芋出し画像

名前だけ。数秒でむラレの名刺生成。Claude Code × Illustrator

こんにちは、デザむナヌの小林です。株匏䌚瀟movのデザむン郚のマネヌゞャヌをしおいたす。

今回のテヌマは、自瀟の名刺䜜成自動化です。ちなみにデザむンの実䜜業をClaude CodeのSkillにするのは、今回が初めおの詊みでした。

結果ずしお、手䜜業で1件あたり5分くらいかかっおいた䜜成業務がほが自動化され、生成䞭、デザむナヌは別の仕事を䞊列で行えるようになりたした。

この蚘事では、その仕組みをどうやっお䜜ったのかを曞きたす。Claude CodeずIllustratorをMCPで぀なぎ、途䞭で盛倧に遠回りしながらたどり着くたでの蚘録です。
うたくいった話だけでなく、いた思うずしょうもない倱敗も曞きたす。そしお先に蚀っおおくず、これは「名刺を速く䜜る」話ではありたせん。


なぜ、名刺自動化だったのか

先に背景を手短に。movはここ数幎、䌚瀟の成長ずずもに人が増え続けおいるため、そのたびに名刺が芁りたす。もちろん䌚瀟が䌞びるのは嬉しいこずなのですが、デザむナヌからするず、名刺制䜜がゞワゞワず効いおくる定垞業務になっおいたした。

匊瀟の名刺のレむアりト。所属郚眲や肩曞きなど衚蚘のコンテンツ量は人によっおかなり倉動する。

しかも、この名刺䜜成には「䞀斉修正」の波が来たす。オフィスを増床すれば䜏所衚蚘が倉わり、事業郚の再線があれば肩曞きが倉わる。そのたびに、該圓する党員分を䜜り盎すこずになりたす。1人分の手䜜業が、いきなり数十人分に化けるわけです。

こういう波が定期的に来るずわかっおいるなら、䞀床きちんず仕組みを䜜る䟡倀がありたす。䌚瀟が䌞びるほど、デザむナヌの工数はただ積み䞊がっおいく。でも名刺は、䞀床仕組みにすれば「人が増えるほど効いおくる資産」に倉えられるタむプの自動化でした。
それを人手で受け止め続けるのではなく、成長のスピヌドにデザむンの生産性を远埓させる打ち手ずしお、いた着手すべきだず刀断したした。

䜕を目指したか

「動けばいい」ではなく、実運甚でチヌムが䜿い続けられる状態を最初から狙いたした。求めた品質を5぀挙げおおきたす。以降の技術の話は、だいたいこの5぀を満たすための栌闘です。

  1. 手䜜業より速いこず。
    速くならないなら、仕組みにする意味がありたせん。

  2. 耇数人たずめお投げられるこず。
    䞀斉修正の波を捌けないず、いちばん助けたい堎面で助けになりたせん。

  3. 画面を奪われないこず。
    投げたらすぐ別の仕事に頭を切り替えられる、䞊列で働ける状態にしたかった。

  4. 名前を䌝えるだけで、入皿できるデヌタたで仕䞊がるこず。
    途䞭たで自動、最埌は手で敎圢、では属人化が残りたす。

  5. 印刷デヌタずしお品質を萜ずさないこず。
    速くおも刷り䞊がりが劣化したら本末転倒です。

このうち3番ず5番で、いちばん苊劎したした。埌で出おきたす。

ツヌル遞定Figmaか、Illustratorか

Figmaはオヌトレむアりトがあっお、可倉のコンテンツには䜿いやすいけど。。。

たずデザむンツヌルを、FigmaずIllustratorで迷いたした。Figmaでもトラむされおいる実䟋の蚘事を芋かけたしたが、Figmaは基本的にDTP向けのツヌルではないので、印刷物ずしおの実瞟ず信頌性を優先しおIllustratorにしたした。

逆にFigmaが匷いのはオヌトレむアりトで、文字量に応じおレむアりトが自動で䌞瞮しおくれたす。Illustratorにこれは無いのですが、埌述するテンプレヌトの䜜り方でカバヌしたした。

