東京とわたし
東京に出張だった。
いつもはリモートでひとりぼっちなのだけど、数カ月に1度は出社している。
今回はとある会議で、プレゼン(短いやつだけど)も控えていて、それなりに緊張したけれど、終わったら達成感があるし、褒めてもらえて嬉しくて、子育ては大変でも達成感も報酬もないもんなあと思ったりした。
役職ではないけれど、とある役割を与えられ、新しい名刺をもらった。
手当がつく訳でもなく、いいようにされている気もするが、家庭と仕事を天秤にかけアシスタント業に鬱々としていた日々を思い出すと、期待に応えようと思う。
懇親会では、普段会えない分、色んな人と話せて楽しかった。
昔は飲み会なんて憂鬱だったけど、今は一週間家族以外と話さないこともあるし、難易度の高い子育てで独走しているから、年齢も出身(国)も経歴も違う人たちと、ママでもなく妻でもない自分で、わいわい話すことで解放される。
20代の若い子が、実家が近いということで、今度帰省するとき、飲みたい、と言ってくれた。かわいい。
でも突然はっとして、「すみません、娘さんが不登校って聞いてて、夜とか出られますか?💦」と。
夜は夫が見るから、出られるよ、と答えつつ、わたし、傷つかなかったなあと思った。
私は娘に日々悩まされ心配でいっぱいだけど、彼女のあれこれを受容していると言えるのかもしれない。
他の人には分かってもらえないという諦めもある気はするけれど。
翌日は休みだったので、のんびりしたかったが、「ママ早く帰ってきて」と仕事中に2回も電話があった。
午前中には東京を出ることにしたけど、少しだけ、と皇居外苑まで歩いてみた。
老若男女がランニングしていて、東京だなあと思った。
緑と高層ビルのコントラストが、NYのセントラルパークみたい。
自然は地元に溢れているし、都会には疲れるのに、両者がひとつの視界に納まると、美しく思えるのはなぜだろう。
家に帰ると、子供たちが早速騒がしく、夕飯から寝るまでの段取りを計算し始める。
東京での私から、母親業に戻るとき、そのギャップにクラクラするけれど、複数の私を同居させることに一種の高揚を覚えたとき、東京で見た景色を思い出した。
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