見出し画像

長いトンネル。

いつかの夏休み。
ドライブに出かけていた。

父親は車の運転が好きだ。
旧道を走るのが好き。

特に山道。
トンネルに入る。

入った途端にわかった。

なんか変。

あとあと、調べてわかった。
そういうトンネルだった。

不気味で、暗くて、怖い。

それでも、出口はきっとある。
どこかに外へ続く道がある。

見つからなければ、作ればいい。
作れなければ、壊せばいい。

長い時間、暗さに慣れていた目には、
外の世界はあまりにも眩しかった。

でも大丈夫。

外の明るさにも、すぐに慣れるから。

安堵する自分。
隣の父親は何だか楽しそうだった。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集