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〘 BANDAIとセガサミーがWebtoon事業から撤退 〙

◉BANDAIとセガサミーが、Webtoonから撤退とのこと。というか自分、参入していたことさえ知りませんでした。BANDAIはバンダナコミック」を立ち上げ投資額は 3年間で10億円を計画。セガサミーはパピレスと縦スクコミックレーベルZETooNを立ち上げて合弁会社も設立。投資額は5年で20億円を計画。なのに撤退。業界的には投資が減りレーベルが消え、残念な結果に――。

2023年に「これからは縦マンガだ!Webtoonだ!」ってセガサミー、バンダイはWebtoonに参入。

セガサミーはパピレスと縦スクコミックレーベル「ZETooN」を立ち上げて合弁会社も設立。投資額は5年で20億円を計画。

バンダイは「バンダナコミック」を立ち上げ投資額は 3年間で10億円を計画。

そこから3年経って、

セガサミーは「十分な成果を得られない」と5年も経たずにパピレスと資本業務提携を解消、合弁会社は赤字が続いたまま解散。

バンダイはWebtoonからアニメ化できる作品は生み出せず、横マンガのWEBマンガレーベル「ビビビコミック」のツインエンジンと協業。

これらが示唆すること、学べることは色々とあると思います。

https://x.com/entaroucom/status/2087694359999426815?s=20

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、赤地に白文字でウェブトゥーンです。


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■百年の大計・十年の小計■

詳しくは、上記リンク先をお読みいいただくとして。個人的に思うのは「だから言ったじゃないの」です。何度も何度も言ってきましたが、Webtoonは画期的でもなければ、漫画を置き換えるようなものではなく。4コマ漫画や1コマ漫画と同じ、表現の一形態に過ぎず。むしろ、4コマ漫画ほど様式も確立ができていない存在です。

ただ、Webtoonは終わりかと言えば、そんなこともなく。むしろ漫画への理解も愛情もない連中や、軽佻浮薄な業界ゴロのような連中、短期的に儲けたい投機的な連中が去ったからこそ、改めてWebtoonの可能性はまだあるよ、と言っておきましょう。まぁ、自分の所に話を聞きに来る企業は、ないでしょうけれど。

めちゃコミ、BookLive、パピレス。電子コミック業界の2026年夏の答え合わせ

こんにちは!エン太郎です。

今回は「めちゃコミ」が341億円の最終赤字を出したニュースを軸に、電子コミックについて深掘りしたいと思います。

https://note.com/entararou/n/na1e53134b3c4

勝海舟が薩摩藩主の島津斉彬公について、こんな回想をしています。「ある時おれは公と藩邸の園を散歩していたら、公は二つの事を教えて下すったよ。それは人を用いるには、急ぐものではないという事と、一つの事業は、十年経たねば取りとめの付かぬものだという事と、この二つだったっけ」と。賢聖の教えは、かくの如し。

野村克也さんも、昔は監督は10年ぐらいチームを任され、数年かけて選手を育て・安定した成績を残し・後期はコーチや後継者候補を育てるのに数年と、斉彬公の教えと同じです。それを、ちょっと結果が出ないと数年で監督をすげ替える。GM的な存在も組織づくりもしていないのに、短期短期で結果を求める。そんな会社、ダメでしょ。

■才能が集まる構造の不足■

またファンも、堪え性がなくなって、5年ぐらいでもう新監督とか言い出す。秋山幸二さんや小久保監督のように、二軍で経験を積んで一軍コーチ、そして禅譲して監督というのが理想でしょう。漫画の雑誌づくりも同じで、2年チョイで編集長が変わるサンデーが低迷し、比較的長期のジャンプが育った理由とも、通底しますね。

10年どころか数年で撤退。5年20億円と3年10億円って、何にそんなに使ったのやら。編集者5人で人件費5000万円、30人の作家に原稿料を年間360万円でも1億円ちょっと。宣伝費に莫大な金を注ぎ込んだのか? 大塚英志氏も著書で語っていますが、雑誌だと立ち上げから3年でようやく自前の新人が出てきて、売れるには5年。

3年や5年で、結果が出るわけないんですよ。そんな簡単に結果が出るなら、小説系の出版社が漫画に参入しようとしてして失敗を繰り返すわけがなく。いわんや他業種がWebtoonなら成功するなんて、よりハードルが高く。韓国の出版社と仲介した業界ゴロの、口車に乗せられたのでしょうかね。SOW先生の、こちらの指摘が正鵠かと。

