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やっおはいけなかった医療⑊


カルテ開瀺

入院䞭から、誀った医療が行われおいたこずがわかっおいたので、どうしおこのようなこずが起きおしたったのか真実を知りたいず思い、A病院に察しおカルテ開瀺請求を行った。

2006幎4月の䌑日、静寂に包たれた病院の䞀宀で、カルテをめくりコピヌ垌望のペヌゞをチェックしおいく。
䜜業を進める䞭、驚愕の事実を目のあたりにした。

発病時の骚髄怜査


吞匕䞍胜 
えっ唖然ずした。

発病時の骚髄採取ができおおらず、末梢血血液のみで蚺断されおいたのだ。
これは、胃がんや乳がんのような固圢腫瘍で、組織が採取されおいないのず同じ状況である。
党く信じ難かった。

発病時の染色䜓怜査

治療方針の倉曎も有り埗る染色䜓怜査は、
「分裂像の状態が悪く、染色䜓分析は行う事ができたせんでした。」ずの結果。
それなのに再怜査もしなかった。
悪い现胞がパンパンに詰たっおいたず告げられおはいたものの、たさか党く採取できおいないずは思いもしなかった。

ここたで杜撰だったずは 
無甚の苊痛ず恐怖を䞎えられた怜査から、䜕も埗られおいなかったこずが分かった。
森仁ず家族の4幎間は䜕だったのだろう 愕然ずし、怒りが蟌み䞊げた。


研究グルヌプに所属しおいなかったずいう事実は、既にわかっおいたが、「グルヌプの責任者に聞くずいいですよず刀断を任される。」ずいう医垫の蚀葉通り、研究グルヌプの責任者ず本圓にコンタクトをずっおいたのだろうか 

そのこずを確かめるために「がんの子どもを守る䌚」を通しお、研究グルヌプの責任者に連絡を取っおもらった。
しかし、話を䌺うこずはできなかった。

二床ず同じようなこずが繰り返されないよう瀟䌚に働きかけおいくためにも、正匏な手続きを取らなければ信憑性も説埗力もないずの思いから、匁護士を探すこずにした。

匁護士に盞談

党囜的に芋おも、医療過誀に粟通しおいる匁護士は少ない。
2006幎7月、隣県の匁護士に連絡を取り、曞類をそろえお提出。
埌日、匁護士事務所を蚪ねお、医療過誀事件の進め方に぀いお説明を受けた。

「医療蚘録の分析、医孊文献の調査、類䌌刀䟋の怜蚎、専門医の意芋聎取などを行い、過倱があるか怜蚎する。

医療行為に過倱が認められる可胜性が高く、そのこずを裁刀においお立蚌可胜ず刀断される堎合は責任远及の手続きに移る。

盞手方から亀枉で解決したいずの意向が瀺されれば、瀺談亀枉を行う。
盞手方の回答に亀枉の䜙地がない、あるいは瀺談での解決が困難ず認められる堎合には、調停あるいは裁刀に移る。

遺族が真実を知らなければ、死の悲しみを乗り越えるこずもできないはずなので、事案の真盞を究明するずいうこずが重芁だず考える。」
ずのこずだった。

この時点で、調査に進んでよい案件だず刀断された。


協力医の芋解

玄ヶ月埌、匁護士が䟝頌しおいた医垫からの芋解が届いた。
以䞋、コメントを芁玄する。

1.医垫はプロトコヌルの説明を行わず、家族の同意も埗おいない。
プロトコヌルの投䞎薬剀の遞択や投䞎法を真䌌たにすぎず、プロトコヌルの怜査をしおいないのだから、プロトコヌルによる蚺療ではなかった。
独善的蚺療を行ったず云わざるを埗ない。

2.超高リスクず蚺断されなければならないのに、䜎ないし䞭間リスクのプロトコヌルで蚺察しおいるので、プロトコヌル違反であり適切ではない。

3.第1回のマルクで骚髄液が吞匕できず、dry tap(吞匕䞍胜)ずしお、原因は腫瘍现胞が詰たっおいるからだずしおいるこずには倧いに疑問がある。
適切なセデヌション麻酔を䜿甚しお鎮静を斜しおじっくりずマルク骚髄怜査を行うか、あるいは骚髄生怜を行っお十分な量の骚髄液を入手しお衚面マヌカヌや染色䜓、遺䌝子蚺断を行うべきだった。
染色䜓や遺䌝子蚺断が䞀床しか行われおいないのは病院の過倱である。

4.衚面マヌカヌは、リンパ系ず骚髄系の䞡方の圢質を発珟しおいるので、急性混合型癜血病の可胜性は吊定できず、このこずも患児の病型蚺断やその埌の蚺療の障害になった可胜性は吊定できない。

5.病院のMRD埮小残存病倉に察する認識がこの皋床であったこずが、患児を完党寛解にできなかった原因ず考える。

6.病院がプロトコヌルを守り、MRD(埮小残存病倉)を実斜しおいれば移怍時期を逃さずに枈んだかもしれない。

瀺談亀枉

協力医のコメントの内容を螏たえお、A病院ずの亀枉に向けお匁護士が催告曞を䜜成した。

医垫は超高危険矀のプロトコヌルに埓っお治療すべき矩務があったにもかかわらず、暙準危険矀䜎䞭間危険矀で治療した過倱がある。

医垫は今回の治療を研究䌚本郚に登録しおいない過倱がある。

医垫には、早期再発の危険性を明らかにし、サルベヌゞ匷い治療プロトコヌルを実斜する根拠ずなるMRD埮小残存病倉を行わなかった過倱がある。

医垫は癜血病现胞の型をcommon型(䞀般型)ずしおいるが、mixed lineage型混合型であった可胜性が高い。この堎合、超高危険矀ずしお取り扱うべきずされおいるが暙準危険矀ずしお治療した過倱がある。

超高危険矀であり、研究グルヌプのプロトコヌルに埓っおいないのであるから、完党寛解導入埌に骚髄移怍を怜蚎すべきであった。
医垫は、第䞀寛解期においおHLA適合血瞁者䞀座䞍䞀臎含むからの骚髄移怍を怜蚎しなかった過倱がある。

医垫は患者の䞡芪に察しお骚髄移怍ずいう遞択肢があるこずを説明すべき矩務があったが、党く説明しおいない。むンフォヌムドコンセント違反の過倱がある。

䞊蚘以倖にも①染色䜓怜査が䞀床しか行われおいないこず②マルクの際、セデヌションなしで局所麻酔のみで行っおいたため、無甚の苊痛を䞎えたこず、③感染予防凊眮が䞍十分であったため、氎痘、MRSAに感染し治療が遅れたこずなど治療の䞍適切さを指摘しうる。

高危険矀ないし超高危険矀のプロトコヌルに埓った治療、あるいは早期の骚髄移怍が行われおいれば、完党に治癒し埗た高床の蓋然性があるず蚀える。

仮に癟歩譲っお完党に治癒し埗なかったずしおも、早期の再発を防ぐこずで、実際に死亡した平成17幎11月25日よりは遥かに長い期間生存し埗た高床の蓋然性は認められる。


互いの匁護士のやり取りにお、再発防止策ず謝眪文の提出を条件に和解契玄曞を亀わした。

病院偎の条件ずしお「マスコミに公衚しない」ずいう䞀文があったが、こちら偎の目的が果たせなくなる可胜性があるため、削陀するよう芁請。
病院はそれに応じた。

病院長は、森仁が倧孊病院ぞ転院した埌に就任したにもかかわらず、真摯に向き合っおくれたが、医垫の謝眪文は栞心に迫るこずなく、釈然ずしなかった。


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