時を超えて響く歌声―八神純子シンフォニックコンサート「翠緑」
2026年7月19日。
サントリーホールで開催された「八神純子シンフォニックコンサート Season of Songs and Strings ~翠緑~」へ行ってきました。
「みずいろの雨」をはじめ、多くの名曲を生み出してきた八神純子さん。
私にとっては、小学校低学年の頃?、テレビやラジオから流れていた歌手という印象が強かったです。
みずいろの雨のさびの部分は、脳裏に今なお焼き付いていますがw
嫁が1回は聴いてみたいと言っていたので、正直、付き添い感覚で行きました。
しかし、コンサートが終わる頃には、その印象は大きく変わっていました。
そこにいたのは「懐かしのスター」ではなく、今なお進化を続ける、本物のアーティストでした。
世界最高峰の音響で聴く八神純子
会場となったサントリーホールは、日本を代表するクラシック専用ホールです。
客席がステージを囲む「ヴィンヤード型」の構造は、どの席からでも音楽に包み込まれるような感覚があります。
今回の公演は、今年1月に愛知県芸術劇場で行われた公演に続くシンフォニックコンサート。
指揮・編曲・ピアノを務める岩城直也さん率いるNaoya Iwaki Pops Orchestra、ジャズピアニストの塩谷哲さん、そして約100名の国立音楽大学スペシャルクワイヤーという豪華な編成で行われました。
開演前から、「普通のコンサートとは違うものになる」という期待感が会場全体に漂っていました。
小学校の頃の記憶がよみがえる
私が八神純子さんを知ったのは小学校の頃です。多分。
テレビやラジオで流れる「みずいろの雨」のさびの部分が、異常に頭の中に残っていましたね。
「あー、みずいろの雨ー」
歌詞の意味までは理解していませんでしたが、不思議とメロディーだけは今でもはっきり覚えています。
それだけ印象に残る歌だったのでしょう。
だから今回も、「あの頃の思い出がよみがえるかな」という気持ちで会場へ足を運びました。
最初の一曲で印象が変わった
しかし、その気持ちは一曲目で覆されました。
最初に驚いたのは、その歌声です。
年齢を感じさせない伸びやかな高音。
力強い声量。
そして圧倒的な安定感。
フルオーケストラをバックに歌っているにもかかわらず、歌声が埋もれるどころか、ホール全体を包み込んでいきます。
「昔と変わらない。」
いや、それ以上に深みが増しているようにも感じました。
これだけ声が出れば、楽しいだろうなーw
45年以上歌い続けてきた人だからこそ持てる説得力が、その一音一音に宿っていました。
⇧お亡くなりになられたお父様が、一番好きだった歌だったそうです。
「みずいろの雨」が新しい曲になった
イントロが始まると、客席の空気が一変しました。
繊細な弦楽器。
壮大なオーケストラ。
そして、その中心で歌い上げる八神純子さん。
子どもの頃に何気なく聴いていたあの曲が、まるで映画音楽のようなスケールへと生まれ変わっていました。
知っている曲なのに、新しい曲を聴いているような感覚。
シンフォニックアレンジだからこそ味わえる、新たな「みずいろの雨」でした。
岩城直也さんと塩谷哲さんのダブル同時ピアノ演奏?も凄かったw
私の中の八神純子が変わった
今回のコンサートで、一番変わったのは私自身の印象です。
コンサート前は、小学校の頃に聴いていた代表曲を知っている歌手。
そんなイメージでした。
しかし、実際にステージで歌う姿を見て、その印象は完全に変わりました。
今もなお衰えを感じさせない歌声。
フルオーケストラにも負けない存在感。
そして、心から音楽を楽しみながら歌う姿。
「あの頃のスター」ではなく、「今も第一線で進化し続けるアーティスト」。
それが、この日の八神純子さんでした。
人柄や世界観にも心を打たれた
歌だけではありません。
MCもとても印象に残りました。
特に心に残ったのは、地球温暖化など環境問題について触れられていたことです。
決して難しい話ではなく、「未来を少しでも良くしたい」という想いが自然と言葉になっていました。
代表曲だけを歌うコンサートではなく、自分が今伝えたいこともしっかり届ける。
その姿勢に、とても共感しました。
歌唱力だけではなく、人としての温かさや世界観にも、多くの人が惹かれる理由があるのだと思います。
約100人のクワイヤーが生み出した圧倒的な世界
そして、この日のハイライトの一つが、国立音楽大学スペシャルクワイヤーとの共演でした。
ステージ後方に並ぶ約100名の合唱団。
オーケストラにクワイヤーが加わった瞬間、音楽のスケールは一気に広がります。
特に『TERRA』では、その迫力に圧倒されました。
八神純子さんの歌声。
壮大なオーケストラ。
そして100人の歌声。
それぞれが主張するのではなく、一つの音楽として見事に溶け合っていました。
まるでホール全体が一つの生命体になったような感覚です。
「地球」「命」「未来」というメッセージが、言葉以上に音楽から伝わってきました。
この共演は単なる演出ではありません。
世代を超えて音楽を未来へつないでいくという、このコンサートのテーマそのものだったように感じます。
最後の大合唱が終わった瞬間、会場は大きな拍手に包まれました。
あれほど自然に拍手が湧き上がる光景は、なかなか見ることができません。
⬇️コチラも
おわりに
コンサートが終わり、サントリーホールを出ても、耳の奥にはまだオーケストラの響きが残っていました。
懐かしい曲を聴きに行ったはずなのに、心に残ったのは「今」の八神純子さんでした。
昔の名曲は色あせることなく、今も新しい感動を与えてくれる。
そして、それを歌う本人もまた、年齢を重ねることでさらに魅力を増していました。
今回のコンサートを通して改めて感じたのは、本物の歌は時代を超えるということです。
小学校の頃に耳にした歌が、何十年後の今、これほど深く心に響くとは思ってもいませんでした。
そして、音楽は、素晴らしい感動を与えてくれると改めて感じました!
次回:工藤静香のコンサートに行ってきます!
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