見出し画像

「高市早苗総理公認」という幻想。サナエトークン大炎上の全貌と教訓

ここ数日、サナエトークンという名の暗号資産が話題になっています。 僕のところにも何件か質問が来ていました。

「サナエは買いですか?」
「知らんわ。自分で考えろ」

と言いたいのですが、質問が立て続けに来たからnoteにしてみました。


違和感だらけの「番組内での告知」

まず事の発端は、「REAL VALUE」というYouTube番組です。この番組を簡単に説明するとホリエモン、溝口勇児、青汁王子、LINE生みの親 森川さんなど有名起業家が集うビジネスエンターテイメント番組です。

この番組内で「SANAE TOKEN」というものが紹介されました。僕も番組を見ましたが、まずその紹介のされ方が非常に違和感があり、ぶっちゃけ胡散臭かったです。

ホリエモン:「すげートークン出すらしいじゃん!?」
溝口:「そうなんです。サナエトークンを出します」
ホリエモン:「トランプコインみたいじゃないか」
小塚:「トランプコインはすごい価値がついてましたよね」
小塚:「サナエトークンも名前的にすごいことになりそうですね」
溝口:「実は高市さんサイドとはコミュニケーションを取らせて頂いてます」

REAL VALUE

これが主な発言だったのですが、まるで台本があり読まされている感満載の棒読みトークでした。

この文脈を見ると、中には「高市早苗総理がかかわっている仮想通貨」と勘違いする人も出てくるでしょう。


重なった「公認」の文字

そして問題はもう一つ。X上に下記のようなアカウントがあります。

このアカウントは高市総理自らがRT(リポスト)していることもあり、本当の公認アカウントだと思われます。そして、この公認アカウントも「SANAE TOKEN」の存在を認め、注目しているとポストしていました。

つまり構図的には……

  1. 高市早苗総理 

  2. ↓(公認)

  3. 「チームサナエが日本を変える」アカウント

  4. (注目・容認ポスト)

  5. 「SANAE TOKEN」

この流れがあったからこそ、「これは単なるミームコインではなく、政治的な裏付けがあるのでは?」と信じ込む層が一定数生まれてしまったわけです。


突如訪れた「全否定」と大暴落の時系列

しかし、この期待感は一瞬で崩れ去ることになります。事態が動いたのは3月2日の夜でした。深夜、高市早苗総理本人が自身のXで以下のような趣旨の投稿を行いました。

この「一刀両断」の否定により、プロジェクトの根幹であった「高市サイドとのコミュニケーション」という言葉の信憑性がゼロになりました。

同時刻:価格のフリーフォール
このポストが投稿された直後、SANAE TOKENのチャートは文字通り垂直落下。投資家たちのパニック売りが殺到し、価格は一瞬で紙屑同然となりました。

溝口氏の反応と内部の混乱
さらに追い打ちをかけたのが、発起人である溝口氏自身のポストです。 運営内部でのトークン売却疑惑に対し、「(身内に)利確してるやついるの?話が違う」といった旨の投稿を行い、運営体制そのものが崩壊していることを露呈させました。


まとめ:今回の騒動から学ぶべきこと

今回の炎上劇には、Web3時代の「危うさ」が凝縮されています。

  • 有名人の名前を使った「雰囲気」に騙されないこと

  • 「公認」の定義を疑うこと(後援会が公認でも、金融商品は別)

  • オンチェーン(透明な取引記録)ですべてが暴かれる時代であること

「サナエは買いですか?」と聞いてきた方々、答えは出ましたね。

「総理本人が知らない」と言っているトークンに、価値が宿るはずもありません。ビジネスエンターテイメントの「ノリ」を投資判断に持ち込むことの恐ろしさを、改めて痛感する事件となりました。

投資は自己判断自己責任が原則。ただし今回はちょっと悪質ではないか?とも思う。溝口、堀江、小塚も言わされている感があったのですが、このプロジェクト、背後には意外な大物の影があります。それが、元内閣官房参与で京都大学教授の藤井聡氏です。

実は、このトークンの母体となっているのは、藤井氏が中心となって進めている「Japan is Back」というプロジェクト。 彼の主張は、こうです。

「テクノロジーを使って国民の意見を集約し、民主主義をアップデートする。そのためのツールとしてトークンを活用する」

つまり、藤井氏という「知の権威」が旗振り役をしていたことが、多くの投資家や支持者に「これはちゃんとした国家規模のプロジェクトなんだ」と信じ込ませる強力なエビデンスになってしまったのではないでしょうか。

しかし、結果として起こったのは…

  • 高市総理本人からの全否定

  • 不透明な運営によるトークン暴落

「日本を救うためのDX」という高尚な理論を掲げていた藤井氏ですが、今回の事態を受けて、その社会的責任や「政治家との詰め」の甘さが厳しく問われる状況になっています。


いいなと思ったら応援しよう!

太田貴之|AI時代の個人ビジネスを再構築 サポートエリアまで読んでくれてありがとうございます。 頂いた金額は息子のお小遣いにします。