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圚倖勀務で孊んだこず第回

第回では、領事関係のうち、事件・事故に係る安党察策及び邊人揎護・保護教務に぀いおに぀いおお話ししたした。
 
䞋図は前回お瀺しした脅嚁事象ず察策の盞関関係を衚したものですが、今回は䞊段の緊急事態察策及びオペレヌションの郚分に぀いお抂説しおいきたす。

脅嚁事象ず察策の盞関関係Created by ISSA

 緊急事態ずは
圚倖公通では、緊急事態を戊争、内乱、クヌデタヌ、暎動、テロ、倧芏暡な事故や灜害等、自囜民に察する脅嚁事象ず定矩し、領事郚がその察策を担圓しおいたす圚倖公通の占拠、圚倖公通に察するテロ、芁人の誘拐等、圚倖公通及び通員等に察する脅嚁事象は譊備郚門が担圓。
 
 緊急事態に係る基本的な考え方
() ç·Šæ€¥äº‹æ…‹ã¯å›œã«ã‚ˆã£ãŠæ§˜ã€…
前回、「自囜民保護」を任務のひず぀ずする圚倖公通では、その囜に朜む日垞の小さな危険ミクロから囜家存亡の危機マクロに至るたで、考えられる脅嚁事象を幅広に列挙し、平玠から予防策ず察応策に取り組んでいるずお話ししたしたが、緊急事態に関しおは、先ず䞋衚に䟋瀺するような過去の事䟋を掗い出し、その囜で発生する蓋然性の高い脅嚁事象の特定から取り掛かりたす。

駐圚囜で予想される事態の䞀䟋Created by ISSA

しかし、過去に䟋のない、いわゆる「想定倖の事態」(泚1) ã‚‚ありたす。そのため、担圓官は䞖界䞭で起こっおいる緊急事態に目を向け、「もし、あれがりチで起こったら...」ず考えお平玠から事䟋研究を重ねおおきたしょう。
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(泚1) äº‹äŸ‹çŽ¹ä»‹ïŒš2004幎スマトラ沖地震に䌎う接波灜害     
2004幎12月、スマトラ沖で発生した地震では、䞀芋、地震ずは無関係にも芋えたアフリカ東岞郚にも、地震発生から玄810時間埌に接波が到達し、耇数の珟地人が接波で死亡、たた沿岞郚の持船等にも損害を受けた参考接波は、䞀般に氎深が深い遠掋では波の高さは䜎い䞀方で移動速床が速く、氎深の浅い沿岞郚に差し掛かるず速床を匱めながら波が高くなる傟向。これを機に、アフリカ東岞囜では、翌幎から24時間䜓制の接波譊戒監芖センタヌを発足させ、日本気象庁からの接波監芖情報TWIの受報するようにした。
 
() ç™ºç”ŸåŸŒã®ã‚ªãƒšãƒ¬ãƒŒã‚·ãƒ§ãƒ³ã‚’重芖 
前回、䞀般的な事件・事故レベルでは、どちらかず蚀えば未然防止策、治安情報やアドバむスを積極的に発信する安党察策を重芖しおいるずお話ししたした。
 
しかし、戊争や灜害等、事態が倧きくなるず、䞀囜の圚倖公通のみでは未然に防ぐこず自䜓が困難になっおくるので、発生埌に本郚が機胜的にオペレヌションできるように平玠から必芁な装備・噚材やマニュアル及び関連資料等を敎備し、通員・職員を教育するこずに䞻県を眮いお準備したす。
 
 䜓制づくりの芁点 
() æ–œèš­ãƒ»èš­å‚™
緊急察策本郚の本拠地は、基本的に圚倖公通の内郚に蚭眮したす。その䞊で、駐圚囜内に代替拠点も確保したす可胜であれば、耇数箇所。
 
代替拠点には、倧䜿や総領事の公邞、日本人孊校、日本人䌚や日系䌁業事務所等、平玠から高いセキュリティが斜されおいる斜蚭か、自囜民保護に郜合の良い堎所が適しおいるず思いたす。
 
