詩「桜華―本当のあなたを知った日―」
お立ち寄り下さりありがとうございます💐
詩は小説のダイジェストとなっていますので、途中からでも小説をお読みいただけます🌸
あなたのことを何も知らなかった――
「先天性心疾患でさ、心臓の壁に穴があってね。ほら、心房中隔欠損症ってやつ」
「子供の頃はちょっと走っただけで息が上がっちゃうし、運動制限もあってね、みんなと同じようには遊べなかったし、常に死がちらついて、元気なヤツが羨ましかった」
あなたがどんなふうに生きてきたのか
初めて知った日……
私は、涙が止まらなくなった
「だからさ、人一倍、生きることにこだわるんだ」
それであのとき……
三浦駿のことを嫌いになった日のことを思い出していた
「個人的には、この話の長女のように何が何でも延命を希望するのは、まずいと思っている。傲慢だよ」と言われた日のことを……
あの言葉は
私に宛てて言った言葉ではなかったのだ
治療を受ける側だったから発した言葉……
――今、ようやく納得できた
「八十歳の進行癌のAさんに対して長女が、何が何でも延命を希望すること」を傲慢だと捉えながら、
「高校生の治療を本人が辛くても止めない判断」
を支持することは矛盾していない――
医師としては、保護者の考えも、本人の考えも尊重したいけど、それが高校生ならば、責任を負う保護者の意見を優先する
彼は、実際に保護者の判断によって辛い治療を受け入れながら
命を繋いできた人だったのだ――
「人一倍、生きることにこだわるんだ」
彼の言葉が心の中に、何度も響く。
――年齢も、病状も、背負うものも違う
だから彼は その都度
苦しみながら考えているのかもしれない
ふと彼の瞳を見ると、その瞳の深さに吸い込まれそうになる
やっぱり涙は止まらなかった……
深見桜華
【小説】「桜華―あなたの声が聴きたくて」
第五話
5月22日(金)19時投稿予定です。
第四話の桜華の心の声を綴っています。
途中読みでも大丈夫✨つづきは小説で――
音楽
南かのんさん
【癒しピアノ】雨の日のお茶会より
Across the Distance ,To You (距離を超えて、あなたへ)
個人的に依頼をして、持ち込みの画像で1曲の作品にしていただきました。ありがとうございます💐
プロローグに各話をリンクしています。