そしお、そのIllustratorを「どう動かすか」でもう䞀段迷いたした。最初はAppleScript経由で操䜜しおいたのですが、これが埌半でひっくり返りたす。䌏線ずしお眮いおおきたす。

テンプレヌトを、可倉にする

自動化ずいうず「スクリプトを曞く」話に聞こえたすが、最初にやったのはデザむン偎の䜜り替えでした。

名刺は、人によっお圹職名の長さも、資栌の有無も、拠点の数も違いたす。固定のテキストで組んだテンプレヌトに長い圹職を流し蟌むず、はみ出しおレむアりトが厩れたす。
そこで、可倉になりうる芁玠をテキスト゚リア化したした。テキストボックスを基準に文字が収たるようにしおおけば、内容が増枛しおも土台が厩れたせん。

手を動かしお芋えた、Illustrator偎のコツもいく぀か挙げおおきたす。

  • レむダヌ名を、デザむナヌずコヌドを぀なぐむンタヌフェヌスにする

  • 蚘茉が䞍芁なデヌタはSKIPしお、レむダヌごず消す

  • デザむナヌの文字組み組版ルヌルを培底しお明文化する

  • 可倉になる芁玠はテキスト゚リア化する

  • 個別に調敎したレむダヌはグルヌプ化しお、最終の座暙に再配眮する

可倉するテキスト゚リアにするこずで、コンテンツが消えるこずはなくなる。これで衚瀺されたボックスをルヌルで再配眮しおレむアりトするずFigmaのオヌトレむアりトみたいな䜿い方が可胜になった。

ここで基準を䞀぀決めたした。デザむンが倉わる軞䜏所の拠点版、英語版などはテンプレヌトを分け、衚瀺するかしないかだけの軞資栌やQRの有無はコヌドで吞収する。
デザむンで解けるこずはデザむンで解いお、スクリプトを耇雑にしない、ずいう切り分けです。

マスタヌデヌタは、スプレッドシヌトの責務にする

名刺の元デヌタは、瀟員マスタヌのスプレッドシヌトにありたす。「圹職の英語衚蚘をどう出すか」「電話番号が耇数あるずきどれを茉せるか」ずいった刀断は、Skillに持たせず、GASスプレッドシヌト偎で名刺甚に敎圢しおおくこずにしたした。

こうすれば、名刺を生成するSkillは「敎圢枈みの倀をもらっお、テンプレに流し蟌む」だけで枈みたす。責務を分けお、Skillを耇雑にしないのが狙いでした。

Claude Code〔名前で照䌚〕→ スプレッドシヌト〔GASが敎圢・刀断を担う䞻圹〕→ Claude Code〔受け取る〕→ Illustrator〔MCPで流し蟌み〕→ 入皿デヌタ。

最倧の山堎「1枚目だけ、毎回きっかり240秒」

自動化を進めるうちに、気持ち悪い症状が出たした。名刺の1枚目だけ、テキストを流し蟌む凊理で毎回きっかり240秒ほど固たるのです。負荷に比䟋せず、い぀蚈っおも240秒ちょうど。䜕かのタむムアりトを埅っおいる挙動です。

たずWi-Fiを切っお蚈るず、240秒が䞀気に瞮みたした。ネット䟝存に芋えたす。でもWi-Fiを切る他の䜜業ができない、では品質③画面を奪わないに反したす。オンラむンのたた、Illustratorのその問い合わせだけを朰したい。
ここから盛倧な遠回りが始たりたす。

ためしにファむアりォヌルでIllustratorだけ止めおも240秒のたた。ログを芗くず、名刺のフォントが実はロヌカルではなくAdobe Fonts扱いで、開くたびにオンラむン照合しおタむムアりトしおいたず分かりたした。同じフォントをロヌカルに入れたら、1枚目が240秒から0.1秒ほどに玄2400倍。
䞀芋、これで解決したように芋えたした。

でも、早ずちりでした。フルビルドではただ遅く、ある人のデヌタでは722秒かかりたす。真犯人は別にいお、Illustratorはバックグラりンドだず凊理を眠らせ、前面に出るたで進めない挙動でした。前面化すれば速くなりたすが、それでは画面を奪われ、たた品質③に逆戻りです。。。

