芋出し画像

他クラスの子に告癜されおから、片思い䞭のマネヌゞャヌの様子がおかしいです

昚日、他クラスの女子に告癜された。

 

高校生掻二幎目にしお、初めおの経隓。䜓育通の裏なんお、ベタなシチュ゚ヌションで。


 
告癜は断った。心苊しかったけど、奜きな人がいるから。
䌝えたら、笑顔で応揎しおくれた。頑匵らなきゃいけない理由ができた──はずなんだけど。
 


「〇〇、ちょっず来お」

 

䞀幎の頃から同じクラス、同じ郚掻でマネヌゞャヌの森田ひかる。俺の、奜きな人。


 
その奜きな人が、朝䞀から䞍貞腐れたような態床で、぀いにはドスドスず音を立おおこちらに来たかず思えば、手を匕いお廊䞋に匕っ匵り出しおきた。


 
「ひかる、なに急に」

 
「なにじゃないよ や、あの ごめん」

 

䜕かあったのは間違いない。けど、勢いで連れ出しお、行き圓たりばったりで倱速する圌女。よく芋る光景に肩が降りる。

 

「なんかあったんだよね。どうしたの」

 
「〇〇、私になんか蚀うこずない」
 


問いただすような目。心圓たりはないけど、緊匵が高たる。
ひかるがこうも感情的な行動を取るようなこず、俺、䜕かしちゃったのかな。


 
「蚀うこず 蚀うこず あ。」
 

「っ 」

 

昚日の。䜓育通裏での蚘憶が過ぎった。


 
「えっず、昚日の」
 

「 そヌおほのちゃん䌝おに聞いたんですけど」

 
「いや、わざわざ蚀うような──」

 
「じゃあ付き合っお ないんだよね」

 
「たあ、断ったからね」
 

「ふ、ふヌん 」

 

目は泳いで、髪をくるくるいじっお、今曎興味無いなんお誀魔化せないのに。

 

「で、なんでそんな怒っおんの」
 

「〇〇が報告しないから」
 

「報告するこずでもないでしょ」
 

「するべきだよ私、マネヌゞャヌなんだよ」

 
「関係なさすぎるっお」
 


わざずらしく頬を膚らたせお腕を組む圌女。そんなプラむベヌトな情報たで、マネヌゞャヌに共有する矩理はない。

 

けど、そんなずこが可愛いずいうか、少しは俺に気があるんじゃないかず勘違いしおしたう原因だったりする。


 
「ずにかく、次からそういうこずは逐䞀報告するように」

 
「えヌ。たあ、わかったよ」


 
結局折れるのも、圌女には甘くなっおしたうのも、奜きだからしょうがない。圌女のマネヌゞャヌの枠を超えた発蚀は、俺の心を揺らしおくる。それが正盎、心地よかった。

 

その䞀週間埌。



ラッシュずいうのは突然やっおくるらしい。

 

「〇〇くんあの  」

 
「はい、えっず」


 
たた、他クラスの女子生埒。緊匵した面持に、あの時の圌女が重なる。

 

「〇〇くんっおさ、その、ひかるちゃんず付き合っおる」

 
「え、ひかる別に付き合っおないけど」

 
「そ、そっかあ、ごめんねそれならこれ、受け取っお欲しくお」

 

そう蚀っお䞡手で枡された手玙。
去っお行く圌女を芋送っお、攟課埌の教宀で䞭身を芋る。



たた、ベタだけど。内容はラブレタヌだった。

 

絶察にないず思っおいたモテ期に、少し錻の䞋が䌞びる。そんな時──

 

「〇〇〜」


 
よく知った声で名前を呌ばれ、瞬間的に肩に力が入る。



最悪のタむミングで圌女が来た。


 
「あ、いたいた。やっぱり残っおたんだ、䞀緒垰ろ」

 
「あヌ、うん。いいよ 」

 
「んヌ」

 

圌女は䜕か疑うように、腕を組んで近づいおくる。慌おお机にしたった手玙を握る手に汗が滲む。


 
「なにを隠しおるのかな、〇〇くん」


 
圌女の疑いの目は、確信に倉わっおいた。

 

「隙あり え。なにこれ」


 
芋たこずない速さで手玙を奪われる。芋るからにラブレタヌなそれは、もう蚀い蚳なんおできない。


 
「ちょうどさっきもらったんだよね お手玙」
 

「誰から」

 
「別クラスの 」

 
「女の子」

 
「たあ、うん」

 
「はぁ、終わったぁ」


 
ため息を吐きながら手玙に目を通す圌女。黙読しながら曎に四回ほどため息を぀いおいた。


 
「あのヌ」

 
「なに」

 
「いや、その ほんずに今さっきの出来事だから報告できなかっただけで」

 
「分かっおる。別にそこはいいの」


 
にしおも、明らかに䞍機嫌。ずいうか、䜕か䜙裕がないずいうか、焊っおる感じ。


 
「ずりあえず、垰る」

 
「うん。垰ろ」

 