たた、必芁に応じ空枯・枯湟・ホテル等に通員等を掟遣したり、地方郜垂に出匵所を開蚭するこずも考慮しお準備しおおきたしょう。
 
() è£…備・噚材
本拠地や代替拠点が決たったなら、必芁ずなる装備・噚材を逐次敎備しおいきたす。䞋図は䞀䟋ですが、必須アむテムは電話噚、パ゜コン、テレビ、ラゞオ、ビデオ、無線機、投射機、スクリヌン、ホワむトボヌド等で、緊急事態発生時に、それらを出来るだけ速やかにセットアップできるように具䜓的にむメヌゞしながら配眮するか、或いは近くに収玍しおおきたしょう。

緊急察策本郚セットアップの䞀䟋Created by ISSA

() ãƒžãƒ‹ãƒ¥ã‚¢ãƒ«ã‚„資料
緊急事態マニュアルは「公通甚」ず「邊人甚」をそれぞれ䜜成したす。
 
「公通甚」では、䞋衚に䟋瀺するような通ずしおの基本的察凊方針を定めたすその䞊で、個別の事象ごずにマニュアルを策定するかは、駐圚囜の情勢や圚倖公通の方針にもよる。

基本的察凊方針の䞀䟋Created by ISSA

第段階は、事態が小芏暡、局地、短期的で、䞀郚の通員等で察凊可胜な堎合です。第段階は、事態が倧芏暡、広範、長期的で、通員等を総動員しお察凊しなければならない堎合です。
 
そしお第段階は、邊人を安党な地域や囜倖に退避させなければならない堎合です第段階のような状況䞋では、圚倖公通の閉鎖や通員等の退避も段階的に、或いは同時䞊行的に掚し進める堎合もある。
 
䞀方、「邊人甚」には、緊急時の備えや心構え・留意事項、圚倖公通の考え方や基本的な退避蚈画及びオペレヌションの抂芁などを蚘茉し、倖務省海倖安党ホヌムペヌゞ 囜・地域別「安党の手匕き」に掲茉したす安党察策の延長䞊に緊急事態察策を包括蚘茉しおいる。
 
もちろん、これらのマニュアルだけで察凊できるものではありたせんので、担圓官は䞋蚘のような資料も平玠から䜜成・曎新の䞊、本郚に保管しおおく必芁がありたす電力事情が䞍安定な囜もあるので、最䜎でも䞀郚は「玙」ずしお保管しおおくのが望たしい。

察策本郚に保管すべき資料の䞀䟋Created by ISSA

(泚2) é›»è©±é€£çµ¡ç¶²äœœæˆæ™‚の留意事項
○ é€šå“¡ç”šã®ã‚‚のには、珟地職員もすべお含める
○ é ˜äº‹ãƒ»è­Šå‚™ãƒ»åŒ»å‹™é–¢ä¿‚職員はツリヌの䞊䜍に持っおくる
○ ãƒ„リヌ内の䞍通者名は、確実に次の者に䌝達させる䞍通者には埌ほど圚倖公通から個別連絡
○ ãƒ„リヌの末端者には、必ず䌝達を受けた旚を本郚に連絡させる
○ å®¶æ—ã«ã¯ã€ç­†é ­è€…から連絡させる
○ é‚Šäººå›£äœ“・組織には、代衚者又は代行者のみに䌝達し、内郚の連絡はその団䜓・組織に任せる
○ ã„ずれの団䜓・組織にも属さない邊人には日本人䌚を通じお、或いは圚倖公通から個別連絡する。
 
() äººå“¡ã®é…çœ®
䞊蚘のような噚材、マニュアル、資料等を敎備しおも、そこに居る人が動かなければ緊急察策本郚は機胜したせん。そのため、担圓官は定期的にシミュレヌションを通じお「繰り返し教育」を行う必芁がありたす。
 
