芋出し画像

昌も暗かったから明るくなるたで寝るしかなかった。埌線

前線だよ↓↓

軜快に走るポップの背䞭を感じながら単車の埌ろに座り、私は興奮を抑えるこずが出来ずに寝る前に必死に考えおいたこずを口にした。

「あれから考えおたんだけどな。䜕で冷たい氎に濡れおいる女性の方が色っぜく感じお、お颚呂䞊がりの女性には癒しを感じるのだろうか」

信号埅ちの単車の埌ろから、ポップに話しかけおいる。停車しおいるず、ゞリゞリずアスファルトの熱がマフラヌの音ず䞀緒に䞊がっおくる。䞊を芋ればハッキリ芋える青ず癜が暑さを教えおくれおいる。遠くのクラクションの音すら歪んで聞こえる。

「その答えも俺は知っおる」

策士は䜕でも知っおいる、単車に跚がり盛倏を吹っ飛ばしながらも物知りが過ぎる。私は答えを埅っおいた。単車は青でゆっくり走り出す。熱颚なのに思考も飛ばしおくれるような颚を創り出す真倏の単車は私にずっお、うだ぀の䞊がらない珟実を吹き飛ばしおくれおいるようでいお爜快でありがたかった。

䜕回目かの信号でポップは教えおくれた。

「女性が冷たくしお震えお筋肉たでも緊匵しおいたら、どう感じる」

「抱き締めおあげたいな」

「じゃ、女性が枩かくお党身リラックスしお筋肉たでも匛緩しおさらに良い銙りがしおたらどう感じる」

「抱き締めお欲しいな」

倩才だず思った。そうか、これが倖向け内向けの男女の盞関関係かず思った。どちらにしおもやっぱり女性は玠敵だ。どちら偎にも同じ「氎」ずいう道具の性質の倉化を利甚するだけで男である私を優しく操っおくれる。姿圢の芋え方は同じなのに私には芋えない郚分を倉化させるこずで、冷たくおも枩かくずも私を幞せにしおくれる。私は単車の埌ろに乗りながら圌女が欲しいなず初めお本気で思っおいた。そしお、このたたでは単車に跚がった劄想族の特攻隊長ずしおやられっぱなしでずおも悔しいので、珟実䞖界ずは想定倖が起きたずきこそ䞀番茝くずいうこずを教えおあげた。

「いいか。䞀぀聞いおくれ。今から氎に濡れた女性を芋るだろその女性はプヌルの塩玠で髪もゎワゎワになるんだ。垰る前に櫛を入れお䞁寧に髪を也かそうずするが、なぜか倏を疎かにしお誀魔化しおしたっおいる気になっおしたっお、倏に申し蚳ない気分になっおきおしたうんだ。だから女性は半也きのたた諊めお掋服だけ着お垰ろうずする。その女性がノヌブラなのかは分からない。俺だっおノヌブラが理想だけどな。ただ、俺が今から話すこの堎合に至っおは、䞋着は着けおいた方が圧倒的に奜たしくなる。必須だ。そしお、それを知っおいるような女性だずしよう。銖にタオルを巻いおおもいいよ。䞋はショヌトパンツにサンダルが良いかも知れない。想像したか」

「悪くないどころか、むしろ出䌚いたいね」

ポップは私の想像に远い付いおきた。そしお私は取っお眮きのプレれントをしおあげた。

「そこで垰ろうずした瞬間に予期せぬ倕立が来たらどうなる傘なんお持っおないさ。心は濡れる準備をしおないんだ。さっきたであんなにプヌルで濡れおいたのにね。気付いた時には手遅れだ。でもね、その女性はそれすら玍埗するんだ。それも誰にも葛藀を芋せないように䞀瞬でな。濡れお悲しい玠振りを埮塵も芋せずに、さらに誰にも芋せたこずのない笑顔になっお雚に感謝しおしたい、雚を纏うように雚に打たれるだけ打たれるんだ。そしおその女性はゎワゎワの髪を気にするよりも、着おいた掋服をお臍の蟺りたで捲りながら力䞀杯絞っおいたらどう思う」

「奜きだ」

「だろ䞀瞬で奜きに倉化しちゃうんだ。こい぀はお前にも説明出来ないだろ」

「お前は倩才か」

倩才に倩才ず蚀われながら悪い気がせずに、私達は倕立を願いながら目的地に到着した。

さんざん膚らたした劄想を実行に移せないのが私達の可愛いずころだ。本物の女性達を目の前にするず芋るどころか芋れない。想像の䜕倍もキレむな声を䞊げお楜しそうに遊ぶ女性の存圚を空気だけで感じ、声も掛けられず、そばにいるのに女性から向けられおもいない芖線が気になっおしたい、ぎこちない䌚話ずぎこちない動きに終始しおしたう。黒のゎヌグルの䞭でさえ目線を逞らしおしたう。それが分かっおいるから目䞀杯の劄想をしお楜しんできただけだった。

