「誰と一緒に働くか」で仕事も人生も変わる
保険の営業という仕事には、どこか「個人プレー」のイメージがあります。
お客様と向き合い、提案を考え、契約をいただく。基本的には、一人で完結する仕事です。実際、私も長い間、そういう働き方をしてきました。
けれど今、私の仕事は少しずつ形を変えています。
それは、「誰と一緒に仕事をするか」を大切にする働き方です。
今、私が特に大事にしているのが、税理士さんと一緒にお客様の課題に向き合うことです。保険と税務、それぞれの専門家が同じ方向を向くことで、一人では届けられなかった提案ができるようになりました。
ただ、この働き方に至るまでには、私の学生時代から続く、ひとつの大きな出会いが関係していました。
久しぶりに思い出した先生
独立する前、私は大手保険会社で専属営業をしていました。
当時の仕事はとてもシンプルでした。会社から紹介された方に会いに行き、保険の提案をする。いわば、一人で完結する営業です。
その頃の私は、誰かと一緒に仕事をしたいと考えたことがありませんでした。目の前のお客様に向き合うことだけで精一杯だったのです。
そんなある日、ふと、ある先生のことを思い出しました。高校時代に通っていた個別指導塾の先生、カンタロウ先生です。
Facebookで、カンタロウ先生が税理士業を休業して世界一周をし、帰国したという投稿を見かけました。それを見て、数年ぶりに会いたくなりました。
世界一周の話も聞きたかったですし、今思えば、いろいろと人生相談にものってほしい時期だったのかもしれません。
「先生!久しぶりに会いたいです!」
気づけば、そんなメッセージを送っていました。
数日後、私は同じ塾の生徒だった友人と一緒に、カンタロウ先生に会いに行きました。
久しぶりに会った先生は、昔と変わらず、相変わらず屈託のない笑顔でよく笑う人でした。
そのときは、この再会がきっかけで一緒に仕事をすることになるなんて、思ってもいませんでした。
一人では届かない場所がある
それから数年が経ち、私の仕事にも少しずつ変化が生まれていきました。
法人のお客様、特に経営者の方と向き合う機会が増えていったのです。
その中で、強く感じることがありました。
「私一人では、提案に限界がある。スペシャリストが必要だ」
保険の営業としてできることはたくさんあります。けれど、経営者の方が本当に信頼している存在がいます。それが、税理士さんです。
会社の数字を預け、財務の相談をし、長い時間をかけて信頼関係を築いている人。その信頼関係は、簡単には構築できません。
そんなことを考えていた頃、偶然、カンタロウ先生から一人の経営者の方を紹介していただきました。
「保険で節税できないか、相談したい人がいるんだ」
その一言が、私たちの仕事の始まりでした。
先生と生徒の関係
改めて振り返ると、カンタロウ先生との関係は少し不思議です。
出会いは塾でした。個別指導だったこともあり、先生と生徒の距離はとても近く、勉強だけでなく、恋愛や将来の相談までしていました。
カンタロウ先生は、いつも笑顔でよく笑う人でした。だから自然と、何でも話せる空気がありました。
いつしか私にとって先生は、どこか「お兄ちゃん」のような存在になっていました。
出会いが仕事を変える
カンタロウ先生とは、塾の先生と生徒のような関係が、今でも続いています。
一緒に仕事をさせていただくようになってから、私の仕事の進め方は大きく変わりました。
これまで私は、「保険の説明」を中心に考えていました。けれど、経営者の方との会話はとてもシンプルです。
「結論は何か」
「それは本当に意味があるのか」
その問いに、短い言葉で答えなければいけません。
そのためには、準備が必要です。考える時間も、調べる時間も必要になります。
カンタロウ先生と一緒に仕事をすることで、自分より圧倒的にビジネスに長けている方々と話す機会が増えました。
その中で少しずつ、相手の立場から物事を見る視点を学んできたように思います。
出会いから始まる仕事
もしあのとき、カンタロウ先生の投稿を見ていなかったら。
もしあのとき、「先生!久しぶりに会いたいです!」と連絡をしていなかったら。
今の私の仕事の形は、きっと少し違っていたのだと思います。
仕事も人生も、自分一人で成り立つものではありません。どんな人と出会い、どんな人と信頼関係を築くか。その積み重ねの中で、少しずつ形になっていくものなのだと思います。
カンタロウ先生は、今でも私にとって先生です。振り返れば、本当に多くのことを教えてもらってきました。
これからも、良き先生の背中を追いかけながら。
人とのご縁を大切にし、少しずつ誠実に人生を歩んでいけたらと思っています。
追伸
もし皆さんの人生の中にも、「あの人に出会っていなかったら、今の自分は違っていた」そう思える人がいるのなら。その人は、どんな人でしょうか。