さっきたでずは打っお倉わっお、テンションが䜎い圌女。これが嫉劬に芋えおしたうから、ずるいなず思っおしたう。


 
「ひかる、なんかごめん。元気だしおよ」

 
「ううん、別に〇〇はなんも悪くないから」


 
そう蚀っおロヌファヌで石ころを蹎飛ばす圌女。
目が合うず、自然ず䞊目遣いで、それだけで告癜された時よりも心臓がザワ぀く。

 

「んヌヌ、〇〇 さん」

 
「ん、なんでさん付け」
 

「さっきのラブレタヌ、返事決たっおる」


 
これは、期埅しおいいのだろうか。


 
「うん。決たっおる」

 
「えっず、そのさ。ラブレタヌの子名前芋たけど、あの子だよね 」

 
「えひかる知っおるの」
 

「知っおるよそりゃ、䞀番 はぁ」

 
「䞀番なに」

 
「あの子が䞀番可愛いじゃんうちの孊幎で」


 
郚宀で生意気な口を聞いたひかるの脇腹をくすぐった時以来の倧声に、思わず固たっおしたう。

 

「そ、そうなの 俺は䞀番モテおるのっおひかるだず思っおたけど」
 

「ぞ っお、そんなんで機嫌ずらないでよ」
 

「いやたじだっお」

 
「ふ、ふヌん あそう」

 

あ、それ。機嫌が治った時の、誀魔化すや぀。
圌女の倧きな瞳が泳いで、華奢な唇が拗ねた幌皚園児みたいに尖っおる。
 


「返事、断るよ」
 

「そうですかぁ」

 

䞀先ず安心したからっお、興味ないフリをする圌女。
だったら──


 
「俺、奜きな人いるからね」
 

「え゛ちょっず埅っお、誰。聞いおないんですけど」

 
「蚀っおないからね。ひかるには蚀えないし」
 

「なんでよさいっおぇヌ  え、私には蚀えないっお」

 

倱速した語尟、怒りの衚情から、たたあの䞊目遣い。
䜕か期埅しおる。そう思うのは、俺が期埅しすぎだからなのか。

 

「ひかるにだけは蚀えなかったね」
 

「それ、ヒントっおこず」

 
「さあ」

 

自然ず歩幅が狭くなる。い぀になく距離が近いし、䞊目遣いな瞳からただ目を離せない。
 


「〇〇、マネヌゞャヌには、報告するの」
 

「奜きな人も」
 

「そう。はい、教えお」
 

「マネヌゞャヌの堎合も」

 
「そヌう  えっ」
 

「あはは、蚀っちゃった」
 


圌女の足が止たる。ベタだけど、わざず蚀っおやった。圌女の態床が思わせぶりなのかどうか、こっちも知りたくお我慢できなかったから。

 

「マネヌゞャヌっお、蚀った」
 

「蚀った。ひかるずは蚀っおないけど」
 

「はえ、でもさ、マネヌゞャヌっおほら、私だけだよ」

 
「うん。ひかるだけだね」
 

「え」
 

「だからマネヌゞャヌが奜きな人っお、合っおるよ。ひかるの解釈で」
 


そう蚀うず、みるみる顔を赀くしお、顔を手で芆う圌女。


 
「取られるず思ったじゃん」
 

「別に俺フリヌだし」
 

「そうですけどもそうじゃなくお」

 

ポカポカず制服を叩いおくる。


 
「で、ひかるは」
 

「い、蚀わせるの」
 

「え、蚀っおくんないの」

 
「い、蚀うよ」

 

息を吞っお、目を瞑っお、パチッずした目がたたこちらを向いた。


 
「〇〇 さん」
 

「なんでたたさん付け」
 

「き、緊匵しおるんですけどツッコたないでよ」

 
「あヌはいはい、ごめんね」

 
「もう、〇〇 」
 

「んヌ」

 
「その、告癜ずかされおたけど、錻の䞋䌞ばしおたけど」

 
「いや、䌞ばしおな──」

 
「私がいっちばん〇〇のこず奜きだから 」

 

ひかるは、止たらなかった。告癜ず同時に、腕にしがみ぀いお、付き合う前から、もう離さないぞっおそんな意志を感じる。


 
「〇〇のこず䞀番よく知っおるのも、䞀番よく話すのも、最初に奜きになったのも私。今たで告癜しなかっただけで、䞀番は私だから」

 

らしくもなく少し早口で、でもそんなひかるの蚀葉は、奜きっお気持ちがよく䌝わる。


 
「倧䞈倫、ありがずね。俺の䞀番もずっずひかるだから」

 
「もう、ほんずに焊ったんだから」

 

マネヌゞャヌず付き合うなんお、ヒントを出しお告癜するなんお、垰り道手を繋ぐなんお。
 


そんなベタな甘さがいい。䞀途な恋が実るなら、そんなありふれた結果でも、らしさなんおこれから二人で芋぀けおいけばいいんだから。

 

「明日、返事したらすぐ報告するこず」

 
「マネヌゞャヌだもんね、ひかる」

 
「圌女だよバカ」



二人らしく、ね。