WEBTOONなぁ・・・これ、近年、Xの翻訳機能が実装され、現役の韓国でのWEBTOON作家の証言が出てきて、だいぶんなんか「違うな」案件だったみたいでな。
そもそもが、韓国のいろんな事情(経済の混乱や表現規制法の施行)があって、それまでがんばって伸ばしてきた漫画市場が崩れだした。
んで、漫画家たちは生活のために、「決して潤沢ではないが、固定収入が得られる」なWEBTOON形式に鞍替えせざるを得なかった。
 結果としてWEBTOON界隈に、育ち始めていた才能ある人たちが詰めかけることに成る、他がないわけだから。
 日本で言えば、諫山創や吾峠呼世晴やアベツカサがやってきたようなものだ。ジャンプもマガジンもサンデーもないのだからしょうがない。
 そうなると疑問も残る。
 本来なら100の才を持つ者たちが、上限10しかない世界に押し込められたようなものなのだ。
 収入に至っては1である。
 だがそれでも才人だったのだろう、上限をわずかに超え、15くらい叩き出した者もいたのだろう。
 日本の漫画界なら「まぁまぁおもしろい」くらいのレベル。その状況をもって「これからはWEBTOONの時代!」と高らかに謳ってしまった。
 で、いざ日本だが、日本の漫画市場は当然だが韓国より大きい、法的な規制も異なる。
「無理してWEBTOONに行く」理由がない。
 それなりに価値を見出して向かった人もいただろうが、既存の方式と形式で十二分に才能を発揮できて、遥かに多くの読者がいるのだから、そら・・・ない、というな。
 だからやるべきだったことは、漫画をWEBTOONにむりやり当てはめるのではなく、一からWEBTOON作家を育成することだったんだと思うんだよな。
 それこそ既存のヒット作を、一から専門スタッフでWEBTOON化する。
 漫画をアニメ化するようなもの。
 それならもしかして未来はあったかもしれない。
「漫画の時代は終わり、これからはWEBTOON」って売り出し方をしたのが、失敗だったと思うんだよ。
「漫画の時代は終わり、これからはアニメ」なんてやらなかったでしょ?

https://x.com/sow_LIBRA11/status/2088298079019835890?s=20

韓国の出版社が「人気のWebtoonで世界進出!」みたいなことを言い、それを煽った日本側の人たちが今は、沈黙しているのが答え合わせですね。結局韓国は、長い時間をかけて文化を育てる伝統が脆弱で、目先の利益に走りがちな文化ですしね。

■韓国の事情と背景と■

こちらの、韓国人の方のポストが、韓国側の状況を指摘されており、参考になりました。

日本で一部のウェブトゥーンに対する見方に共感します。
韓国でWEBTOONが成長した背景には、既存の漫画市場が崩壊し、作家たちが生活のためにWEBTOONに殺到せざるを得なかった事情もあります。そうして才能ある作家たちがWEBTOONで成長した結果を、「WEBTOON自体の優位性」と解釈したのではないかと思います。
一方、日本では既存の漫画市場がはるかに大きく、わざわざWEBTOONに移行する理由がありませんでした。漫画を無理やりWEBTOONに当てはめるよりも、最初からWEBTOONに適した作家と作品を育てなければならなかったでしょう。「漫画の時代は終わった」というようなプロモーション自体が失敗だったのかもしれません。

https://x.com/i/status/2088442912409637282

韓国ではそもそも、漫画市場が脆弱で、また狂ったアチョン法によって、実在の被害者がいないアニメや漫画などの創作物(仮想表現物)を実在の児童ポルノと同列に厳罰化し、表現の自由の侵害や捜査力の浪費を招き。実際に強姦した人間よりもエロ漫画を持っている人間が厳しく罰せられるという、異常な状態になってしまい。

ちなみに成人女性への実際の強姦罪は、当時の韓国の刑法では3年以上の有期懲役でしたが、仮想児童ポルノの制作・配布がアチョン法により有期懲役(5年以上)または最高で無期懲役などが科される可能性があり。これでは漫画市場は崩れ、才能が逃げた先がWebtoonだったということですね。共同作業性が高いので、個人の責任にはなりづらいので。

