【ワイ、ドリームクラッシャーになる❗️】 ~漫画家志望の少年と親御さんの話。
商業誌で連載してると、たまにこんな話が来る😓
親父から
『知り合いの友達の、息子が漫画家になりたいらしい。
作品、見たってくれ!』(強制気味)
正直、この手の話は気が重い⤵️
ワイが見ても、連載できるはずがないし、
知り合いの編集さんに紹介できる、くらいなもん。
にもかかわらず、
プロ漫画家の『評価』っていうのは、
聞く側にとっては、『神の言葉』なみに大きく響いてしまう。
下手したら、
その人の“夢”をつぶしてしまう時もある💦
軽い気持ちでは、受けられない。
でも——
親父『見るぐらい、見たれ!才能あるかもしれんやないか‼』
とガンガン💥押され、
子供のために『藁にもすがりたい』親御さんの
気持ちも分からないわけではない...
結果、断りきれず、とりあえず見ることになる…💦
👨👩👧【その、親子は大阪から東京にわざわざやって来た】

だいたい、喫茶店で待ち合わせをして会うんだが…
パターンは決まってる。
高校3年、進路に悩む少年と、
少年の夢をかなえてあげたい物わかりの良い両親。
と3人セットだ。
少年が一人で来ることはまずない。
そして、親御さんから、まっすぐな目で聞かれる。
『うちの子、漫画家になれますか?』
少年は緊張して何もしゃべらない。
ワイ、正直『理解あるなぁ』…いい親御さんだと思う。
と思う裏では、
『博打打ちにしたいのかなぁ?苦労するでぇ~💦』
とも思う(笑)
仮に、凄い才能があってデビュー出来たとしても、
人気がなければ、打ち切りで、次の保証もない。
無収入の世界。(普通に失業状態)
こんな世界に送り出すなんて、
『親御さんも勉強が足らんなぁ』と思う(笑)

