初めてのひとり旅。首長族に会いに行ったら最高に凹んだ|タイ🇹🇭チェンマイ
初めての海外一人行動で首長族にお会いしに行ったんだ。
そしたら、凹んだ!!最高に大きく肩を落として凹んだ。誰に?《自分に》!!
うまく伝えられない気持ちで帰路についた思い出を記しました。
行き方だけ知りたい方は「行程」だけ読んでね。
【知る】首長族ってどんな方々なの?
キーワード|首にリングを装飾する民族/「見世物」と賛否両論ある
首長族とは、首が長く見える一族の通称だ。
タイの北部、ミャンマー東部の山岳地帯を中心に暮らす少数民族で、首に真鍮製のリングを巻く。年を追うごとに本数を増やすため、重さで肩が下がり、首が長く見えるんだ。

首長族は正しくは『カレン族』という。もっと正しくは、『カレン族のカヤン族のラフィの方々』のことを言う。
つまり何が言いたいかというと、首に装飾する民族はカレン族の中の一部の方だ。カレン族でも、別の民族は首ではなく腕に装飾する方々もいるらしい。植民地時代に外部の人が“言語と暮らしが似ている″から、山岳少数民族の総称をざっくりまとめて名付けたものがカヤンと言う名称なんだ。
彼らはもともと、タイやミャンマーの山岳地帯に住んでいらっしゃったが、1980年〜90年にかけて、ミャンマー国内の少数民族への迫害や内戦からタイに逃れてきた。タイはそれを受け入れ、一部の村では観光による収入支援を目的とした「少数民族村」という形で、生活の場が設けられた。
おかげで尊い文化は保護されているものの、「人間動物園」とか「見世物」などと賛否両論ある。
そんな背景がある。
【行程】首長族の村への行き方:私はタクシーで
まず、首長族の方にお会いできるのはタイだと2箇所ある。
①バーントーンルアン村(Baan Tong Luang)
所在地:メーテン郡(チェンマイ北部)
特徴:チェンマイ市内からアクセス良好。
観光用に整備された村で複数の山岳民族が生活を公開。
②フアイスアタオ村(Huay Sua Tao)
所在地:メーホンソーン県パーイ近郊
特徴:よりリアルな生活を垣間見られる。
が、アクセスは遠方で上級者向け。
今回は、1つ目のバーントーンルアン村(Baan Tong Luang)について。

私は、バーントーンルアン村に行ったけど、そもそも、もう一つの方を知らなかった。
よく調べると、ホームステイとかもあるらしい。
▶︎アクセス方法・時間・料金
以下2パターンある。私は、時間がないので、Boltでタクシーを呼んだよ
①タクシー・Grab、Bolt(配車アプリ)を利用
チェンマイ市内から約30〜50km(30分〜1時間前後)
片道300〜600バーツ程度(交渉・時期によるようだ。私は上手くない。)
※個人的に、タイではGrabよりBoltの方が安くてスムーズな気がする!
SMS認証が必要だから日本でダウンロードしておくのがおすすめ!

②ツアーに参加
多くの旅行会社が「首長族の村+象乗り+オーガニック農場」などのセットツアーを販売しているようだ。
半日or1日ツアー(送迎・ガイド付き)で1,000〜2,000バーツ程度
▶︎観光料金
500BTSぐらいだった気がする。失念した(オイ中野やる気あるのか?)
▶︎現地での所要時間
人による。悲しいかな、私は10分だったんだ。
(理由を聞いてくれるかい?後述するよ)

【余談】これぞ旅だろう。運転手さんと仲良くなる
余談だが、私のMBTI(性格診断)は『ENFP』という分類に属す。即ち、よく喋る。しかし一人行動だと喋る相手がいない。喋らなすぎて上唇と下唇が癒着して離れなくなるのではないかと思った。
そんな時にタクシーだ。彼は強制的に30分私と一緒にいる。
私は英語が話せないが、やっと見つけた喋り相手だ。
ガシッと捕まえて、「ディス イズ ファーストタイム!チェンマイ!ファーストタイム トリップ!!!」とありったけの知っているワードを並べて話しかけた。

彼の名前は『ビッグ』という。
本名なの?と聞いたら、あだ名だった。
こちらではみんなあだ名で呼ぶらしい。いつ誰がどこで決めるかは謎だ。多分、みんな名前が似ているんだろう。(ほとんど田中さん、みたいな感じなのかな?)
彼は心よく私との会話に応じてくれ、家族のことや趣味のことを話してくれた。
彼はもともとドラマーだったようだ。彼の父はムエタイを生業にしているらしい。(おお、タイっぽい!!!)子どもがいるというので「あだ名はスモールなの?」とボケたら、まっすぐ「〇〇だよ」と返答してくれた。名前でボケてはいけなかったのか、私が面白くなかったのか。
そんな会話をしていたら、仲良くなった。
彼は道路で歩き販売をしている人から、ココナッツや、ドーナツを買ってくれ、一緒に食べた。まるで食事付きタクシーだった。青空ドライブスルーだ。とても嬉しかった。チェンマイの人のあたたかさを感じるのだった。