■世界の漫画市場を比較■

そもそも、世界市場はなんとなく日本よりも大きいと、日本人は考えがちですが。実際は、そんなこともなく。日本市場は世界最大の漫画市場でもあるんですよね。そして、3億人の人口がありアメコミの伝統がある北米や、バンド・デシネと約7億4300万人人口の欧州も、そこまで漫画の市場は大きくなく。日本・韓国・北米・欧州における漫画市場の規模について、Geminiに聞いてみました。


直近の調査・推計データを元に円ベースで比較します。各地域の定義や集計対象、統計の年度によって差異がありますが、おおよその目安となる金額は以下の通りです。

①日・韓・米・欧

  1. 日本 市場規模→約6,900億〜7,000億円。
    詳細:全国出版協会・出版科学研究所の発表によると、日本の紙と電子を合わせたコミック市場の年間推定販売金額は、2024年に過去最高の7,043億円、2025年も6,925億円と高い水準を維持しています。世界最大の単一漫画市場です。

  2. 北米 市場規模→約2,800億〜3,000億円(米ドル換算で約18億〜20億ドル前後)。
    詳細:ICv2などの業界調査による北米のコミック・グラフィックノベル市場(アメコミおよび日本の翻訳マンガ等を含む)のトータル売上は約18億ドル規模となっています。近年は日本発のマンガ(Manga)の人気が急拡大しており、市場全体の大きな牽引役となっています。

  3. 欧州 市場規模→約3,000億〜5,000億円(米ドル換算で約30億〜35億米ドル前後)。 
    詳細:調査会社等のグローバル市場レポートによると、欧州全体のコミック市場(フランスやドイツ、イタリアなどの主要国における伝統的なバンド・デシネ、アメコミ、日本マンガを含む)は30億米ドルを超える規模に達しています。特にフランスを中心に日本マンガの受容層が非常に厚く、欧州全体で巨大な市場を形成しています。

  4. 韓国 市場規模→約2,500億〜2,600億円(約2兆3,000億ウォン前後)
    詳細:韓国コンテンツ振興院等のデータによると、韓国国内のウェブトゥーンを中心としたマンガ・デジタルコミック市場規模は約2兆2,800億ウォンに達しています。1ウォン=0.11円前後で換算すると約2,500億円規模となります。国内市場に加え、ネイバーやカカオ等のプラットフォームを通じてグローバル展開している点も特徴です。

②まとめ

市場の大きさ(円ベース)としては、日本が約7,000億円で圧倒的な規模を誇り、次いで欧州と北米がそれぞれ3,000億〜5,000億円規模で続き、韓国が約2,500億円規模で追う構図となっています。


日本と韓国の人口差は2.4倍ほどありますが、市場としては日本は3倍近く、日本はまんが王国なんですよね。もちろん、そこに慢心することは危険ですが、逆にWebtoonとは背景も文化も市場規模も違い、世界を席巻するとか、大言壮語というか夜郎自大というか、あるいは詐欺師の羊頭狗肉というか。

■商品である前に作品であれ■

問題点は多々あるのですが、やはり才能を育て・作品を育て・文化を育てるという視点がなく、儲かる商品という視点が韓国では強すぎるんですよね。そもそも天才は一定数いますが、絶対数は本当に少なく。だから職人的な二千級が大事なんですが、韓国のように職人を尊ぶ文化が薄いと、そこも育たないんですよね。

何人か関わる人に話を聞いてみたけど、皆言葉を濁すというかやらされてる感があった。詳しい人ほど何がヤバいか分かるのだと思う。一方で売り込んでくる人たちにも話を聞いたが、漫画に対する思い入れはなく、「作者に余分な権利を渡さずに済む美味しい商売」ということで参入してきたので、

https://x.com/macchiMC72/status/2088405752058896568?s=20

製作パートそれぞれの「道具」としてしか漫画家側を見ていないのが見え見えで。その中に「これからはAIで作ります(ドヤっ)」って言い出すのもいて、ああ…作り手にビタ一文渡したくないけど売れたいっていう本音が剥き出しだった。そりゃあ漫画家はどん引きますわ。

https://x.com/macchiMC72/status/2088406464117592568?s=20

漫画って「商品」である前に「作品」なんだってことが分からない人がいるんだなあと思ったのでした。WEBTOON経由であれだけ売れた売れた言ってても、本当の意味での「大ヒット作」が無かったことが傍証だと思う。

https://x.com/macchiMC72/status/2088407182895444356?s=20

日本の著作権は世界的に見ても、作者の権利が強いんだとか。そこで韓国ではWebtoonは共同作業のスタジオ形式にして、レコードの原盤権のような存在にして、作者の一存では原稿を引き上げたり、掲載誌を移籍するような形ができないようにした面は、あるようですね。形的には日本の共同著作権に近いので、実質的に出版社が権利を握ります。

