『ガス人間』を観たので物凄く雑な感想を述べてみる【フルスロットルでネタバレ】
今回はネタバレ全開なので、まだ本編を観ていない方は今すぐ目を閉じて目の前の画面を拳で叩き割ってください。
まず全体的な感想を。見終わった直後の直感的な感想は「超面白いと面白いの中間」という感じ。
5点満点だと3.8
何度も何度も繰り返し観たいまでは行かないけど2周目は突入しても良いかなぁという感じです。面白くないとエピソードの途中でも離脱しますが、完走した上でもう一回観ても良いと思ったので僕の中では結構面白かったです。
観た人の中には「疑問点が解消されていない」「説明不足」=面白くない、という人もいるようですが、あらゆる現象や背景の説明を細々と丁寧にする方が萎えます。小説と同じように考える余地を残した方が作品の奥行きは広がりますからね。
ただそうは言っても、疑問点がいくつか残るのは確か。代表的な疑問点と僕の感想を述べると…
・隕石の有害物質とガス人間爆誕の関連性は分かるけど、どういうこと?
→多分ですが、「爆弾を洞窟の最奥部まで届け帰還した唯一の人物で死ぬほど生命力が強かったが、有害物質も超吸って瀕死状態だったのもあって特異体質を持った半人間のガス人間になってしまった」のかなぁと。隕石かつ未知の有害物質ってのがポイントで、科学者ですら分からないのだからそこはボカしてわざわざ説明する必要ないだろうっていう演出なのかなと思いました。
・黒幕は都知事のはずだけどまだいるの?
→1回しか観てないのでうろ覚えですが、ピエール瀧演じる警視総監が「名前を言うのも恐ろしい」的なことを言ってたので、元バンド仲間である都知事よりもより強力な黒幕がいるとは思いました。平和博を無事に開催する為に隕石の件が隠蔽されたので、平和博の主催者である「国家」の誰かが真の黒幕なのでしょう。多分特定の一人っていうより複数人で、結局は「人間燃料」であった都知事も把握していないほどの数の黒幕集団がいたのかもしれません。知らんけど。
他にも細々とした疑問点はありますが、そこはうやむやにして一つのエンタメ作品として楽しみました。個人的にはこの作品は2回観ることを前提にした作品なのではないかなぁと思っています。作品の冒頭で"被害者側"として描かれていた人物が中盤以降は"加害者"になっている。視聴者に被害者であると強く意識させて途中で反転させる。この視点の切り替えによって視聴者に動揺と刺激を与え、それが作品にのめり込ませる仕掛けになっているのだと思います。
そうなると冒頭の被害者視点で見ていた人物を加害者視点で見るとセリフや表情の一つ一つが違った意味合いになるはずです。多分それを想定した設計になっているのではないか。その点で見ると、この作品は1回目と2回目の評価が変わる作品なのかもしれません。