2:飲み終わったら、この白いやつ(「胚乳」という)を取り出して食べるらしい
3:これ大好きなんだ とビッグは言った。
ココナッツの胚乳は無味だ。だがここで食べるから美味しいと感じる
【体験記】行って良かった!なのに10分で帰った
一度、お目にかかりたいと思っていた、首長族の方々。
なのに、「見世物」だとか「人間動物園」だとか、いろんな声があることを聞いていて、私はどういう態度で訪問するべきか困っていた。
急に緊張してきた。
運転手のビッグに「緊張する」と伝えたら一緒に着いて来てくれた。
ちょうど村は観光客が数人で静かだった。
この村には、首に装飾を施すカヤン族以外にも暮らしている。いろんな方が声をかけてくれて、私はどこで何を買うべきかわからず、スタスタ歩いてしまった。そんな自分が嫌で、すでに逃げ出したくなった。
20メートルほど歩くと、タイで一番ガイドブックに載っているんじゃないかと思うほどよく拝見した首長族の女性がいた。
会いたかった女性だ。気持ちは高鳴るが、「はいはい、また観光客ね」と思われているのではないか、と勝手に感じて、明るくなれなかった。
なんだか自分が情けなくなった。
まずはそこでストールを購入した。そして「写真を撮ってもらえませんか」とお願いした。私の顔は硬直していたと思う。ここで初めてスマホを取り出した。
ビッグが率先して「並んで並んで〜」と写真を撮ってくれた。
少女も来てくれて、観光客用のアクセサリーを付けてくれた。
思ったより自分は首が短いことを知った。

一緒に写真を撮ってもらえて本当に嬉しかった。(こういう時に限って大体盛れてないんだ涙)
写真では楽しそうだ。でも心なしか、お姉様は笑ってない気がする。
「なんかすみません」という気持ちがずっと胸を占領していた。
私は“見に”来たんじゃない、“会い”にきたんだ。そう言い聞かせながらも“見に”きた自分になってしまっていることに、罪悪感を感じた。しかも私は言葉も話せないから、本当に挙動不審になってしまったんだ。
恐らく、ナイーブになっているのは私だけで、ビッグはなんとも思ってなさそうだった。
写真を撮ってもらうと、私はそそくさと、村を後にした。
私は首長族について、もっと知りたかったし、関わりたかった。
なのにお土産の購入と写真だけ撮って、去ってしまう自分は結局「映え」だけ求めているのかと自分が嫌になった。
もっと明るく「日本から来ました!写真撮っていただけないでしょうか?」とか「趣味は何?」とか、せっかくビッグもいるんだし、話かければ良かった。「ありがとう!」を言えばいいのに「すみません」が全面に出てしまった。
これは、ともすれば、失礼だったなと思う。
大体、迷惑な話だ。こんな遥か遠く海を超えた島国から勝手にやってきて、心のどこかで同情しているなんて。逆の立場だったらどうだ。私が生活しているところに、国外の成長企業のイケイケの人が来て「AI使いこなせないの?可哀想」とか思われてたら余計なお世話だ、というだろう。(誰かを敵に回したかもしれない。あくまで例えだ。すみません。)
もちろん、私は全ての人の価値観を尊重するし、踏み躙るつもりは1ミリもないが、良かれと思うことが相手には迷惑になるのかもしれない。そんなことを思った。

歩きながらビッグが「もういいの?」と聞いてきた。
私は「イナッフ」と伝えた。
「私、あのお店でしか買わなかったけど、いいのかな?他のお店でも購入するべきだったよね?」とgoogle翻訳越しにビックに伝えた。彼はその返信をスマホで日本語に訳し、画面を見せてニコッと微笑んでくれた。
画面には
「彼らの売上は平等に分配されます。」
と書いてあった。
ありがとう、ビッグ。
自分が不慣れなせいで「明るく爽やかに」できなかったこと、思っていた関わりができなかったこと、全てに凹んだ。背景には、私の勝手な思い込みの思いやりがあるのかもしれない。
かなり長くなってしまったが、この感情をうまく表現できない。
とにかく凹んだ。自分、ダサいなと感じた。
「あー!楽しかった!最高!!!」ではなく、モヤっとすることもあると思う。学びのある時間だった、そう思いたい。海外でもコミュ力を上げて、爽やかな人になりたい、そう思うのだった。
チェンマイの旅は続く。
