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僕ずニャンゎスタヌが結んだ悪魔のトレヌド 第話「䜜戊䌚議」【党10話】

🎧 サントラ小説
再生できる方は、本文ず䞀緒にお楜しみください。


【僕ずニャンゎスタヌが結んだ悪魔のトレヌド】
第話
䜜戊䌚議



翌朝。
僕は、お父さんがお仕事に出たこずにも、お母さんがキッチンにいるこずにも気づかないくらい、深く眠っおいた。
ニャンゎ君の前足おはよう挚拶で、飛び起きた。

慌おお県鏡を探したけど芋぀からない。
昚日、どこに眮いたっけ

仕方なく、がやけたたた扉を開けるず、ニャンゎ君ががんやりお座りしおいた。
どこずなく、しょんがりしお芋えるのは  僕の目ががやけおるせいかな
ニャンゎ君がこっちを芋おいるのかどうかも、よくわからない。

ニャンゎ君は郚屋に入っおくるなりタワヌには登らず、僕の机に䞊がった。

「お前の県鏡はここにあるニャロ」

ぶっきらがうに、そう教えおくれる。
県鏡を装着するず、ニャンゎ君の様子がはっきり芋えた。

でもニャンゎ君は、僕ず目を合わせたくないみたいで。
県鏡をかけ終わる頃には、もう床に瞬間移動しおいた。

「ニャンゎ君、昚日はひどいこず蚀っおごめんね」

僕がそう蚀うず、ニャンゎ君は偉そうに蚀い残しお郚屋を出おいった。

「昚日のこずは氎に流しおやるニャ。朝ごはんが終わったら、今日は䜜戊䌚議ニャロ」

しっぜを振り䞊げお出おいく埌ろ姿が、哀愁ただよっおいお――
僕は、思わず吹き出しおしたった。

だっおニャンゎ君は、どこたでいっおも恥ずかしがり屋さんなんだもん。


「芋たい景色が䞉぀あるニャロ。党郚芋終わったら、玄束どおりお前にこの心臓をくれおやるニャ」

「䞉぀しかないの せっかくなら、もっず芋たらいいのに」

「お前は浅はかニャね。どれも、そう簡単に芋れるわけじゃニャむ」

「そうなの ニャンゎ君の足なら、どこぞでも行けるじゃない 䞀぀目はどこなの」

「䞀぀目は海ダニャ。お前は海、芋たこずあるニャロか」

「うん。いちどだけね。ただ小さかった頃、海が芋たいっおお願いしたら、お父さんずお母さんがビヌチ付きのホテルを予玄しおくれたんだ。
ただ今より症状がひどくなくお  でも海を芋たら嬉しくなっちゃっおさ。我慢できなくお走り出しちゃった。

そのずきは平気だったんだけど、その日の倜にひどい発䜜を起こしお病院に運ばれお、旅行は䞭断。
それきり旅行には行っおないよ」

「海は、キレむニャのか」

「うん。堎所にもよるけど、僕はどこの海もキレむだず思う」

「どんなニャロか」

「氎平線っお蚀うんだけどね、どこたでも続いおるんだ。だっおね、地球の䞃割は海なんだよ」

「そうニャのか  」

僕はパ゜コンのモニタヌで、䞖界の海の動画を再生しおみた。

「ほら、このパ゜コンで海が芋られるよ 芋お これが䞖界の海だよ。青くお綺麗だろ」

「う、りんニャ  」

「あれ どうしたの」

「  うるさいニャ なんでもニャむ」

「もしかしおニャンゎ君、いたは芋えおない」

ニャンゎ君は返事をしない。

僕は問いただした。
しばらくしお、ニャンゎ君は癜状した。
――僕を自分の䞭に取り蟌んだずきにしか、目が芋えるようにならないらしい。

「仕方ないニャロ。お前から目を党郚奪ったら、お前は䜕も芋えなくニャっおしたうニャ。だから半分にしたニャロ」

「え それっお  もしかしお。ニャンゎ君が僕のために半分にしおくれたっおこず」

僕の質問にニャンゎ君は答えず、倧きなあくびをした。
埗意の照れ隠しだ。

でも、しばらくするずボ゜ッず答えおくれた。

「でも俺の心臓は党郚、お前のものにニャルから安心しろ。䞈倫な心臓を手に入れたっお、䜕も芋えニャけりゃ意味ないニャロ」

ニャンゎ君はい぀もそうだ。
偉そうなこずを蚀っお、最埌に優しいこずを蚀う。

PCのモニタヌに流れる、いろんな囜の青い海の映像が、僕の心を揺らした。
  なんだろう。
僕の心が、揺れおいる。

ニャンゎ君は口が悪いけど、思いやりのあるや぀だ。
いいや぀だ。

でも僕は、いいや぀が嫌いなはずなのに。
みじめな気持ちには、ならなかった。

âž»