🏛️【彼らにとって、ワイは“人生の審判員”】
ワイは運がいいだけの“漫画家”にすぎないんやが、
この場でのワイの一言は
彼らの人生を左右するような
『神の一言』になってしまう💦
正直、
『ひとの才能なんか、わからん!』と言いたいが、
せっかく大阪から来た親子にそんなことは言えない💦
覚悟決めて、少年の『作品』を読む。
ページをめくりながら、
心の中で、はっきりと確信していく。
『——これは厳しい。』
18歳、絵もまだ未熟やし、話も“読者”に向けて描いてない。
自分の中で完結してる。
いわゆる、自己満足の段階や。
当然、現時点ではプロは無理だ。
でもな——それを、
そのまま言えます?😅
目の前には、
ワイをまっすぐ見つめる親と、
緊張で震えてる少年がいる。
ワイ、めちゃくちゃ悩みます。
どこまで言う?
どこまで優しくする?
どこまで本当のことを伝える?
——思ったことをそのまま言ったら、あかん気もする。
——でも、言わんともっと、あかん気もする💦
頭の中でぐるぐる回る🌀 🌀 🌀
🌈💔【ドリームクラッシャーになるワイ。】
で、結局—— ワイは、言う。
できるだけ噛み砕いて、
できるだけやわらかく。
でも、嘘はつかんように。
『今のままでは、プロは難しいと思います』
的な、柔らかいオブラートで包んで言うのだが…
その瞬間や。
少年の顔が崩れる。
ボロボロと涙を流している。
親は慌ててなだめる。
『大丈夫や、大丈夫や』
『まだこれからやから』
抱き合う親子…
いつもの光景を見ながら、
ワイは思う。
ワイ、自分が一番嫌いな、
『ドリームクラッシャー』
やなって…😭
少年の夢を壊してるやん?
そう見えても、しゃあない。
でもね——
ここで『君!才能あるねぇ~』って言っても、
なんの意味もないと思う。
『いけるで!』って送り出して、
何も知らんままプロの世界に放り出す。
デビューできない、連載取れない、
ダラダラやって、潰しがきかない人になる。
その方が、残酷やと思う。
だから、もう一度、一生懸命説明した。
18歳の今!現時点ではプロレベルじゃないだけ!
👉『漫画はやめんでええ』
👉『大学には行った方がええ』
👉『そこで、時間を武器にしろ』
👉『そこで、漫画を描け!』
『ワイの漫画家物語』を読んでいただいた読者にはわかると思うが👇
ワイも大学に行って色んなものを学びながら、漫画を描いたし、
卒業後、漫画家になれた!
それを一生懸命説明した…
『夢を捨てろ』とはひと言もいってない。
夢を“守るため”の話や❗
でも——
届かんかった…
少年は泣きながら、
『漫画家になりたい』って言い続けてた。
だいたい、こうなる。
『そうですか!大学行って漫画の勉強してレベル上げます!』
なーんて、前に進む子は見たことがない(笑)
ほとんどの子が、
全否定された=『僕はダメなんだ』
と思ってしまう。
その姿を見て、
『今、泣いてる時点で、もう漫画家にはなれないかも
しれんな…』
と、ワイ思う。
まだ18歳で、
自分は漫画家になれると思っていて、自信があって、
これが生きる道だと思っている。
ちょっと先輩に否定されると直ぐに不安になる。
この少年の『漫画家』の情報量ってこんなもんなんだろうなぁ…
って推測できる。
そもそも、漫画家の入り口は色々あって、
持ち込みしたり、新人漫画賞に応募したり、
色々間口はあるのに、連載漫画家に持ってくること自体
『えっ?』
ってなる。
“漫画家”という夢があった時、
夢をつかむ人は、
✔️どうやったら漫画家になれるのか?
✔️そのためにはどうすればいいのか?
✔️今の自分はどのレベルにいるのか?
検索の時代だ、情報はいろいろ集めることはできる。
例えば、
コロンブスが、新大陸を探しに大海原に出て行くじゃないですか!
その頃の大海原は命がけの航海。
そこへ繰り出していくとき、漠然とは出て行かないでしょ?
羅針盤が開発されたり、
航海術が上がったり、
船の強度が上がったり、
色々な準備をできるだけして、
あらゆる困難を想定して、
『こう来たら、こうしのぐ!』
みたいな想定のもと、
準備万端にして、初めて命を懸ける。
普通の人が行かない所に行くには、
それなりの準備が必要なんだ‼️
💧【少年の涙は『準備不足』の涙。】
この時代でも、最低限必要な画力レベルが上がってたし、
物語への要求も高くなっている。
18歳で
プロになれる人は、少年誌、青年誌ではほぼいない。
(少女誌でデビューする人はいる。)
ガッカリしていると言うことは、そう言うことも知らないんだ。
ワイやったら、
『ワイの作品の、なにがダメで、どうやったらよくなりますか?』
って聞くし、
『次の作品も読んでくれませんか?』
って次のアポもとる(笑)
漫画家のリアルな話を聞いたり、
どうやって漫画家になれた?とかも聞きたい。
泣いてる暇なく
質問攻めにしてるで(笑)
少年は、『大学には行きたくない』と言っていた…
親御さんは、がっかりしながら、とくに何も言わず、
喫茶店を後にした。
☕️😔【暗くドヨ~ンとした空気の喫茶店にひとり…】
『なっ!こうなりまんねん‼️』💢
ワイ、悪もんになるでしょ?😭
泣きたいのは、ワイやで…
『頑張れ』って言いたい気持ちと、
『今のままじゃ無理や』って言わなあかん気持ちが、
ぶつかり合ってた。
『あの少年、今どうしてるんやろか?』
夢を追い続けてるのか、
それとも別の道に進んだか?
音沙汰はない。

💁♂️【この話、みなさんはどう思いますか?】
『可哀そう』なのか?
『褒めて伸ばしてあげよう』なのか?
ワイから、言えることはひとつ❗
『夢って、追うのは自由で素敵なこと。』
——でも、
『現実』を知らんまま追うと、
掴めない。
ワイは、それを知ってる側の人間や。
夢を叶えたいんなら
夢に向かう準備をしろ‼️
だから、言うしかなかった…
『ドリームクラッシャー』
になってでもね。
ワイはすべての夢追い人を応援しています🙏

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