言葉遣い探訪 潔い人、具体的には誰?#167
最近気になる言葉は「潔い」の なかまと です。
9月1日、たまたまパソコンを立ち上げていたら、「ネスレCEO 1年で解任」というニュースが目に飛び込んできました。
理由は、直属の部下との恋愛関係が同社の行動規範に違反したと判断したとのこと。行動規範の詳細は分かりませんが、関係を開示しなかったためとありました。
ヨーロッパは日本よりも恋愛には寛容だというイメージですが、コンプライアンスの厳格化は世界的な流れなんだな…と思っていたところ、午後にはもっと驚くニュースが入ってきました。
「サントリー 新浪会長 辞任」
企業の透明性を守るためになされた決断という意味では、やはりコンプライアンスがらみです。
大きなニュース二連発に、興味を持った私は、サントリー、経済同友会の記者会見の中継を1時間ほど視聴しました。
結果、気になる言葉が「潔い」です。
一貫して会見に流れる空気は、
責任を取るとは、職を辞することであり、それをしないということは、地位に未練を持っており、潔くないことである=美しくない。
それを意図する質問が大変多かったです。
美しい企業経営者なんているのかしら? という個人的疑問はさて置き
「潔い」の語源を調べました。
この言葉の語源は、古語で「清らかである」「清浄である」という意味を持つ「潔し」(きよし)と関連しています。
特に注目すべきは、「いさぎよい」の「いさ」という部分です。
この「いさ」はもともと「いや」や「いと」といった語からきており、それらは程度が非常に高い、あるいははなはだしいことを強調する表現でした。
したがって、「いと潔し」が時とともに「いさぎよし」に変化し、最終的に現代日本語で「いさぎよい」となったと考えられています。
このように、潔いという言葉は清らかさや潔白さ、未練のなさなどを非常に強く強調する意味合いを持っています。
そのため、人々が高潔な精神や行動を評価する際によく用いられます。
「いさぎ」が良い、ではなく、「とてもきよい」という意味なんですね。
なおさら、経営者がとても「きよい」なんてことはないと分かっていて、
記者さんたちはそういう質問するのね、という思いが強くなりました。
ふと、潔い人ってどんな人だろうと思い、「潔い人 誰」とGoogleに聞いてみたところ、Yahoo知恵袋に面白い質問をしている人がいました。
「山口百恵よりも引き際が潔い人はいますか?」
ベストアンサーは、「いません。」と一言。(笑) 共感です!
わかっているけど、読者を代表してそれを聞かねばならい、と記者さんたちは思っていることがよく分かりました。
でも本当にそれが読者の知りたいことでしょうか。
潔く、一度その質問をやめてみませんか? それも難しいだろうな。
では、また明日。
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