今話題のエンハンスト・ゲームス|現在(2026/05/27)の賛否両論を解説

日々のトレーニングや
指導の現場で「効率的で美しい泳ぎ」を
追求していると、
人間の身体の可能性や、
それを引き出すアプローチについて
深く考えさせられることが多々あります。
そんな中、
今スポーツ界で世界的な大論争を
巻き起こしているトピックがあります。
それが、
ドーピング(性能向上物質や技術)の使用を
容認・推奨する新しい国際スポーツ大会
「エンハンスト・ゲームズ(Enhanced Games)」
です。
従来のスポーツ界の常識を
根底から覆すこの試み。
今回は、この大会を巡る
賛成派(推進派)と
反対派(批判派)のリアルな主張を整理し、
スポーツの未来について
考えてみたいと思います。
🙋賛成派(推進派)の主張:科学の進歩とアスリートの新たな価値
主催者や支援する投資家、
一部の賛同者が掲げる主なメリットや理念です。

1. 人類の限界の追求と科学の進歩
「医療技術や薬学の発展を排除するのではなく、
むしろオープンに取り入れるべきだ」という
考え方です。
最先端の科学によって、
人間がどこまで速く、
強くなれるのかという
「真の限界」への挑戦を期待する声があります。
2. 「隠れたドーピング」よりも「徹底した管理」の方が安全
現在のアンチ・ドーピング体制の裏をかき、
密かに危険な方法で薬物を使用する
「グレーゾーン」の選手は絶えません。
それならば、
いっそ公に認めて
「専門医の厳格な
医学的管理・監視のもとで使用させる方が、
アスリートの健康被害を防げて
安全かつ透明性が高い」
…という逆説的な主張です。
3. アスリートへの正当な対価(商業的成功)
オリンピックなどの巨大大会が
巨額の利益を上げながらも、
選手への直接的な報酬が少ない現状に
疑問を呈しています。
エンハンスト・ゲームズでは
民間資本を背景に「高額な賞金や基本給」を
提示しており、
アスリートが経済的な
不安なく競技に専念できる
環境づくりを掲げています。
4. 境界線の曖昧さへの一石
現代スポーツにおける高度なサプリメント、
低酸素テント、ハイテク水着や
最先端のリカバリー技術も、
広義には「外部技術による身体の強化」です。
どこからが不正で、
どこからが合法なのかという
建前をなくそうという
現実主義的な視点もあります。
🙅反対派(批判派)の主張:倫理の崩壊と命への危険
国際オリンピック委員会(IOC)や
世界反ドーピング機関(WADA)、
多くの競技団体が猛反発している理由です。

1. 深刻な健康リスクと「命の危険」
筋肉増強剤(アナボリックステロイド)や
遺伝子ドーピングなどの
物質・技術は、心臓疾患、肝臓障害、
精神的な悪影響など、
生涯にわたる重篤な副作用を
もたらすリスクがあります。
医療関係者は
「アスリートの健康を守ることが第一であり、
この大会は命を危険にさらす無責任な試みだ」
と強く非難しています。
2. 「公平性」とスポーツの価値の崩壊
スポーツの魅力は、
日々の努力、才能、
そしてフェアイズム(公平な条件での競い合い)に
あります。
ドーピングが容認されれば、
競技の勝敗が「本人の努力や技術」ではなく
「 どれだけ優れた薬物や
医療チームを雇えるか(資金力)」の戦いに
なってしまい、
スポーツが本来持つ
感動が根底から崩れると指摘されています。
3. 子どもや若年層への最悪の影響
トップアスリートが薬物を使って
記録を出す姿が称賛されると、
それを見た若い世代や子どもたちが
「夢を叶えるためには薬を打たなければならない」
と誤解する危険性があります。
クリーンに努力する
ロールモデルの存在を脅かしかねません。
4. ビジネスへの利用疑惑
この大会は、
単なるスポーツイベントに留まらず、
オンライン診療やホルモン補充療法といった
特定の医薬品・医療ビジネスの市場拡大や
マーケティングの場として
利用されているのではないかという、
商業主義的な倫理観への批判も強まっています。
ビジネスモデルについては
Ken Endoさんがわかりやすく
まとめてくれています。
⚠️現状のペナルティとこれからのスポーツ
世界アンチ・ドーピング規程(WADAコード)に
準拠する主要な国際競技連盟の多くは、
「エンハンスト・ゲームズに
参加した選手や関係者は、
今後のオリンピックや世界選手権など、
従来の公式大会への出場を
永久に、または長期にわたって禁止する」
という厳しい方針を打ち出しています。
📝まとめ
「科学の進歩と個人の自由、経済的対価」を
重視する自由至上主義的な思想と、
「身体の安全、公平性、教育的価値」を
重視する伝統的なスポーツ倫理が
真っ向から対立しているのが現状です。

効率的な技術を突き詰めることと、
外部からの薬物で身体を強化することは、
似ているようで
本質的に全く異なるものです。
みなさんは、
この「ドーピング容認のスポーツ大会」について、どう感じられますか?
お陰様で
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