どれかひとつ権利を持つ人が、ヘソを曲げれば掲載できなくなるリスクは、むしろ高くなるんですけれど。けっきょく金になりませんから、スタッフ側が折れてしまう。

■Webtoonの可能性■

逆に言えば、個人でWebtoon形式の作品発表は、ありだと思っています。個人的に面白いと思ったWebtoon作品、韓国でのヒットした小説を、コミカライズした作品が圧倒的に多いんですよね。小説の方で評価を得て、それを元に作品化ですから、逆に言えば脚本の時点でちゃんとした作家性のある作品をセレクトできれば、まだまだ伸びしろあると思います。

また、売上の大きな男性向け作品でのヒットを狙いがちですが、そこはレッド・オーシャンで、漫画には勝てません。Webtoonと相性が良いのは、登場人物の内面描写に優れた女性向け漫画の方なんですよね。短期の投機的なWebtoon投資ではなく、市場は小さくても堅実な、女性向け作品で10年かけて足場を固めるべきではないかと思うのです。

Webtoonは一時期読んでたけど……。

シナリオ凝り過ぎ、な奴が多かったなぁ。多分あれ分業制だからだろうね。

漫画にし易いかどうかを検討した形跡がなかった。それを無理やり漫画にするから紙芝居みたくなっちゃう。

だからめっちゃ難解な作品が多くて、途中でわけ分からんくなったな。

https://x.com/AOIKEN72/status/2088460278614929898?s=20

そもそも日本の漫画絵画、技術をちゃんと体系化・言語化できていないんですよね。いわんや、手探りのWebtoonをや。うちの講座では、10年以上かけてそういう技術の体系化をしているので、Webtoonでも応用が効き、お仕事をもらえている漫画家が増えています。そもそもの部分で、日本も韓国もよくわかっていないというのが、最大のネックです。

縦漫画って紙の単行本にしにくい、電子書籍化するにもAmazonなんかのメジャーな電子書籍リーダーが縦読みになってない、っていう「売るのに閉じたフォーマット」なのは最初から見れば誰でもわかる事で、現状もIPのドラマ化アニメ化ゲーム化、等のコストもリスクも高い出口しかないんじゃないかな

https://x.com/kuroinusha/status/2087790580890005793?s=20

その意味では、小説と漫画とアニメと、三位一体で作るアルファポリス的なシステムが必要なのでしょう。アニメ化されてようやく、収益的に大きな利益が出る構造も問題ではありますが、そこを最初から目指すぐらいのつもりでやらないと、中途半端な金を注ぎ込んで撤退という、BANDAIやセガサミーのようなことになるわけで。

■識者の意見を集めて■

以下、個人的に参考になった識者の意見を、転載しておきますね。

この手の話は古今東西、枚挙に暇がありませんが、総じて言えるのは、作品づくりを舐めすぎという話。
出版領域において、5年なんて試験段階もいいところ。
まずは10年で感触探る、くらいの気持ちが必要。

https://x.com/NovelPengin/status/2087701757296263546?s=20

失敗=膨大な作家の使い捨て

だから堪らんぞい。会社の信用で相手に仕事させて市場自体見込み違いでダメでしたはキツい。

https://x.com/matsumoto0007/status/2087758895150501927?s=20

(縦スクロールマンガプロジェクトの失敗を見て)“これらが示唆すること、学べることは色々とあると思います”…というよりも、「縦スクロールマンガプロジェクト立ち上げについて、その成功を示唆するものは何も無かった。なので、そのまま成功は起こらなかった」というだけの話なのではないかと思う

https://x.com/silver_fishes/status/2087780045423268345?s=20

うまくいく目処が特段存在しないものに対して、なぜ何億もの金を注ぎ込んでしまうのか?という問題はある。まあ「自分で現物を見て実際に面白いからというのでビジネスをやるのではなく、よその国の成功事例をそのままパクることしか見てないから」という話にはなるんだろうけど

https://x.com/silver_fishes/status/2087780052306170016?s=20

手厳しいですが、さすが炯眼の紙魚さん。この方のアカウントが、なぜ10万フォロワーぐらいいかないのか、自分には不思議です。
万機公論に決すべし


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