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【第九話】押忍❗ワイの漫画家物語〜幸せを失って、夢を手に入れた。

『ネームOK。だが、現実は甘くなかった』💀

ワイの東京進出第1弾ネームは通った😆🙌
 O穂井さんのおかげで集英社の研修生にもなれた。
あとは、
『下書きして、ペン入れするだけ❗』
『これ、完成したら、賞に入るかもしれない』
『チャンスが来た‼️』
今回は、持てる力を全部出すと決めた👊
 とにかく丁寧に。
一切の妥協なしだ。

描くどうぉ~~~~~💢💪💪💪


しかし――
現実は、そんなに甘くなかった...

🚚【仕事をしながら漫画を描くという現実】


ワイのバイトは
朝9時から夕方5時まで、週6日勤務。

建築資材を手積みで2tトラックに積んで、
作業場や現場に運んで荷下ろしする。
ちょっとした肉体労働だ。
分厚いベニヤ板を一度に何枚も持ったり、
家に使うぶっといを担げるようになったり、
積み込み用のロープワークを覚えたり、
日に日にパワーアップしていた😆

通勤はバイクで往復80分かけて通う。
帰宅して自炊して、テレビ見て...
原稿に
向かう頃にはもう21~22時。
そこから、朝の1時くらいまで描くのだが…
漫画って丁寧に描くとめちゃくちゃ時間がかかる😅
1日、1〜2コマしか描けない💦
頑張って描けるのは、土曜の夜中と日曜日だけで、
26ページが、なかなか進まない。

『これ、いつ出来上がるんだ...』

これが働きながら漫画を描くという現実。
終わりが全く読めない...

こりゃ、大変だぞ💦

💖【そんなワイに、彼女ができた】

写真はイメージです。こんなカッコよくはない😆


東京に出てきて少し慣れてきたころ、
友達に
『ナンパに行こうぜ!』と夜の街に誘われた。

ナンパなんかしたことなかったが、
当時の東京では、男女の出会いはナンパだ❗(嘘)

友達に連れて行かれるままに、池袋の夜の街に繰り出した。
酒が飲めなかったので、ウーロン茶でナンパ🤣
飲み屋の隣にいた女の子達のグループと意気投合して、
そのうちの一人の女の子から、電話番号を教えてもらって
電話でやり取りを繰り返しながら、
東京に出てきて、早くも彼女ができた💪💘

同い年で、保育園に勤めている女の子。
電話で何時間も話す。

次に会う約束をする。

その日が、
楽しみで仕方なかった💕

😅【田舎もんのワイ、完全にうかれてました】


正直に言おう。
ワイは――
完全にうかれていた😍

仕事中も、彼女のことばかり考える。
『今日は何を話そうかな?』
『次のデート、どこ行こうかな?』
毎日が、彼女のことでいっぱいになっていく...

休日は、
バイクの後ろに彼女を乗せた。
最初は怖がって、ワイの背中にしがみつく。
その感触が、たまらなく嬉しかった😁

映画を観て、
ご飯を食べて、
どうでもいい話をして笑う。
別れ際、
『またな』
その一言だけで、満たされてた。
東京に出てきて、初めて思った。

『今、ワイ、幸せや。』

⌛ 【夢より、大事な時間が増えていった】


毎日の電話📞
1時間。
2時間…
原稿を描く時間が、どんどんなくなる。

でも思ってしまう。
『今日はいいか...』
『だって、こっちの方が楽しいもん』

大事な土日は彼女とのデートでほぼ潰れた。
頭の中は、
彼女のことでいっぱいだ。
気づけば――
原稿より、彼女を優先する日が増えていた。

1か月、2か月、月日だけがどんどん過ぎていくが、

——原稿が全く進まなくなった...

💞【このままで、いいのかもしれない...】


ふと、思ったことがある。

『こんな幸せな時間が続くといいのにな...』


バイトを辞めて就職して、彼女と普通に暮らして、
『それも、いいかな...』
夢よりも、
目の前の幸せの方が、ずっとリアルだった。

🤝【友情も大切にしてたワイ。】

写真はイメージです。友達もこんなにカッコよくはない🤣


ワイには、もう一つ大事なものがあった。

友情。


友達のつながりで、東京で働いたり、活動できたり、
友達の力を借りて今があった。
だから、友達は大切にしていた。

『誘われたら断らない。』


これは、自分もそうだし、友達にも要求していた。
付き合いの悪い友達には、
『お前、付き合い悪いのう』とやじっていた😅
 徹夜麻雀、
飲み会&食事、
 一晩中、仲間と語らう時間…

ワイは、
『付き合いの悪い奴』になりたくなかった。

友達は大切だ👊👊👊

でも――

⌛⏰【すべてが、重なり始める】


バイト。
恋愛。
友情。
漫画。 全部、大事‼️

『そんなことは分かってる。』

『分かってるんだ!』

———でも、

人間には1日は24時間、
1年は365日しかないのだ。


全部を大切にしようとしたら、どこかにシワ寄せがくる...

睡眠時間が、どんどん短くなっていった。

仕事中に居眠りすることが増えて、社長に怒られたり、
麻雀でもミスを繰り返すようになっていた...

『毎日、眠い』それが当時の思い出だ😖

⌛💦【焦りと不安が、忍び寄る】

原稿をやろうって思っていても、
彼女から電話が来る。
友達から誘いも来る。
断れない。
断りたくない。

だから――  原稿が進まない。

夜、必死に机に向かいながら思う。

『こんなんで、漫画家になれるのか?』


人としての付き合いは大事だ。
でも―― 夢は?

