり。
どうですか? ドヤ顔(笑)
昔、「恋は勘違いから始まる」という言葉を聞いたことがあります。どこで聞いたのかは、まったく覚えていません。
でも、「勘違い」の意味として「恋の始まり」と置いてみると、なかなかロマンチックではないでしょうか。
『ロマンスの辞典』と言葉遊び
普段、言葉そのもので遊ぶ機会は、なかなかありません。
本を読んで、「自分ならどう考えるだろう」と想像する。それは読書感想にも通じるものがありますよね。
『ロマンスの辞典』は、読むだけではなく、自分の言葉を加えていく楽しさも味わえる本だと思いました。
読んだ人たちが、それぞれに考えた言葉を発表し合えたら面白そうです。
この本を教えてくださった方は、今もさまざまな活動をされています。その姿をSNSで拝見していると、その方の人生もロマンスであふれているのではないかと思いました。
人生はロマンチック。
少しだけスイッチを切り替えてみると、見える世界も変わってくるのかもしれません。
たまに本棚から取り出すと、言葉で遊びたくなる。想像力をくすぐられ、ちょっと恥ずかしい気持ちにもなる。
読んでいる自分まで面白く感じられる、そんな一冊です。