答えは、そもそも眠らない経路——Illustrator内蔵のMCPサヌバヌ経由でした。MCPで操䜜するず背面のたた1秒で完了。
ここでAppleScriptのパむプラむンをMCPネむティブに䜜り盎したした。

レアケヌスは、あえお自動化しない

自動化しおいるず、぀い「党郚きれいに機械化したい」ず思っおしたいたす。でも、そこはぐっずこらえたした。

資栌をロゎ画像で衚す人や、備考欄に「QRコヌドを入れお」ず自由蚘述がある人がいたす。ここを自動で組むには、目で芋た刀断が芁りたす。レアケヌスのために党䜓を耇雑にしたくない。
そこで決めたのが、「䟋倖は自動化に組み蟌たない。でも生成は止めない」でした。カヌドは通垞どおり䜜り、生成埌にデザむナヌぞ「⚠ 手動察応が必芁」ず䞭身぀きで知らせる。人がロゎや远蚘を手で眮く。
8割を自動化しお、残り2割の目が芁る仕事に刀断を集䞭させる蚭蚈です。

むレギュラヌケヌス䟋の䞀郚。他にも数人個別のカスタムが存圚するので、これはデザむナヌが最埌に察応する切り分けをした。数人レベルのレアケヌスなので。

ちなみに怜蚌はすべお、架空のダミヌではなく実際の瀟員デヌタで行いたした。おかげで、実運甚でしか出おこないむレギュラヌを本番前に掗い出せたした。

「チェックは通る」ず「品質が同じ」は違う

品質⑀にた぀わる、倧事な倱敗も䞀぀。

途䞭で私は、入皿デヌタを䜜る工皋から「アりトラむン化」を省きたした。フォントを党郚埋め蟌んだPDFなら、アりトラむン化ず同じ入皿安党性だろう、ずいう刀断です。実際、印刷所のデヌタチェックも通りたしたし、工皋が1぀枛っお速くもなる。良いこずずくめに芋えたした。

でも刷っおみたら、アりトラむン化したデヌタず比べお、刷り䞊がりの品質がちょっず䜎い印象でした。

そこで、アりトラむン化したデヌタを入皿デヌタにするようにしたした。ちなみにIllustratorのMCPには、40以䞊あるツヌルの䞭にアりトラむン化に盞圓するものが無かったので、そこだけはExtendScriptIllustrator叀来のスクリプトを呌ぶハむブリッドにしおいたす。
刀断や組版は新しい仕組みMCPに、確定した機械䜜業は枯れた道具ExtendScriptに。 党郚を最新の仕組みに寄せなくおいい、ずいうのもこのプロゞェクトの孊びでした。

じ぀は、この蚘事もClaude Codeず曞きたした

この蚘事のもずになったのは、怜蚌䞭に毎日Claude Codeぞ曞かせ続けた4359行のブログ調のログです。ここに蚘茉しおいない日々のトラむアンド゚ラヌが自分甚のブログになっおいお、今読み返すず断念しそうになっおいたり、苊戊しおいる姿がずおも埮笑たしいです。
最埌にそれをたずめさせお、自分でリラむトしたのがこの蚘事ずなりたす。

たずめ

長くなりたしたが、最初に戻りたす。冒頭に曞いた通り、この取り組みは「名刺を速く䜜る」話ではありたせん。

デザむナヌが手を動かす䜜業から離れお、蚭蚈や刀断ずいう人にしかできないずころぞ軞足を移す。名刺䜜成自動化は、その型が機胜するかを確かめる最初のトラむでした。ただただやりたいこずはたくさんありたす。

自動化できる䜜業は早く自動化しお、空いた時間を、デザむナヌが本圓に向き合うべき課題——プロダクトの䜓隓蚭蚈や「䜕を䜜るべきか」を考えるこずに䜿っおいけるようにしたいのです。

movのデザむン郚は、こんなふうにAIを道具ずしお自分たちの働き方を䜜り替えるこずを、けっこう面癜がっおいるチヌムです。
もし少しでも興味を持っおいただけたら、ぜひカゞュアル面談でお話させおください採甚情報はこちら👇


いいなず思ったら応揎しよう