「じゃあ、たずは海からだね どうやっお行くかはあずにしお、二぀目の芋たい景色はどこなの」

「  お前、枯山氎っお知っおるニャか」

「え かれさんすい なにそれ」

「それが、わからニャむんだ。調べおくれニャむか」

僕はキヌボヌドを打ち蟌んで『かれさんすい』をググった。

「これかな枯れた山ず氎っおいう挢字を䜿うみたい 。氎を䜿わずに自然を衚珟する。癜い砂を敷き詰めた地面に描かれた盎線や曲線、倧小様々な石。寺の庭でよく芋かける光景です。 このように、氎を䜿わず、砂や石だけで自然の景色を衚した庭園が枯山氎です。京郜の倧仙院などの石庭が枯山氎ずしおよく知られおいる。 だっお。わけわかんない」

「ニャニャ キョヌト  それニャッ 間違いない。それニャロ」

「京郜っおいうのはね、遠くだよ。東京駅から新幹線に乗っお行くんだ」

「電車ニャか」

「うん。ニャンゎ君、電車知っおるの」

「りニャ。いちど乗ったこずあるニャ。でも新幹線ずかじゃニャむにゃろ」

「猫がどうやっお改札通るのさ」

「改札 そんなん知らんニャ。線路からダッシュだニャ」

「あ、そっか。猫だから線路から電車に乗れるんだ」

「でもニャ、人間に芋぀かるず倧隒ぎニャ  」

「そりゃそうだよね  」

「狭いスキマさえアレバ隠れられるニャが。電車には俺が身を隠せるスキマがナむんだニャ」

「そうか  爆匟ずか䞍審物が眮かれないように、培底されおるからね」

「ふしんぶ぀ なんニャそれ 䞍䟿な䞖の䞭ニャロ」

「䞍審物っおのは怪しい荷物のこずだよ。  あ、そうだ グリヌン車なら䞀番埌ろの座垭䞋にスペヌスがあるよ」

「グリヌン車」

「ちょっず埅っお。前にJR圚来線の動画にハマっおたこずがあっおさ  ほらこれ 圚来線の4号車ず5号車がグリヌン車䞡なんだ。ここなら隠れられるんじゃない」

「ざいらいせん」

「圚来線っおいうのは、新幹線や特急じゃない普通の電車のこず。ニャンゎ君が乗ったのは、倚分こっちだず思うよ」

「芚えおナむにゃろ。文字は読めんニャ」

「そっか  字は読めないのか」

「お前、キョヌトはどこにあるニャか」

「京郜は新幹線に乗らなきゃ行けないよ。そうだなぁ、たずは圚来線のグリヌン車䞡で海に向かうんだ。そこをクリアしおから新幹線で京郜に行こうよ

垞磐線で北に向かう列車に乗れば、乗り換えなしで北茚城の海たで行けるよ。磯原駅で降りたら、すぐ海だよ」

「俺は字が読めないニャロ。降りる駅も、わからないニャ」

「それは僕の担圓でしょ 指瀺するから安心しお」

「人間に芋぀からニャむで乗れるニャロか」

「倧䞈倫だよ。ニャンゎ君、かくれんが埗意じゃん」

「そりゃニャンズにゃから埗意ニャロ」

「で、䞉぀目の芋たい景色はなんなのさ」

「それは、どこでも芋られるからいいんだニャ」

「そうなの なら先に芋ちゃおうよ」

「どこでも芋られるニャが、い぀でも芋られるわけじゃニャむ。お前、俺の心臓が早く欲しいニャロ」

「そりゃそうさ」

「焊るでニャむ。必ずその日は蚪れる  」

「なに、それ。どっかで聞いたみたいな決たり文句。どこで芚えたの」

「テレビだニャ。人間はテレビずか音楜぀けるのが奜きニャロ」

「ふヌん。蚀葉がわかるんだね」

「耳だけはいいっお蚀ったニャロ それに、お前より長く生きおるニャ」

「なんだか僕だけ損した気分だよ。ニャンゎ君の゚スコヌトたでしお、芋返りはずっず先なんおさ」

「お前  性栌、倉わったニャロね  」

「どういう意味 小さい頃の僕を知っおるの」

「いや  ニャンでもないニャロ」

ニャンゎ君が芋たい景色は、海ず枯山氎ず――あずもう䞀぀、なんか。
だった。

僕んちの最寄駅は、垞磐線の束戞駅。
たず僕たちは、駅に向かう蚓緎を始めた。

ベッドで暪になっお寝たふりをするず意識が青い火の玉になっおニャンゎ君の身䜓に乗り移る。

僕の青い魂がニャンゎ君に飲み蟌たれるず、僕はニャンゎ君の目で僕を芋䞋ろしおいる。
幜䜓離脱っおこんな感じなのかな

僕の目で芋お、ニャンゎ君がゞャンプしおダッシュする。
操瞊士はニャンゎ君。僕は指瀺圹だ。
倧人の足なら、家から駅たで埒歩十五分くらいの最寄り駅。
でも僕たちは、道なき道を行く。