そもそも圚倖公通で働く人の殆どは公安系、぀たり蚓緎された郚䞋ではないこずに加え、珟地スタッフも含めお胜力、語孊、考え方も実に様々です。ですので、人員の配眮に際しおは、逆に、そこを利点ず捉えお生かすこずを考えたしょう。
 
特に、圚倖公通の管理䞋には譊察や自衛隊のように䜿える装備は殆どありたせん䜿えるのは、せいぜい防匟仕様の公甚車くらいなもの。
 
だから、集合堎所や移動手段の提䟛はその囜の政府機関や囜際囜内民間組織に芁請するしかないのですが、様々な胜力をもった通員・職員が、平玠の調査で埗られた知芋を掻かし、或いは築き䞊げた人脈を通じお、駐圚囜の政府機関や民間組織をどれだけ䞊手く䜿えるかが、事態を乗り越える成吊のカギを握るず蚀えるでしょう。
 
定期的なシミュレヌションを通じおの「繰り返し教育」ず蚀いたしたが、最も倧切なこずはそれぞれの心構えです。
 
䟋えば、以䞋のような通員心埗を配垃しおはいかがでしょうか。
① æ‹…圓官のお手䌝い感芚を捚お、仕事を䞭断しお積極的に関䞎するこず
② æŒ‡ç€ºåŸ…ちにならずに、出来るこずを考えお胜動的に動くこず
③ ç·Šæ€¥æ™‚は想定倖の連続なので、考え知恵を出し臚機に行動するこず
④ ç·Šæ€¥æ™‚は情報が錯綜し易くなるので、冷静沈着に努めるこず
â‘€ å•ã„合わせに察しおは即答を避け、必ず意思決定の過皋を螏むこず
 
 オペレヌションの回し方 
() äº‹æ…‹ã®æ€§è³ªã‚’芋極める
担圓官は、緊急事態の第䞀報に接したずき、事態の掚移を芋極めながら状況に応じお颚呂敷を広げおいくのか、或いは、圓初から颚呂敷を倧きく広げお党通を挙げお察凊するのかを芋極める必芁がありたす迷った時は埌者を遞択。
  
() é€šå“¡ç­‰ã®å‘Œé›†ãšæœ¬éƒšã®ã‚»ãƒƒãƒˆã‚¢ãƒƒãƒ—
どこたで呌び集めるかが決たったなら、電話連絡網などを䜿っお通員等に連絡したす電話連絡の堎合、メッセヌゞは簡朔に流すように努める。
 
なお、通員には平玠から急に電話が通じなくなったら無線機のスむッチを入れるように指導しおおきたしょう。緊急察策本郚に入ったなら、通員等の呌集ず同時䞊行で「のむメヌゞ図」でも䟋瀺したように、噚材等を速やかにセットアップしおいきたす。
 
() æƒ…勢の把握ず安吊確認
海倖における自囜民保護ずは、すなわち「安吊確認」ず「情報提䟛」、芁すれば「保護」、そしお最終的には「危険地域から安党地垯ぞの退避」を意味したすただし、堎合によっおは「䞀時的な立お籠もり」が有効な安党策ずなるこずもある。ですので、先ずは情勢の把握に努め぀぀、同時䞊行的に「安吊確認」を行いたす。
 
() é‚Šäººä¿è­·
傷病者等が発生しおいる堎合は、通員や職員を掟遣し、或いは関係者に䟝頌するなどしお、圓該邊人の保護に努めたす。
 
() æƒ…報発信
ある皋床の情勢がみえおきお、邊人ずも連絡が取れるようになっおきたら、圚倖公通ずしおの芋方や察応方針、安党䞊のアドバむス等を亀えながら、情報発信システム (泚3) ã«ã‚ˆã‚‹æƒ…報発信を行っおいきたす。
 
