俺のチャーハン🔥⑤ #126
シリーズでお届けしている「 俺のチャーハン 」。
第5回目の舞台は、新宿の人気スポット
思い出横丁 にある老舗中華 岐阜屋です。
新宿駅西口から歩いてすぐ。
高層ビルやネオンが並ぶ大都会の中で、思い出横丁に一歩足を踏み入れると、まるで時間が巻き戻ったような感覚になります。
狭い路地、軒を連ねる小さな店、漂う香ばしい匂い。
昭和の空気がそのまま残っているような、不思議な場所です。
その中でも多くの人で賑わうのが岐阜屋。
名前を見た瞬間、愛知県出身の私は「岐阜」という言葉に勝手な親近感を覚えてしまいました。
地元に近い地名というだけで、なんだか安心感があるのは不思議なものです。
◇都会の真ん中の“ 落ち着く空間 ”
店内に入ると、まず目に入るのはキッチンをぐるりと囲むカウンター席。
席に座ると、ちょうど目の前では中華鍋が振られ、
鍋の中で炒められる音とともに香ばしい匂いが立ち上ります。
料理が出来上がっていく様子を眺めながら待つ時間。
これもまた、町中華の楽しみのひとつです。
そしてもうひとつ特徴的なのが、席の距離感。
隣の席との距離は決して広くありません。
ですが、それが不思議と嫌ではない。
むしろ思い出横丁という場所の空気と相まって、
どこか心地よい一体感があります。
頼んだ料理をまだかまだかと、目の前で調理している風景を見ながら、
隣の人が食べているのを横目に見ながら、
来店〜退店まで五感で楽しませてくれる。
そんな空間です。
◇しっとり × パラパラの絶妙なチャーハン
そして今回の主役、チャーハン。
一口食べてまず感じるのは、
しっかりと効いた塩味。
炒めた香ばしさの中に、どこか優しい味わいがあります。
チャーハンはどちらかと言えば“ パラパラ系 ”が好み。
しかし完全に乾いたタイプではなく、
ほんの少しだけしっとり感を残した絶妙な仕上がり。
このバランスが実に心地いいのです。
具材は王道の組み合わせ。
細かく刻まれたナルト
ジューシーな刻みチャーシュー
ふんわりとした卵
香りを引き立てるネギ
特別に派手な具材はありません。
ですが、そのシンプルさこそが町中華の魅力。
一つひとつの具材が主張しすぎず、
チャーハン全体として綺麗にまとまっています。
◇チャーハンを引き立てる名脇役

そして、チャーハンを頼むと一緒についてくるスープ。
このスープがまた良い。
塩味の効いたチャーハンを食べたあとに一口飲むと、
口の中がすっと落ち着きます。
決して主役ではないけれど、
確実にチャーハンを引き立ててくれる存在。
町中華のセットにおける
“ 名脇役 ”という言葉がぴったりです。
◇新宿の真ん中で出会う、落ち着く一皿

新宿といえば、日本でも屈指の繁華街。
人も情報も、とにかくエネルギーの密度が高い街です。
ですが、その中心にある思い出横丁には、
少しだけ時間の流れがゆっくりな場所があります。
岐阜屋のチャーハンは、
そんな空間の中で食べるからこそ
より美味しく感じるのかもしれません。
派手さはない。
しかし確実に心と思い出に残る一皿。
お腹も心も満たされる、
まさに「 俺のチャーハン 」にふさわしい名店でした。
次はどこのチャーハンに出会えるのか。
私のチャーハン探しの旅は、まだまだ続きます。
