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【新刊試し読み】『シェルパ斉藤の還暦ヒッチハイク』|斉藤 政喜/著 —旅の醍醐味はヒッチハイクにある—

これまで多くのヒッチハイク旅をしてきた紀行作家、斉藤政喜氏の著書『シェルパ斉藤の還暦ヒッチハイク』が2025年7月15日(火)に発売されたことを記念して本文の一部を公開します。


本書について

紀行作家でありバックパッカーでもある著者が、35年以上にわたって続けてきたヒッチハイクの旅を紹介する一冊。数多くの旅のなかでも著者が還暦を過ぎてからのヒッチハイク旅をとりあげ、そのユニークでドラマチックな旅紀行を掲載。さらに、快適なヒッチハイク旅をするためのノウハウも公開している。
旅の醍醐味はヒッチハイクにある、と語る著者による、旅の本質を知るための指南書でもある。


試し読み

 お金はないけど時間はある若者にとって、ヒッチハイクは旅の有効手段だ。
 交通費が浮くだけでなく、他人とふれあうことでコミュニケーション能力が養われ、人間としても成長できる。
 でもヒッチハイクの旅は若者の特権ではない。
 むしろ年老いた旅人こそ、ヒッチハイクの旅にチャレンジする意味がある。
 なぜならば、経験を積み重ねたベテランの旅人は旅先での感動が希薄になりがちだ。あそこに行けばこんな感じになるだろうと、先の展開も読めてしまう。
 しかし、ヒッチハイクの旅はそうはいかない。自分ではどうにもできず、どうなるか予測もつかない。
 脳科学者は「結末が簡単にわかる物語ではなく、予想がつかない裏切られるような結末の物語が前頭葉を刺激する」と述べているが、予測不能なヒッチハイクはまさにそれだ。ヒッチハイクは年老いた旅人の前頭葉を刺激する旅にもなるはずだ。
 若者よりも乗せてもらう確率は低くなるから、困難な状況が予想される。でも年齢を重ねた旅人は人生の経験値が高い。予測がつかないヒッチハイクの旅でどんな状況になっても乗り切れる知恵があるし、経済力もある。その状況を楽しむ心の余裕だってある。
 本書では55歳以降にチャレンジした僕のヒッチハイク紀行と、若かった頃のヒッチハイク紀行の回想を掲載している。
 これらの物語は僕だから体験できた旅だ。誤解しないでもらいたいが、僕が特別だったという意味ではなく、あなたがチャレンジすればあなただから体験できる旅の物語に仕上がるはずだ。人と同じことをしても、絶対に人と同じ物語にならないのが、ヒッチハイクの旅なのだ。
 ヒッチハイクの旅に才能も努力もいらない。本書を参考に、少しの勇気と好奇心を持って、誰にでもできるけど、あなたにしかできないヒッチハイクの旅にチャレンジしてもらいたい。

『シェルパ斉藤の還暦ヒッチハイク』より抜粋


目次

第1部 還暦ヒッチハイク
第1章 25年目のヒッチハイク行──東京から熊本へ──
第2章 中央道一周ヒッチハイク──わが町からわが町へ──
第3章 アフターコロナの還暦ヒッチハイク──わが町から東京、関西へ──
第4章 東北縦断ヒッチハイク──津軽から自宅へ──

第2部 僕はこんなヒッチハイクをしてきた
第1章 忘れ得ぬ人々
第2章 犬連れヒッチハイク
第3章 海外ヒッチハイク

第3部 ヒッチハイク攻略マニュアル
1.服装
2.場所選び
3.時間帯
4.ヒッチハイクの方法
5.コミュニケーションの取り方

おわりに


著者紹介

斉藤 政喜(Masaki Saito)
1961年長野県生まれ。紀行作家であり、地球を自由に旅するバックパッカー。1990年に東海自然歩道を踏破する紀行文を月刊誌ビーパルに執筆。ネパール帰りであり、読者を歩く旅にいざなうことから、山岳ガイドの代名詞であるシェルパを冠した『シェルパ斉藤』のペンネームで連載を開始する。以降、アウトドア雑誌を中心に紀行エッセイを長期連載中。1995年に八ヶ岳山麓に移住し、自らの手で家をつくり、火を中心とした自己完結型の田舎暮らしを楽しむ。踏破した国内外のトレイルは60本以上、泊まった山小屋は160軒以上、テント泊は1000回以上。『シェルパ斉藤の行きあたりばっ旅』『犬連れバックパッカー』『シェルパ斉藤の親子旅20年物語』『シェルパ斉藤の山小屋24時間滞在記』など、著作は30冊を超える。


『シェルパ斉藤の還暦ヒッチハイク』<わたしの旅ブックス62>
【判型】B6変型判(17.3 x 11.4cm)
【定価】本体1,760円(税込)
【ISBN】978-4-86311-449-4


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