(泚3) æƒ…報発信システム䜿甚時の留意事項
○ ç™ºä¿¡ç”šãƒ•ォヌムは予め雛圢を䜜成しおおく
○ å€‹äººæƒ…報保護の芳点からメヌル等の宛先はBCCに入れる
○ é€”䞊囜などでは、しばしば通信障害が発生するので、䞀連番号を付しお利甚者が未達の情報を確認できるようにする
○ é€šä¿¡é€ŸåºŠã‚„容量が限定されたパ゜コンを䜿甚しおいる邊人もいるので、添付ファむルのサむズをは極力小さくするなど、受信者の通信環境に配慮する
○ æ—¥æœ¬èªžã®èª­ã¿æ›žããŒäžå¯èƒœãªãƒ‘゜コンを䜿甚しおいる邊人もいるので、発信内容をPDFや画像圢匏に倉換の䞊、送信するなど、受信者の利䟿性向䞊にも配慮
○ é›»è©±é€£çµ¡ã«æ¯”し、倧量の情報を倚数の宛先に䞀斉発信できる䞀方、開封確認は盞手次第ずなるので、必芁に応じ電話確認を䜵甚する
○ é‚Šäººã‹ã‚‰ã¯å¹³çŽ ã‹ã‚‰é›»è©±ç•ªå·ã ã‘ã§ã¯ãªããƒ¡ãƒŒãƒ«ã‚„SNS等、出来るだけ倚様な連絡先を貰っおおいお、平玠の連絡を通じお通信を密にしおおくそれにより、平玠の通信状態や反応ぶりがある皋床把握できる 

緊急時の連絡手段、利点ず欠点Created by ISSA

() é€€é¿èšˆç”»ã®ç«‹æ¡ˆ
情勢が悪化し、「第段階」に移行したなら、退避蚈画の立案に取り掛かりたす。脅嚁事象ず保護すべき自囜民の珟況所圚地、人数、傷病者の有無などを把握した䞊で、迅速に退避蚈画をプランニングしたす。
 
䞋図のように、安党な堎所に集合させ、安党な手段・ルヌト堎合によっおは迂回でどこに移動させ、最終的にどこから出囜させるか、具䜓的に立案したしょう脅嚁が郚分的な堎合は、必ずしも出囜を芁しない堎合もある。

退避蚈画のむメヌゞCreated by ISSA

集合堎所圚倖公通・ホテル・孊校・病院・運動堎など
移動手段航空機・鉄道・船舶・倧型バス・自家甚車など
出発堎所空枯・駅・枯など
安党地垯囜内の䞀郚・近隣囜・日本・掋䞊の船舶など
  
() é€€é¿èšˆç”»ã®ç™ºå‹•
退避蚈画が決たったなら、それに基づき、邊人に先ず近傍の集合堎所ぞの移動を促したす。基本的に各邊人宅から集合堎所たでは自力移動ずなりたすが、集合堎所から出発堎所たでの移動手段は圚倖公通偎で準備したす゚ンルヌトの治安悪化が懞念される堎合は、コンボむを組んだり、譊護を぀けたりする。
 
出発堎所からの出囜手続等も支揎したす。PDCAサむクルを回し、情勢の倉化に応じ、蚈画を適切に修正し、通員・職員や自囜民に蚈画倉曎を適時適切に䌝達しおいきたす。
 
() å„囜倖亀団ずの連携
圚留邊人にずっおの脅嚁事象は、抂ね、諞倖囜人にずっおも脅嚁であり、囜倖退避蚈画等においお各囜倖亀団ず歩調を合わせるこずが出来たす。
 
私自身、圚任䞭に米英の倖亀団を䞭心ずした共同退避オペレヌション (泚4) ã«å‚画したこずがありたした。
 
駐圚囜で行われた総遞挙で最倧野党ず支持基盀による反発が匷たり、暎動に発展する可胜性が高たったこずから、米英の呌びかけで共同退避オペレヌションが怜蚎・蚈画されたのです最終的に発動には至らず。
 
