見出し画像

一等星(9) アルタイル

織姫と彦星

七夕(たなばた)伝説、

昔、天の川のほとりで、天帝の娘である織姫(おりひめ)は、美しい布を織っていた

一方、天の川の向こう側で牛を飼う彦星は、真面目で働き者

二人は天帝の許しを得て結婚し、幸せに暮らしていたが、

結婚後は仕事をおろそかにして遊んでばかりいた

それに怒った天帝は、二人を天の川の両岸に引き離し、年に一度、7月7日の夜だけ会うことを許した

しかし、7月7日に二人が会うためには、カササギ(かささぎ)が翼を広げて橋を作ってくれないと会えない

もしその日が雨だとカササギが来られず、二人は会えなくなってしまう


🍀


この織姫は、こと座のベガ(Vega)で、彦星が、わし座のアルタイル(Altair)だ

実際の二つの星の距離は約15光年離れている

七夕の頃には、二つとも美しく見える

七夕伝説の物語は、中国が起源

日本には奈良時代に伝わり、

江戸時代以降、民間にも広がり、笹の葉に短冊を飾って願い事を書く風習が定着した

🍀

アルタイルは、アラビア語で「飛ぶワシ」の意味で、わし座のα星(わし座で最も明るい星)

日本では、彦星や牽牛星と呼ばれる

全天で12番目に明るい一等星

見かけの等級は約0.76等級(視等級)

距離は、地球から16.7光年

白っぽい色で、質量は、太陽の約1.8倍、光度は、太陽の約11倍

表面温度は、7,500〜8,500Kと太陽より高温だ

年齢は1億年と比較的若い

🍀

アルタイルの最大の特徴は、自転が非常に速い

自転周期は約9時間(太陽は約25日)、赤道での自転速度は約286km/s

太陽の2倍近くあるのに、この速い自転の遠心力で、形は潰れ扁平な星だ

2007年には、太陽以外の主系列星として初めて表面の画像が撮影された

🍀

アルタイルは、こと座のベガ(織姫星)とはくちょう座のデネブとともに、

夏の夜空で目立つ夏の大三角を形成している

いいなと思ったら応援しよう!