宙に弧を描いた先に
冬季五輪ミラノ・コルティナ大会が開催されている。
スノーボード女子ビッグエア。
前回の北京五輪で銅メダルだった村瀬心椛選手が史上初の金メダルを獲得した。
表彰台を確定させて迎えた3回目。
縦3回転、横4回転の大技、自身最高難度「フロントサイドトリプルコーク1440」を見事に決め着地した。
縦方向に回る高難度の「コーク」を操れる選手は限られている。
頂点の感動を味わった先に待っていたのは、ライバルの選手たちによる賛辞と胴上げだった。

2位のゾイ・サドフスキシノット(ニュージーランド)選手は日本語で「イチバーン!」と村瀬選手を讃えた。3位のユ・スンウン(韓国)選手も自身の滑走後に村瀬にハグをして讃えた。
血の滲むような努力。
代表選手らは各々、この五輪に照準を合わせてそんな努力をしてきただろう。
悔しさの先にライバルを讃えるリスペクト。
スポーツマンシップの精神を見た。
「リビーニョの空は綺麗だった。」
スノーボードを外した後に舞った空は形容できないほどの輝きだったに違いない。