(泚4) å…±åŒé€€é¿ã‚ªãƒšãƒ¬ãƒŒã‚·ãƒ§ãƒ³
米英等玄20か囜以䞊が参加。察策本郚を英囜倧䜿通内に蚭眮し、緊急時には各囜の連絡員が垞駐。救枈察象は参加囜民䜙裕があれば参加囜民以倖の救枈も認めるで、緊急床に応じ段階の譊戒レベルを蚭定。刻々ず倉化する情報を共有し、無線・電話・メヌルなどの通信も連携。退避に際しおは移動手段や集合・出発堎所の確保も共同で実斜するずいうもの。リ゜ヌスの効率化が図られ、情報量が飛躍的に向䞊し、早め早めの退避勧告が可胜になる等、様々なメリットがある䞀方、䞻ずしお欧米暩益のみが脅嚁の察象になっおいる堎合は、欧米諞囜ず共同するずかえっお自囜民を危険に晒す可胜性もあるので、情勢をしっかり芋極めた䞊で参加の有無を決める必芁がある。
 
たた、韓囜や䞭囜など、アゞア諞囜の倖亀団ずもある皋床の情報共有が必芁になる堎合もありたす。䟋えば、緊急事態により、遠隔地で「日本人らしき人物が死亡したが身元が刀明しない」などの情報に接した堎合、珟地人には日本人か、韓囜人か、䞭囜人か刀別できない状況が生じ易くなるためです。
 
() è‡ªè¡›éšŠã«ã‚ˆã‚‹é‚ŠäººèŒžé€
そしお、䞇策が尜きそうになった時は、本省を通じお自衛隊の掟遣を芁請するこずになりたす根拠自衛隊法第84条の3。
 
邊人茞送の制床化に至る経緯
自衛隊による邊人茞送が政策課題ずしお認識されるようになったきっかけのひず぀は、1985幎3月のむラン・むラク戊争です。
 
この時、むラン囜内には数癟人の日本人が居たのですが、圓時の日本では自衛隊の救揎機を海倖に掟遣するこずは蚱されおいたせんでした日本航空もチャヌタヌ䟿の掟遣を拒絶。
 
この時、囜倖退避の手段が確保できずに行き堎を倱った日本人の救枈に動いたのがトルコ航空でした。
 
䜙談ですが、トルコはこれらの日本人を救助するこずで、およそ100幎前の1890幎に和歌山の朮岬沖で遭難したトルコ海軍「゚ルトゥヌルル号」の乗員を献身的に救助した日本ぞの恩矩に報いたず云われおいたす※この話は、い぀かこのブログで取り䞊げたいず思いたす。

その埌、1997幎にカンボゞアで歊力衝突が発生した際、取り残された邊人を救出するために、自衛隊が倖務倧臣の芁請に基づいおC-130茞送機をタむぞず掟遣したのですが、これが自衛隊に察し「邊人茞送」が呜じられた初の事䟋ずなりたす。
 
翌1998幎のむンドネシア暎動の際にもC-130茞送機をシンガポヌルに掟遣されたした。
 
たた、2002幎の印パの軍事的緊匵、2003幎のむラク戊発生の際にも、防衛庁による囜内の準備行為が行われたしたいずれも事態の鎮静化等により邊人茞送は行われず。
 
2003幎から自衛隊のむラク掟遣が開始され、サマワの宿営地には倚くの報道陣が詰めかけたした。翌2004幎4月、宿営地のそばに迫撃砲匟が萜䞋。さらに日本人3名が歊装勢力に拉臎される事件が発生したした。
 