『どうすればいいんだ?』


真っ白で進まない原稿と、目の下の真っ黒なクマが
絶望感を表していた。

👫【幸せの破綻が始まる。彼女との距離】


少しずつ、ズレが出てきていた。
彼女は東京生まれ東京育ち。
ワイは地方から夢を追ってきた人間。

同じ人間ではあるが、どこかズレていた。
・漫画家という将来が見えない夢
・就職もしないでバイト
・都会の人と田舎出身の価値観の違い
ワイが親でも、反対する(笑)

そう、彼女の親に猛反対されていた。
当時は
携帯電話がなかったから、彼女の家電に電話するしかなかった。
当然、親御さんが出て、不機嫌そうに嫌味をさんざん言われてから、
彼女につないでもらってた💦
居留守を使われたこともあった。

睡眠不足と、焦りもあって、
『電話したくないなぁ…』となってしまって、
徐々に電話する回数が減ってしまった...

彼女も毎日、親から『あーだこーだ』と諭されてたらしく、
だんだん現実を言うようになった。
『漫画家になれなかったらどうするの?』
『就職はしないの?』

ちょっとずつ、話す時間が減り、会う時間が減り、
喧嘩が増えた...

そして、
お別れすることになった。

短かった幸せが、そこで終わった。

お別れはもう一つ起きた。
徹夜が続いて、麻雀や飲み会に誘われても、
『ごめん、昨日寝てへんねん』と
誘いを断ることが、多くなっていて、
『仕事や恋愛が忙しいんだろう』と、
誘ってくれなくなって、
友達とも疎遠になってしまった。

🌌【静寂の先】

別れたあと…
電話は鳴らない。
休日の予定もない。
友達とも徹夜麻雀をしなくなり、
飲み会や食事も減った。

ぽっかり空いた時間。


『あぁ、これで爆睡できる!』とホッとした。
——と同時に

『寂しい。』

という気持ちでいっぱいだった。

胸に穴が空いたような感覚。
彼女との時間。
笑った日々。
幸せだった瞬間。
そして―― 友達との笑った時間。

『幸せ』


を失ったんだ...

でも――

原稿が、進んだ...


不思議なことに、
原稿が一気に進み始めた。
牛歩だったペン入れが、動き出す。
あれだけ足りなかった時間が、
戻ってきたのだ。

そこから、スイッチが入った。

がむしゃらに描きなぐった。

🛠️【働きながら描くということ】


26ページ。

これ、後に漫画家として全盛期になったワイなら、
アシスタントを使って描いたら、2日で描ける。

それが、働きながら一人で描くと
完成まで6ヶ月かかった。
プロットから数えると9ヶ月だ。

もし、この漫画がダメで、また新しい漫画を描くとしたら、
また9か月...
漫画家になるには何作も描き続けるしかないのだが、

こんなんで、あと何作描けるのか?

原稿が完成した喜びよりも、未来の厳しい現実を見た。

すぐに
完成原稿をO穂井さんのところに持って行った。

🌱【そして、得たもの】

O穂井さんとよく行った神保町の喫茶店。(イメージ)

『おお~、良いじゃん❗』😀


O穂井さんの第一声。
『絵は下手くそだが、味はある。基準はクリアしてるよ』

ワイ、『アシスタントに使ってもらえそうですかね?』
O穂井さん『アシスタントの件は聞いてみるとして、
とりあえず、月例ヤングジャンプ新人賞に出してみよう!』

そう言って
12月期ギリギリの『第67回月例ヤングジャンプ新人賞』に入れてくれた。

ワイ、『佳作にでも入ったら、また賞金がもらえるかも!ワクワク』
ぐらいに思っていたのが、

な、なんと、準入選❗

15万円ゲットーーーーッ💪


とったどぉ~~~~㊗️🎉🎊💪


そして――

初めて持ち込みした時に持ち込み原稿を見てくれた
Y路さん

『これは、連載で鍛えて行った方がいい』

と言ってくれて、

な、なんとぉ~~

月一連載が決まったのだ‼️㊗️


人生、何がどう変わるのか分からない😭😭😭


アシスタントを紹介してもらうために描いた、
ワイの名刺代わりの作品が、いきなり連載となったのだ💦

こうして、ワイの漫画家人生は始まった❗

でも、ふと思うことがある。

『もし、あの時……』


『もし彼女が、あと1年、ワイの成長を見てくれていたら』
ワイは、幸せも手に入れられていたのかな?

🌱🚶【人生は、トレードオフ】


彼女を失った。
友達との時間も失った。
自由な時間もなくなった。
でも――
夢を手に入れた。

64歳になった今なら、はっきり言える。

人生、すべては手に入らない。
何かを掴めば、何かを失う。


『創作とは』


真っ白な紙に向かって、
めちゃくちゃな時間をかけて
物語を作り、キャラクターを生み出す。

これは――


孤独な仕事だ。


こうやって、ワイは漫画家デビューできたんだけど、
問題はここからだ‼️
漫画家でデビューしたらそれで終わりではない。
連載を続けなければ、仕事とは言えない。
この、『継続』こそがデビューの100万倍大変な作業なのである💥

【次回】
一人の素人が連載を起こすとは、どれだけ大変なことなのかを
お話していきたいと思います👊

乞うご期待‼️

本日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます🙏

📚『ワイの漫画家物語』
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