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ある日、動けなくなった

最初に少しだけ、お断りを書かせてください。

普段の記事では、私自身の具体的な体験はあまり書かないようにしています。

「あの頃の私はこうでした」という話よりも、読んでくれている方の気持ちに寄り添うことを優先してきました。

でも今回は、少し違います。

これは私が「限界を迎えた日」のことを書いた記事です。

過去にいくつかあるそうした瞬間の中でも、私の中で最も決定的な、今でも一番強く心に残っている体験です。

有料にしたのは、
普段あまり人に話すことのない私の暗い過去について書いているので、

「本当に読みたいと思ってくれた人にだけ読んでほしい」という気持ちからです。

流し読みではなく、少し時間をとって読んでほしいと思っています。

暗い話が含まれます。

今の自分が読める状態かどうかを、先に確認してから読み始めてもらえると嬉しいです。

私が動けなくなった日

当時の私は、外から見れば、まあまあ普通に生きていました。

仕事には行けていたし、友人とのLINEも続いていたし、 誰かに「最近どう?」と聞かれれば「まあまあ、普通かな」と答えることができていた。

だから周りの人には、何も伝わっていなかったと思います。

私自身も、「まだ大丈夫」と思っていました。

でも今振り返ると、あの頃すでに、いくつかのことがおかしくなっていました。

食事の味が、あまりわからなくなっていました。

食べているのに、食べた感じがしない。

好きだったものを口に入れても、「おいしい」という感覚がどこかに行ってしまったような感じがしていた。

笑うのが、少し遅れるようになっていました。

友人と話していて、面白いことを言われた時、笑う前に一瞬「ここは笑うところだ」と判断してから笑っている。

自分でも気づいていたのに、疲れているだけだと思って、見ないようにしていました。

しんどかったのに、しんどいと言えなかった

当時の私には、自分の中に「声」が住んでいました。

「もっと辛い人なんていくらでもいる」
「この程度で弱音を吐くなんて情けない」
「もう少し頑張れば、きっとまた普通に戻れる」

弱音を吐こうとするたびに、その声が先に出てきて制止してくる。

だから私は、しんどいという感覚を押し込むことに慣れていきました。

蓋をして、笑って、また次の日を迎える。

その繰り返しが、気づかないうちに何ヶ月も続きました。

あの頃の私は、自分の限界がどこにあるのか、まったくわかっていませんでした。

というより、自分に限界なんてあるとも、思っていなかったのかもしれません。

だんだん、何かがおかしくなっていった

ある時期から、夜中に目が覚めるようになりました。

特に理由もなく、午前2時や3時にふと意識が戻ってきて、 そのまま明け方まで眠れない夜が増えていました。

暗い天井を見つめながら、何を考えていたかというと、 特に何も考えていなかったと思います。

ただ、時間が過ぎるのを待っていました。

電車の中で、乗り過ごすことが何度かありました。

降りる駅をわかっていなかったわけではなく、 「降りなくてもいいか」という気持ちが、体より先に動いてしまって。

気づいたら、見知らぬ駅名がホームを流れていた。

それでも私は、「疲れているだけだ」と思っていました。

「ちゃんと寝れば戻る」
「週末休めば大丈夫」

と。

今思えば、あの頃の私はずっと、自分に嘘をついていたのだと思います。

そして、あの朝がきた

ある朝のことです。

いつも通り、布団から体を引き剥がして、洗面所に向かいました。

蛇口を捻って、冷たい水が手のひらに当たって。

顔を洗おうとして、鏡の前で、動きが止まりました。

鏡の中の自分と、目が合いました。

5秒か、10秒か、もっと長かったのかはわかりません。

ただ、その人が自分なのかどうかが、よくわからなくなっていました。

「あれ」と思いました。

泣いているわけでも、倒れているわけでもない。

ただ、立ったまま、動けなくなっていました。

そしてそのまま、私は——

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「動けなくなった」あの日、私は結局どうしたのか。

その後、どうなったのか。

そしてあの経験が、今の私にとってどういう意味を持っているのか。

普段は絶対に書かないようなことを、 今日だけ、読んでくれたあなたに打ち明けようと思います。

限界のサインを見て見ぬふりをしてきた自分のこと、 誰かに助けを求めることができなかった理由のこと、 そして、あの日から少しずつ変わっていったことのこと。

これを読んで「そうか、限界を迎えても終わりじゃないんだ」と、 少しだけ思ってもらえたら、それで十分です。

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