一冊でいいから本を出したいという夢、PHP研究所から本を出したいという夢。人生はそんな夢の積み重ねでできている
以前、金融機関に勤めていました。
上から小突かれ、下から突き上げられる管理職。
日々、仕事に追われて疲弊している、いるどこにでもいる、しがないサラリーマンです。
(実は、これがペンネームの「志賀内」の由来です)
ただ、ちょっと違ったのは、20代の頃から異業種交流会に参加していたことでした。それも一つではなく、3つも4つも。誘われてときおり顔を出すものも含めたら、10の会はあったと思います。
勉強会では、有名な企業の経営者や作家、ときには芸能人にも会いました。みんなキラキラと光って見えました、自分は、このまま、不平不満ばかり口にして人生を終えてもいいのだろうかと、心の靄が大きくなっていきました。
二十歳の頃、ぼんやりではありますが、作家になりたいと思ったことを思い出しました。
でも、どうやって本を出したらいいのかわかりません。
そう、「一冊でいいから本を出したい」というのが、私の「夢」になりました。
大勢の人のアドバイスを受け、もがいてもがいて、本を出す道を探しました。
そして、40歳の時、ご縁を賜り、デビュー作を出版することができました。
一つ、夢がかなったのでした。
すると、また次の「夢」ができました。
もう一冊、出したいと。
2冊目、3冊目を出すと、今度は、「誰もが知る出版社から出したい」という夢が心に湧いてきました。
そういえば・・・。
PHP研究所から出版されているビジネス書や自己啓発書をよく読んでるなあ。
そうだ! 「PHP研究所から本を出したい!」
そう強く思うようになりました。
しかし、この夢はなかなかかないませんでした。
何年ももがき、あえぎ、ジタバタしました。
友人に紹介してもらい、ようやくPHP研究所の編集者さんに企画書を見てもらえる機会を得たものの、結果は「残念ながら」と言われ落ち込みました。
さて、「心の師」であるカレーハウスCo Co壱番屋の創業者・宗次德二さんから教えていただいたことがあります。
それは、「夢を持つな」ということです。
持ってもいいけれど、大きな夢を持つ必要はない。
小さくてもいいから、「目標」を持ちなさいと、おっしゃるのです。
一つ目標を達成すると、次の目標が生まれる。
そうして一つずつ、前に進んでいく。
我が身に振り返ります。
一冊出したい、という夢の積み重ねが、気が付くと50冊近くもの著書に繋がっていたのです。
2025年9月10日、新刊「明日は必ず虹が出る」を出版した時、友人に尋ねられました。
「ええ~またPHP研究所からなの? 何冊目だよ」
と。
「さあ、何冊だったけ」
一冊、もう一冊と、小さな一歩を前に進むことしかしてこなかったので、本当にわかりませんでした。
「ええっと・・・」
と、スマホでアマゾンのサイトを見ながら数えます。
(今、考えると、PHP研究所のサイトを検索した方が早かった)
すると、
「え?! え! え! え~! ちょうど20冊目だよ」
「ほんとかよ、すげーじゃん。おめでとう」
嬉しくはありましたが、今回の「明日は必ず虹が出る」も、積み重ねて来た1冊に過ぎないので、どうしたことがそれほど感激はしませんでした。
それに・・・「京都祇園もも吉庵のあまから帖」が第10巻で完結し、次の小説を執筆している最中であることから、日々、「どうしよう」「もっとよくなからないなあ」「あかんあかん」と悶々としており、感慨に浸る余裕がないのです。
写真は、PHP研究所から出していただいた全作品20冊。
家中のあちこちから探し出して、初めて並べてみました。
今、思うこと。
もっともっと、書きたい。
「よかったよ」と言われるものを書きたい。
ただ、それだけで、今日も書いています。

