楽々古事記【49】久米の子
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⑫忍坂(おさか・おしさか)
イワレビコが大和国の忍坂まで来ると、大きな岩の中に住んでいる尾が生えた八十建(ヤソタケル)の集団が、待ち構えていました。
この集団は、土雲(つちぐも)と呼ばれ、恐れられていました。
【土雲】(つちぐも)
どこにも従わない民。まつろわぬ者。
「こっちに地の利はない。このまま突っ込んでも、敵の思うツボか…」
そう感じたイワレビコは、久米の子(くめのこ)と呼ばれている「大久米命(オオクメ)」が率いる精鋭部隊の者たちを集め、一計を講じました。
「おい、久米の子らよ」
「ハッ」
「八十建の土雲たちに、料理を届けてくれんか?」
「料理を…ですか?」
「そうたい。懐に剣を忍ばせてだ…フッ」
「(?)…(!)ハッ」
「頃合いを見計らって詩(うた)を歌うけん、その歌が聞こえたら一斉に、お前たちの剣を土雲のどてっ腹に馳走としてくれてやれ!」
「ハッ!」
久米の子たちは給仕の姿に着替えて剣を懐に忍ばすと、料理を持って八十建(ヤソタケル)たちの元へと向かいました。
懐剣
「八十建の者たちよ。この料理を受け取ってくれんやか? 我々には敵意はないっちゃけん、仲良くやろうや! いいやろ?」
「おお、そうか。うまそうやな」
そうして久米の子たちが、八十建の横に座って酒を進めました。
久米歌
宴もたけなわになったころでした。
「忍坂の大室屋に人多に%#“&‘」
と、イワレビコの歌が宴会場に響いたので、久米の子らは、
「今だッ! ヤレーッ!」
その掛け声で、一斉に料理を乗せた台を相手の顔めがけてひっくり返し、懐に忍ばせてあった剣を相手の腹に突き立てました。
グサッ
ギャーーーッ!
気が緩んでいた八十建たちでしたので、精鋭部隊の久米の子たちに反撃する間もなく打ち取られてしまいました。
(※料理は後でスタッフが美味しく頂きました)
久米の子の活躍
その後の久米の子たちの活躍、働きぶりには目を見張るものがありました。
次の地へ行く途中、兄イツセ(五瀬命)に致命傷を負わせたトミビコ(長髄彦)に出会いましたが、苦戦したものの見事に蹴散らしました。
※(ここでニギハヤヒが絡みますが、あとで説明します)
兄師木(エシキ)と弟師木(オトシキ)
次の地へ向かうとき、その地の強者(つわもの)として名が知れていた
・兄師木(エシキ)
・弟師木(オトシキ)
その兄弟たちも久米の子が服従させました。
「お前らスゴいな…ホントに」
「こんなんチョチョイのチョイですよ、イワレビコさま。ハハッ」
「(さすがは久米の子やな…。敵に回したくないな。フフッ)」
「どげんかされましたか、イワレビコさま?」
「いや、なんでもない。みんな疲れたやろ? 飯でも食うか?」
「ハッ!」
イワレビコは感心しながらも、久米の子たちにも連戦の疲れが見て取れたので、食事と休養を与えて労いました。
【久米歌】(くめうた)
この連戦でイワレビコは要所で詩を六首ほど詠みました。
この六首を総称して「久米歌」と言います。
今回はこれにておしまいです。
が・・・
短いので神棚の祀り方を紹介して、東征図と系図を貼って終わりますね。
神社参拝の根本みたいなこと③
昭和の時代には多くの家庭にあった神棚や仏壇も、最近では見かけることが少なくなりました。
しかし、この「楽々古事記」を読んでいる方で、自宅に神棚がなく、「チョット神棚をお祀りしてみようかな?」と思った方に向けて、自宅で神棚に向かい手を合わせることも、立派な参拝のひとつですので、チョット書いてみました。
ということで今回は、神棚をお祀りする際の「根本的なポイント」をわかりやすく解説します。
1. 御札の配置(原則)
神棚には、以下の3つの御札をお祀りします。
中央:天照大御神(あまてらすおおみかみ)
向かって右:産土神社(うぶすなじんじゃ)
向かって左:崇敬神社(すうけいじんじゃ)
【産土神社とは?】
原則:あなたが生まれたときに。ご両親が住んでいた場所の近くにある神社です。
※探す際の手順※
① 該当する神社の神職さんに「自分の産土さまで合っているか」を確認する。
② 神職がいない(無住の)神社の場合は、町内会長さんに当該神社を管理している神社を尋ねる。
③ まったく見当がつかない場合は、各都道府県の神社庁へ問い合わせる。
【崇敬神社とは?】
原則:ご親族が先祖代々信仰している神社です。
特に思い当たる神社がなければ、ご自身が好きな神社や「一之宮」を選んでみるのも良いかもです。
迷った際は産土神社の神職さんに相談してください。
2. 神職さんへ相談する際の3大チェックリスト
産土神社が決まったら、宮司(神職)さんに「自宅に神棚を祀りたいので教えてほしい」と相談してみましょう。
「郷に入っては郷に従え」の精神が大切です。(※産土神社が遠方の場合は、崇敬神社の神職さんでも大丈夫です)
相談する前に、以下の3点についてご自身の希望や可能な範囲を考えておきます。
予算はどのくらいか
揃えるものは何か
日々行うことは何か
【ポイント】
特に「2. 揃えるもの」と「3. 日々行うこと」は、最初から完璧を目指すと負担になります。
神職さんに相談の上、まずは「最低限の準備・日課」からスタートするのが良いと思います。
3. お祀りを始める際の大切な儀式
神棚を設置する際は、無理のない範囲で神職さんに「神棚奉斎(ほうさい)」のご祈祷を依頼しましょう。
(※仏壇でいう「開眼供養」や「魂入れ」にあたる重要な神事です)
まとめ:神棚をお祀りする3つのコツ
神棚を祀り、日々の作法を決めることは「神様との約束」です。
長く心地よく続けていくために、次の3つを意識してみてください。
最初から無理をして手広くやらない(最低限から始める)
わからないことは神職さんに相談する
「郷に入っては郷に従え」を大切にする
まずはできる範囲から一歩を踏み出し、慣れてきたら神職さんと相談しながら少しずつステップアップしていけば良いと思います。
以上、根本みたいなものでした(笑)
図① 東征図

図② 系図

北九州市で飲食店などをやっています。
気になる方は下記のプロフィールをご覧くださいませ。
ではでは。。。
次回:【50】神武天皇の建国へ
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