祝・発売即重版!!『松本清張の昭和』(講談社現代新書)/『点と線』など名作の旅情/「小さな運を大きな運にする力」/講談社・現代ビジネス/日本経済新聞に広告掲載/書店イベント×2!
新刊『松本清張の昭和』(講談社現代新書)の販売が好調で、発売即重版が決定しました!!! 予約販売でも新刊の新書で上位となり、初日の書店販売も新書全体でも上位に入り、非常に良い滑り出しです。引き続き、よろしくお願いいたします。

本日の日本経済新聞に広告が掲載されております。現代ビジネスの紹介記事も多くのアクセスを頂いております。
下の講談社・現代ビジネスの記事では、松本清張の作家としての原点となった(と私が考える)「ほうき売り」の副業や、彼が「米軍の死体処理」のアルバイトを行っていた可能性について記しています。
『点と線』など名作の旅情を生み出した副業と「小さな運を大きな運にする力」を体感して頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします!
戦時中から敗戦後しばらく、彼の一家は、妻の実家があった佐賀の神埼(かんざき)に暮らしていた。のちに「張込み」(1955年)の舞台になる田園地帯である。ただ食べ物の確保にも苦労する日々で、一家が住む百姓家も「寝る場所もない」ほど狭く、家族7人が住む部屋に、障子を隔てて別の家族5人が同居する「人間地獄」だった。
このため清張は「家族を早く救い出さねば」と考え、新聞社が週に2日ほど認めていた「買出し休暇」を利用して、神埼でわらぼうきを安く仕入れ、西日本の各地を売り歩いて生活費を稼ぐ副業を思いつく。ある日、佐賀から持ち帰っていた手ぼうきを、小倉の荒物屋で見せたところ、店の主人が欲しがったのがきっかけだった。
ほうきの仲買の仕事を、清張は朝日新聞西部本社に勤めながら1946(昭和21)年から48年春まで続けている。彼は家族を支え、西日本各地の風物を取材しながら、インフレと食糧難の苦しい時代を快活に生き抜いたのだ。
「この『商売』の総決算はどうだっただろうか。結局、貯金としては何も残らず、かえって不渡手形の分だけ損になった。しかし、あのインフレの進行中、七人の家族を抱えて無事にすんだのは幸いだった。憧れていた土地が見られたことは、その利益の中でも大きい」(『半生の記』)と総括している。
戦後日本にとって最大の危機の時代を、ほうきの仲買をしながら、作家としてデビューするための取材期間に変えている点が、ピンチの中で運をつかみとる、前向きな性格の清張らしい。彼は人生で何度も危機的な状況を経験してきたが、逆境でささやかな運を「大きな運」へと変える力を有していた。ほうきの仲買で手にした「文学的な旅情」こそ、清張作品を特徴づける大きな魅力となった。
『松本清張の昭和』(講談社現代新書)の目次や講談社HP記載の概要、過去に出版した松本清張関連の本や記事については、下のリンクでまとめています。
『松本清張の昭和』の講談社ゲンダイでの紹介記事については、下のリンクでまとめています。
新刊『松本清張の昭和』(講談社現代新書 2025年12月25日発売)を、どうぞよろしくお願いいたします!
2025年も残りわずかとなりました。noteを今年の8月に開始し、多くの皆様とご縁ができ、大変ありがたいです。今後ともよろしくお願いいたします。

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