雪の金沢でたのしむ兼六園と海の幸
金沢。訪れるのは3ヶ月ぶりだが、ゆっくりと観光ができるのは10年ぶり。雪景色ははじめてで、兼六園には行きたいなとだけ思っている。いつもどおり、かっちりとしたプランはない。わくわくをお供に家を飛び出してきた。

金沢には新幹線でやってきた。2時前に着いて、まだホテルのチェックインまで時間がある。駅に直結した金沢のクラフトビールバーで1杯飲んだ。

宿泊先は、ハイアットセントリック金沢。モダンと伝統が融合した、駅前からすぐの便利なホテルだ。特別な予定だったこともあり、特別な宿泊となった。
チェックインして少しすると、家族が兼六園に行こうという。いつでもエネルギッシュな母にやや圧倒されながら兼六園を目指す。外は寒いが、まだ晴れ間も少しある。

チケットを入手し、中へ。学生時代に訪れた時とは門の雰囲気が違うなあと思ったが、きっと入り口が違う場所だったのだろう。もっと鉄格子のような、がらがらと引く感じの場所だった。

それにしても、寒い。ピンと張りつめた池に、雪。観光客がぞろぞろと歩いているけれど、みんな寒さで少し早歩きをしているように見える。それとも、私の気が急いているだけだろうか。

雪の北陸は、景色の色が少ないなと改めて思う。それが冬という季節だったか。2月のロンドンに行ったときにも、風景は違えど同じような感想を覚えたっけ。

とにかく、深い緑と、白い雪、灰色の空が続いている。庭園は半分埋まりかけているという様相だった。

これは有名な灯篭かもしれない。そうかもしれないね。
と、自然といまいち要領を得ない会話になる。兼六園は、学生時代の私に、はじめて「庭園っていうのもいいかも?」と思わせてくれた場所だった。冬は全然違う姿を見せてくれて、きれいではあったがどこに自分が惹かれたのかはわからない。

雪の重みから枝を守る、雪吊りは風物詩なのだという。

あまりの寒さに、家族が凍え始めたところで退散することに。素手でカメラやスマホを触っていると、それが冷えて冷えて寒いのだ。

夜にはライトアップもあるというが、とんでもなく寒いのではないか。そう思ってタクシーの運転手さんに話したら、寒いよおおお!!といわれた。ちょっと笑ってしまった。

一度ホテルに戻り、バーでお酒をいただいた。あたたかい。雪国の室内というのはなんてあたたかいのだろう。
そうこうしているうちに、雪が強くなってきた。

海鮮を食べられる地元の居酒屋さんを、これまた地元の知人に教えてもらっていたのだ。歩いてもいける場所だったけれど、雪がどんどん強くなってきてやむなくタクシーに乗った。

おじゃましたのは、貴いちさん。活気があるけれどゆったりとした店内で落ち着けた。

家族が集まる会で、カニをリクエストしていた。これを食べられるんだという!

まずはお刺身。とってもおいしい。それぞれの身のしっかりとした味や歯ごたえを味わうように噛む。

お酒と料理が進んでいるところに、さっきのカニが運ばれてきた。おおおおお!!!!!いい色!!!!!!カニみそまで、しっかりおいしかった。もちろんみんなで無言になった。

寒さに凍えていたはずなのに、いつのまにかぽっぽとほてり、楽しい夜が過ぎていった。これもまた、食にこだわりのない私の一人旅ではなしえない贅沢だったなと思う。

冬の雪国旅だからこそ、もう少し散歩したい、タクシーじゃなくて歩きたい、みたいなちょっとしたことが叶えられないこともあった。でも、やっぱりおいしいご飯とお酒に和み、出会いに感謝するのだった。また行きたいな。
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