この時、報道関係者10人をC-130茞送機でむラクのタリル飛行堎からクりェヌトのムバラク飛行堎たで茞送、これが自衛隊が行った初の邊人茞送ずなりたした。
 
そしお、2007幎に自衛隊の邊人茞送の任務が埓来の「付随的任務」から、囜防ず䞊ぶ「本来任務」に栌䞊げずなり、その任務は益々重芁性を増しおいったのです。
 
2013幎、アルゞェリアの石油プラントが歊装集団に襲撃された事件では政府専甚機が掟遣され、事件の生存者ず死亡者のご遺䜓を日本ぞ茞送したした。
 
この事件を機に、邊人茞送に甚いられる手段ずしお、それたでの航空自衛隊の茞送機、海䞊自衛隊の護衛艊に加え、新たに陞䞊自衛隊の車䞡を甚いた陞䞊茞送が加えられたした。
 
曎に、2015幎9月の「平和安党法制」では、邊人茞送をより安党確実なものずするため、茞送だけでなく、歊噚を䜿甚しおの譊護や救出も認められ、正匏名称も「圚倖邊人等茞送」TJNOTransport Japanese Nationals Overseasから「圚倖邊人等保護措眮」RJNORescue of Japanese Nationals Overseasに改められたしたいわゆる「邊人茞送」から「邊人救出」(泚5) ãžïŒ‰ã€‚
 
(泚5) é‚Šäººæ•‘出
各囜の軍隊には、政情䞍安や危機的状態に陥った囜に赎き、自囜民を助け出しお母囜ぞず連れお垰る「非戊闘員退避掻動」NEONon-combatant Evacuation Operationsずいう任務がある。NEOの堎合、自囜民保護のために必芁なら積極的な歊力行䜿も蟞さないこずから、防衛省ではNEOずは蚀わずに圚倖邊人等茞送TJNOず呌称しおきた。圚倖邊人等保護措眮RJNOでは、よりNEOに近づいた印象。

NEOのむメヌゞ図《US The 8th ARMY》

2016幎7月、バングラデシュのダッカ襲撃事件でも政府専甚機が掟遣され、死亡者のご遺䜓ずその家族を日本に茞送したした。
 
たた、同じく2016幎7月に発生した南スヌダンでの内戊では、C-130茞送機が隣囜ゞブチに掟遣され、同囜の銖郜ゞュバから日本倧䜿通員名をゞブチに茞送したした。
 
自衛隊の掟遣は、基本的には政府や本省レベルの話なのですが、ただ、圚倖公通ずしおは平玠から自衛隊が利甚できそうな空枯・枯湟・ヘリポヌト適地及び関連斜蚭に関する情報収集や、これらの䜿甚蚱可及び領空・領海通過時の同意取付に係る窓口・芁領に぀いお調査・研究を進め、可胜であれば手続の簡玠化を働きかけるなど、出来る限りの手を尜くしおおくべきだず思いたす政情が安定した囜でも油断せず、政情が䞍安定な隣囜から難民が抌し寄せたり、或いは逆に安定しおいるからこそ、その囜が䞭継拠点ずしお利甚される可胜性だっおある。
 
たずめ
戊埌の日本は経枈䞀蟺倒で、圚倖公通でさえ「経枈政策こそが日本倖亀」ずいった考えから「実りのない緊急事態察策にコスト経費・劎力・時間をかけるのは無意味」ずする颚朮もあったようです。
 
しかし、緊急事態察策及びオペレヌションは、いわば保険のようなもので、コストや省益ばかりに目を奪われるこずなく「自囜民の安党を確保する」ずいう確たる信念をもっお、リスク人呜・財産の喪倱の方もしっかり評䟡しお察策を掚進するこずが肝芁です。
 
特に、昚今の激倉する囜際情勢や気候倉動、たた今般の新型りィルスのパンデミックのような、先行き䞍透明な珟䞋の情勢に鑑みれば、これたで「想定もしなかったような緊急事態」によっお人呜・財産が倱われるリスクは、むしろ高たっおいるようにもみえたす。
 
そういう意味では、倖務省・圚倖公通で緊急事態察策に携わる担圓官には、これたで以䞊に想像力ず個別具䜓的な備えが求められるこずになるでしょう。
 
今回の話は以䞊ずなりたす。非垞に難しい内容ずなりたしたが、危機管理ずいう芳点からもあらゆる組織・団䜓に共通するテヌマですので、本皿が少しでもその䜓制づくりの䞀助になれば幞いに思いたす。