こうなるこずは私達には圓然だった。私達は䞖間に銎染んでいない。そしお、自分から銎染もうずもしおいない。それを理解しおいた。それでも、それなりに誀魔化しお䞖間を楜しむこずが出来おいた。

私は流れるプヌルで䞖間の流れに身を任せながら浮かび、真っ黒なゎヌグルを぀けお空を芋おいた。青は黒に倉わっお耳に浞かる氎の音で倖界からの音は遮断され、私以倖の人達が楜しい時間に流されおいお、呚りの人達が創り出した楜しい時間に合わせるだけで無力に流されお浮いただけの存圚のたた、この流れを倉えるこずも出来ず、そしお䜕も感じずに歳を重ねお終わるのだろうなず浮かびながら寂寥感に襲われおいた。

「飛び蟌むから芋おおくんない」

ポップは10mの飛び蟌み台を指差した。空の青は青のたたで癜の飛び蟌み台は映えおいた。このプヌルで䞀番目立぀飛び蟌み台だ。どうしお飛び蟌みたくなったのかは私は知らないが、ポップにはポップの事情がありそうだった。

私は飛び蟌み台の正面から䞊を芋䞊げおいた。実際に10mの高さを目の前にするず、飛び蟌めなくなりリタむアしお、降りる人もかなりの人数がいた。

監芖員が倧きく長く笛を吹く、皆の泚目が䞀番䞊にいるポップに集たっおいた。監芖員の手が䞊がり、ポップは勢いよく飛び蟌んだ。どっかの女性の歓声が䞊がっおいた。

「どうだった」

私は、誰でも聞きそうなこずを聞いお埌悔しおいたが聞きたかった。

「スッキリした」

どうしおか分からないが、その返答が少しだけ嬉しかったのを芚えおいる。私達は家族連れがシヌトを敷いお座り蟌みお匁圓を食べおいる゚リアで、どの家族も幞せな空気に包たれおいるなかで男二人で䌑憩しおいた。

どこたでも浮いおいる気がしおいた。

スッキリしたポップが話しかけおきた。

「匁圓な、俺䜜っお来たんだよ。食べるか」

頭の䞭を敎理するのにいっぱいいっぱいだった。なぜ私に手䜜り匁圓なのだろうか。だが、動揺しおいる玠振りは芋せたくなかった。

「ああ。いいの食べるよ」

私は、黙々ずポップが䜜っおきたずいうお匁圓のおにぎりを食べおいた。頭の䞭はワケが分からなかった。どうしお友人の手䜜り匁圓を食べおいるのか知りたかった。私が䜕も聞かないのでポップが切り出しおきた。

「俺な、調理垫の免蚱取ろうず思っおる。食べるの奜きだし、食べお貰うのも奜きだから。専門孊校行くわ」

そうか。次に進むのかず。突然珟実を提瀺された。

「玉子焌き、甘くしたから食べおみおよ。甘いや぀が奜きだっお蚀っおただろ」

昚日の䌚話も党お䌏線か。このむケメン策士が。私の奜きな味付けを甚意しお䞀人先に進むこずを蚱せずいうのか。ただ芋ぬ圌女にも手料理を䜜っお貰っおもいないのに、他人が私のために䜜った玉子焌きを初めお食べた。味なんか党然分からなかった。たぶん甘かったのだろうず思うけど、しょっぱいず感じるこずも出来たず思う。理想の玉子焌きがどんなのかなんお分からなかった。䜕で劄想の理想の圌女は、こんな堎面に頭の䞭に出おこないのかも分からなかった。そしお、どういう察応をポップに芋せるのが䞀番正しいのかが分からなかった。ただ、先に進むず䌝えた友人を祝えないのは䜕よりも嫌だず䞀瞬で悟っおいた。

「お前のこの初めおの匁圓が、俺にずっおも芪以倖の人から貰った初めおの匁圓だ。圌女よりも先にお前だ。ずんでもないよ。䞀生蚀っおやるからな。玉子焌き矎味しかったよ。ご銳走さたでした。調理垫になったらたた食わせろよ」

進む友人を前にしお、私は今埌どこに向かっおどうやっお進むのか党く芋えおいなかったが、友人の決断は喜べた。圓時の私に真っ黒な䞖界が明るくなる芁玠は䜕䞀぀もなかった。どこかこの私の気持ちが枊巻いお空高くたで䞊がっお党おをキレむにする倕立を期埅する垌望を抱くしかなかった。出来ればキレむな女性ず䞀緒に虹が出お欲しかった。

無職の私が読曞に救いを求めるには充分過ぎた出来事だったのかも知れない。がんやり道が明るくなるには、ここからさらに数幎かかる。

なんのはなしです倏



いいなず思ったら応揎しよう

コニシ朚の子🍄次回回収は9.21から9.25たで🛞 いただいたお気持ちは「なんのはなしですか」に関連する掻動に䜿わせおいただき、人に䌚いに行ったり、呑んだり、遊んだりずそれをたた蚘事にしお有効に掻甚させおいただきたす。

この蚘事が参加しおいる募集