内示が出た今思うこと。異動の忙しさの裏にある、公務員の「辞めない構造」
相変わらず日々が忙しくて、noteがなかなか書けない。
それでも、どんなクオリティでも続けることが大事だと思っているので、とりあえずここに戻ってきた。
本題。
前職でも、今年4月の異動の内示が出たらしい。
自分が入庁した頃に係長やその下のポジションにいた人たちが、今は課長や部長になっているのを見ると、シンプルに時間の経過を感じる。
見ていると、優秀な人もそうでない人も、やり方さえ大きく外さなければ、それなりに昇任していく。
いわゆる年功序列が、まだそれなりに機能している世界。
これをどう捉えるかは人それぞれだと思うけど、少なくとも「辞めずに居続けること」自体に、一定の価値が乗る構造なのは間違いない。
辞めた側が言うのも変だけど。
一方で、違和感のある異動も毎年のように見かける。
上から嫌われたのか、目をつけられたのかは外からは分からない。
ただ、どう見ても本庁の中枢から外れて、遠方の出先機関や、大きな意思決定に関わりにくいポジションに動かされている管理職が一定数いる。
どの職場にも意義はあるし、優劣をつけるべきではないのは前提として。
それでも、「配置としての意味」を考えると、完全にランダムとは思えない動きがあるのも事実。
このあたりは外から断定はできないけど、人事が完全に均一なロジックだけで動いているわけではない、という感覚はどうしても残る。
この違和感は、人の好き嫌いというより、構造として見ると理解しやすい。
公務員の人事は大きく2つの性質を持っている。
・昇任は、極端に外さなければ時間とともに進む
・配置は、局所的に大きく動く余地がある
前者は「安定運用」のための設計で、後者は「組織を回すための調整」に近い。
この2つが同時に存在しているから、全体としては公平に見えるけど、個別に見ると納得しきれない配置が生まれる。
そして、内示が出た瞬間から、現場は一気に現実に引き戻される。
・各係長への事務分担作成依頼
・人事提出用の名簿作成
・席替え
・ロッカー割り当て
・パソコンの手配
・新採用職員のOJT担当選定
・各種帳票や掲示物の更新
重要なものから細かいものまで、一斉に庶務担当に降ってくる。
全部に締切があるので、漏れなく、分かりやすく、各係長に振る必要がある。
内示が出た瞬間にスイッチが入るあの感じは、今でもはっきり覚えている。
そこに自分の異動が重なると、ほぼ処理しきれない。
引継書を書きながら、年度末の支払いを終わらせて、次の職場の引継ぎも受ける。
内示から4月1日までの期間は、土日もほぼ潰れる。
土日が1回しか挟まれていない年は、正直かなりきつい。
おそらく今も、どこかの役所で同じ状態になっている人がいるはず。
要するに、公務員の仕事は「能力競争」というより「持久戦」に近い構造になっている。
・辞めずに居続けることで、ポジションは積み上がる
・一方で、配置は局所的に動く
・その合間に、短期的に負荷が集中するタイミングがある
だから、「安定している」というイメージは間違いではないけど、それは“何も起きない”という意味ではない。
むしろ、波はある。
その波を何度もやり過ごしていく前提の設計になっている。
そう考えると、「辞めないこと」自体に価値が乗るのも、ある意味では自然な帰結なのかもしれない。
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