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ネガアルバム「b」より

前回のタイトルで使用した上の写真。その後、Googleストリートビュー内を当てどもなくうろついていた時に不意打ちの現在を喰らい、少し寂しい気持ちになったのでした。

盛者必衰ではなく諸行無常

これはいけませんね。なまじっか残っているから言いようのない無念さを覚えるのであって、いっそ跡形もなくなっていた方が後腐れないのでは、とも思ってしまいます。

しかし逆に、現在は跡形もなくなっている場所の「かつて」を提示することで、見た人の記憶を呼び覚ますことも写真には可能です。それが良い記憶でも、あるいはそうではない場合でも。

そういう力を秘めているかもしれない写真を、今回は主にネガアルバム「b」からピックアップして現像しました。括弧をつけるほどアルファベットに意味はありませんが、1982年〜85年くらいまでの稚内です、たぶん。


まずは皆様お待ちかね(なのか?)の稚内劇場、通称「稚劇ちげき」から。ちょっと反応に困る宣伝文句に昭和の香りが漂う『グローイング・アップ/ラスト・バージン』と『ジャンクマン』、どちらも1982年公開です。23日ロードショーの『ロアーズ』も見逃せませんね。こちらは前年の1981年公開で、稚劇ではレイトショーでの上映だったようです。

上は1978年10月末の写真ですが、稚内劇場と映画の宣伝文句つながりで。こちらも宣伝文句の手書きの味わいが何とも言えません。『サスペリア2』は1975年の映画で、日本公開は1978年9月とのこと。

さらにせっかくなので、ネガの状態が悪いのですがプラスで一枚。これは稚内にあった日本劇場、通称日劇にちげきです。『ダラスの熱い日』『燃えよドラゴン』、ともに1973年の公開で、写真自体は1974年の4月に撮られています。


映画館を離れ、どこかの駅の待合室。3番乗り場まであり、1番線には稚内行きが。稚内駅まで行くということは宗谷本線だと思いますが、南稚内駅ではないような気もします。売店などを備えた待合室を持つ他の駅というと、どの辺りでしょう。

何を確認するのか分かりませんが、一寸待てとのこと。末広一丁目一番地とありますので、これは場所の特定が簡単と思ったのですが、現在とは少しずれているような。確認する余裕が大切です。

そういえば前回の最後に「やまさん荘の別アングルの写真が見つからない」と書きましたが、その後無事に発見しました。嬉しかったので比較写真をご覧ください。

この写真はアルバム「a03」より
アルバム「c05」で発見

なお詳しい方にコメントをいただき、場所は大黒一丁目だと判明しました。特定班、すごいですね。自分の中で稚内の解像度が上がるので、とてもありがたいことです。なんだったら「私、ここに住んでました」という方が登場するのではないかと期待しつつ。


港二丁目~中央四丁目付近のバス通り沿いと思ったのですが、場所を特定できませんでした。豆腐屋さんと言えば、個人的には萩見一丁目の「沢野豆腐店」。店の前を通ると、おからの良い匂いがしたことを思い出します。そして現在の沢野豆腐店の取締役は私の同級生です。

先日、沢野豆腐店のホームページを見つけたので思い切ってメールしたところ「おー、久しぶりー」という返事が。40年ぶりですが元気そうで何よりです。学校帰りに松村君の家でファミコン遊んだよね。


最後に一枚、これは場所の特定がかなり難しそうな稚内です。毎度のことながら、フィルム時代にどうしてこういう「撮影意図の解りにくい」写真があるのかとも思うわけで、そこを紐解いていくことこそが私に課せられた使命なのかもしれません。違うかもしれません。

これは難度が高いぞ

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