アラフォー・バツイチ・子なし|手放したものばかりの私が「今の生き方」を受け入れるまで
世間が言う「当たり前の幸せ」から、自分の人生が大きく外れてしまったと気づいたのは、30代の半ばを過ぎた頃でした。
アラフォー・バツイチ・子なし
家族や親族とも疎遠で、今の私は、文字通り「たった一人」で生きています。
若い頃に思い描いていた未来とは、あまりにも違う場所に立っています。
私が思い描いていたのは、穏やかな家庭を築き、子どもを育て、休日に実家に顔を出すような、どこにでもあるような平凡な暮らしでした。
ですが、私の30代を占めたのは、DVによる離婚と、残された借金を返すための泥臭い日々でした。
失われた30代と、「選択肢」が消えていく恐怖
離婚したとき、私の手元に残ったのは、自分名義の膨大な借金でした。
誰にも言えず、ただ目の前の生活を維持し、毎月の返済日をクリアするためだけに、昼も夜も必死で働き続けました。
返済に費やした5年間は、まさに「生き延びるためだけの時間」でした。
同級生が結婚・出産して、子育ての悩みをSNSに投稿している間、私は体力の限界と戦いながら「返済マシーン」のように過ごしていました。
やっとのことで借金を完済し、ふと気づけば、いわゆる「アラフォー」と呼ばれる年齢になっていました。
「もう、子どもを産むことも難しい年齢なんだ……」
その現実に直面したとき、胸の奥がぎゅっと締め付けられるような感覚がありました。自分の年齢を理由に、人生の大きな選択肢が一つ、静かに閉じられた瞬間でした。
さらに、私の離婚や金銭トラブルをきっかけに、両親との関係もギクシャクしてしまい、次第に連絡を取らなくなっていきました。借金のことすら一度も打ち明けられないまま、家族という後ろ盾も失ってしまったのです。
仕事、お金、若さ、そして家族……
大切なものを次々と手放し、「私には一体何が残ったんだろう」と、部屋で一人ぼっちで途方に暮れた夜が何度もありました。
他人の人生と比べることをやめて、「自分の足で立っている」ことを認めるまで
「もしDVしない人と結婚していたら」
「もし借金がなかったら、今頃子どもがいたのかな」
そんな「タラレバ」を考え始めると、キリがありませんでした。
世間が提示する「幸せのテンプレート」に自分を当てはめては、足りないものばかりを数えて傷ついていました。
けれど、ある日ふと思ったのです。
自分に「ないもの」を悲しみ続けても、過ぎ去った「あの頃」は戻ってこない。だったら、私が命がけで守ってきた「今の自分」を、自分自身が一番に認めてあげなきゃかわいそうじゃないか、と。
両親の援助もなく、頼れるパートナーもなく、誰のせいにもできず、私は自分の力で500万円の借金を完済しました。
誰にも言えない孤独に耐え、泥をすするような夜をいくつも越えて、現在の「フリーランスとして自活している穏やかな日常」を手に入れました。
アラフォーで、バツイチで、子どももいなくて、家族とも疎遠で……
一見すると「何もない」ように見えるかもしれないけれど、ここにあるのは「誰の支配も受けず、自分の力で掴み取った自由」です。
「この生き方」を受け入れてから、見えた景色
今でも、街で楽しそうに歩く家族連れを見かけたり、同世代の女性が子どもの話をしているのを聞いたりすると、胸が少しだけチクッとすることはあります。
でも、それは「羨ましい」というドロドロした感情ではなく、「そういう人生もあったんだな」と遠くから眺めるような、静かな感情に変わりました。
人それぞれ、背負うものも、歩むルートも違います。
私は「家庭を持つ」というルートからは外れてしまったけれど、その代わりに「どん底から何度でも生き直せる」という強さと、自分の人生のハンドルを握る自由を手に入れました。
アラフォー・バツイチ・子なし
この肩書きは、敗北者の証ではなく、私が命がけで自分の人生を取り戻した勲章だと思っています。
このまま一生独身で、一人で生きていくことになっても、もう怖くはありません。
自分で稼いだお金で温かい部屋に住み、自分の好きなコーヒーを飲み、静かな夜を過ごす。
そんな「自分でつくった当たり前」を、これからは愛おしんで生きていこうと思います。
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