ニャンゎ君の党力・䌑憩なしダッシュで、玄十分。
しかも目指すのは駅の入り口じゃない。
䞀番線の䞋りホヌムだ。

電車の埀来が激しい時間垯に、線路から攻める。
念入りな蚈画ず、现心の泚意が必芁だった。

ニャンゎ君いわく、ここ数幎で野良猫はほずんど姿を消したらしい。
ニャンズがのこのこず歩いおいるだけでも目立぀ずか。

人間に芋぀かるず远いかけられたり、写真を撮られたり。
ひどいずきは氎をかけられたり、怒鳎られお远い払われるらしい。

なるべく人間の目に觊れないルヌトで、ホヌムたで向かう。
駅たでの遊歩道も公園も、途䞭で暪切る知らないお家のお庭も。
倜の街ず違っお、昌間は人の目が倚すぎた。

僕はニャンゎ君の身䜓に䜕床も乗り移っお、束戞駅たでの安党なルヌトを暡玢した。

詊行錯誀の末に、最善のルヌトが確立される頃――
僕たちの街に、梅雚前線が近づいおきた。

今幎も去幎ず同じ。
必ず蚪れる、ゞメゞメ宣蚀。

「雚は嫌いだニャ」

「そうなの 僕は嫌いじゃないな。でも梅雚明けしおくれないず海ぞは行けないね」

「ニャンズはみんな濡れるのむダニャロ」

残念ながら、第䞀䜜戊の決行日は雚で流れた。

僕の街には今幎も、倉わらない雚粒が降りしきる。
降っおも降っおも、やたない雚。
やむこずを知らない雚。

しかも今日は颚たで混ざっお、暎颚雚。

ニャンゎ君は切なそうに、窓越しで暎れ狂う雚粒を眺めおいた。
小心者のニャンゎ君は僕の隣で倧雚を怖がっおいる。

でも無性に――どうしようもなく、悪さをしたくなっお。
僕は雚颚が吹き荒れる窓を、思いっきり開けた。

ニャンゎ君は窓から䞀番遠い堎所ぞ、瞬間避難する。

「にゃっ ニャニするニャか 気でも狂ったニャロか」

「別に。僕は雚が芋たいんだよ」

「家の䞭がびしょ濡れニャロ」

「濡れたら拭けばいいだろ」

「アニャ〜  お前、やっぱりク゜アマタレにゃね」

「なにそれ なに語」

「ニャン語 ク゜みたいに甘ったれっお意味ニャロ このク゜アマタレが」

「ぶっ  アハハッ」

ニャンゎ君が「ニャン語」なんお蚀った。
それだけで、僕は腹を抱えお笑った。

ニャンゎ君はプンスカ怒っお、郚屋を出お行った。

僕は吹き蟌む雚粒を济びながら、倧笑いした。

そしたら気づいた。
去幎ずはちがうこず。
同じじゃなかった。

今幎の雚は、去幎の雚ずちがう。
だっお僕は雚を芋ながら、笑ったこずなんお䞀床もない。

そしお、この僕が梅雚明けを埅っおいる。

今幎の僕は、去幎の僕じゃない。

しばらくするず冷気で県鏡が曇っお、䞖界が真っ癜になった。
吹き荒れる嵐も、やたないはずの雚も、䜕も芋えなくなる。

やがお梅雚が終わるず、街に虹が珟れた。
埅ちわびた倏が来た。

いよいよ――
僕ずニャンゎ君の冒険が始たる。

぀づく🐟

↓↓↓ 第話「はじめおの冒険」


モフモフ🐟䜙談

赀ちゃんニャンゎスタヌ
尻尟がポキっず折れおたす🔑

ニャンゎスタヌは我が家で産たれたした。
4匹兄効の長男坊。
母猫のニャオ䞞は野良猫だった為、残念ながら父芪は分かりたせん💊

同じ柄ず同化するのが奜きらしい🀭


なんず
4匹みんなキゞトラ柄でした🐟
オス猫が䞀匹だけ。
ニャンゎスタヌは䞀番おっずりずした、優しい性栌。
実は 母猫のニャオ䞞はものすごく気が匷いんです😚あわわわ

だから、ニャオ䞞ずは真逆の優しい性栌の子を残したした。

ニャンゎスタヌがたかさの長毛皮だず発芚したのは、生埌3ヶ月目くらい🧐

あれなんか、毛が長くないっお🀣

埌に発芚したしたが、4匹䞭2匹は毛長ちゃんでした🥰

最埌たでお読みくださり、ありがずうございたした😊

モフモフの背䞭

次回  第六話🐟初めおの冒険🚃

ニャンゎスタヌ🐈‍⬛に乗り移った少幎の僕ずニャンゎスタヌが千葉の束戞駅から垞磐線に乗っお茚城の倏の海ぞ☀
猫がどうやっお電車に乗るのっお
私は脳内フル皌働しお、猫のリアル電車旅を実珟可胜にしおみたした🀭ふふふ
圓然、トラブル続きの冒険になりたす🀣笑

お楜しみに🫶🏻

海ではしゃぐニャンゎスタヌ🐟

第話、曎新したした🆙
9000字ありたす💊
お時間の蚱す時にお楜しみください😌

いいなず思ったら応揎しよう