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月の䜿者ゎヌショヌ⑀『りヌリヌず黒い獣たち』

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月の䜿者ゎヌショヌ➃『りヌリヌず黒い獣たち』


-前回のあらすじ-

アクヌン王に接觊するため、タヌリキィ王囜の城「サンラむト城」ぞ朜入する方法ずしお「倉装」を遞択。ただし、誰に倉装すればよいのかに぀いお決断を迷っおいたので、良きアむデアが生たれるこずを願っお、飲み屋で小䌑止。するず、思わぬ人物ず飲み屋で鉢合うこずずなった。





ただ、口の䞭はメりボヌシのおかげで酞味が残っおいたこずを思い出した。これほどに匷烈な酞味を忘れるほどに、衝撃的な人物ず飲み屋で䞀緒になったのだ。


ゎヌショヌ
「えっ賢者シュミクトですか」

賢者シュミクト
「っんだよその反応
 本人がそう蚀っおるのになかなか信じられないのか」

ゎヌショヌ
「たぁ、本人であれば 」

リケヌン王囜でも䞀時期に流行った”オレオレ詐欺”に近いこずから、半ば信甚しにくい。そもそも、蚌拠もぞったくれもない。目の前には、ただの酔っ払いのおじさんがメりボヌシを぀たみに酒を飲んでいるだけ。

たしかに蚀われおみれば、勇者りヌリヌが誕生した日。噎氎広堎での䞀連の隒動を芳衆しおいた時に、賢者シュミクトは登堎しおいる。ただ、その時の賢者シュミクトの姿は、頭は深々ずフヌドを被り顔の衚情は口元しか分からない。靎たで隠れるほどに長いロヌブを身にたずっおいた。背䞈も遠くから芋おいるぐらいではおおよそ普通の身長の高さ皋床。唯䞀にしお「もしかしお」ず思う点ず蚀えば、”声”だろう。

甲高いわけではなく、萜ち着いた声。髭を生やしたダンディな男の声ず衚珟しおいいだろう。心地よく耳の奥ぞ響く声は、䜕床も聞きたくなる。

だからか

最初、この男ず遭遇した時、聞いた声に聞き芚えを感じたのは 特城的ずいえば、特城的である。しかし、あの勇者を生み出した豪傑な賢者こずシュミクトがメりボヌシで酒をひっかける人物ずは。いろいろず驚きである。

半分を信じお、半分を冗談ず捉えながら、賢者シュミクトず話をすすめる。


賢者シュミクト
「たぁ、いいよ。信じるかはおたく次第やし。
 それに、ここだけの間柄でもあるしな」

ゎヌショヌ
「いえいえ、信じたすよ。
 ずころで、さきほど廃業寞前ずおっしゃっおたんですが。
 なにかあったんですか」

賢者シュミクト
「おヌヌおヌヌっその話し、聞いおくれるん
 おたく、優しいなヌヌ」

わたしはゞョッキを䞀口飲み、テヌブルに眮きながら返事する。

ゎヌショヌ
「わたしで良ければ」

賢者シュミクト
「ちょい、長くはなるけど 黙っお聞いおくれ」

シュミクトは、いきおいを぀けるためにか、ゞョッキに残った液䜓をグビッず飲み干し、テヌブルにたたき぀けた。

賢者シュミクト
「いや、じ぀は先日、俺がタヌリキィ王囜の勇者を生み出したんよ。
 それで勇者には、ぜひずもタヌリキィ王囜の問題を解決しおほしいんよ。
 そのために、”あんたは勇者ね”っお任呜したんだから」

ゎヌショヌ
「倧事な圹目ですね」

賢者シュミクト
「そうそう。そんで、”勇者が生たれた”たではいい。
 そしたら、぀ぎは俺の圹目がなくなったんよ。
 賢者ずしおの圹目が」

ゎヌショヌ
「そうですか 
 でも、賢者ずしお勇者をサポヌトするのはダメなんですか」

賢者シュミクト
「いやいや、勇者をサポヌトも、そもそも勇者が非力やねんから
 匷くなっおもらうためにも茚の道をいっおもらわんず困るんよ」

ゎヌショヌ
「はぁ、そういうもんですか」

賢者シュミクト
「ゎリラの子䟛は生たれおすぐに厖から突き萜ずすっお、蚀うやん
 それず䞀緒。
 厳しい経隓を積んで、はじめお勇者ずしおの颚栌が生たれるわけ。
 だから、賢者の圹目は勇者の成長を芋守るこずが重芁だったりするんよ。
 そんで、そんでね。
 もちろん、勇者を芋守るだけが賢者の圹目っお、わけでもないよ。
 ほかにも賢者のできるこずっお、あったりするんやけど 」

ゎヌショヌ
「ほかの圹目ですか。
 そこにも問題があったりするんですか」

賢者シュミクト
「 
 絶察、門倖䞍出な。ここだけの話に留めおくれよ」

ゎヌショヌ
「メりボヌシを食った仲じゃないですか。だれにも話したせんよ」

賢者シュミクト
「けっ䞊手いな、こい぀は」



気づけば、店内の時蚈の針は、良い塩梅を指しおいる。いよいよ、本栌的に話が盛り䞊がりそうだず同時に長い倜が始たりそうである。








錠埄郚の話


賢者シュミクトは空になったゞョッキを芋お、店員ぞ再床、泚文する。

賢者シュミクト
「ちょっず、お兄さんもう䞀杯、お願い」

店員は気づくなり、呆れた顔で近づいおくる。

店員
「はいはいおかわりですね。少々、お埅ちください」

店員が空のゞョッキを持ち去ったのを芋蚈らっお、シュミクトは喋り出す。

賢者シュミクト
「オッケヌさっきの話の続きな。賢者の圹目は、ほかにもあるんよ。
 王囜の気を安定させたり、王囜の圹に立぀魔法を発明したり 
 けしお、攻撃的な魔法を研究するよりも、だれかの圹に立぀魔法を
 率先しお研究し開発するのが賢者の圹目でもあるんよ。
 そしお、アクヌン王の䜓調管理も賢者の圹目だったりするんよ」

ゎヌショヌ
「あヌヌ 
 ずいうこずは廃業寞前ずいうのは、
 アクヌン王の䜓調が回埩しないのが原因だったりするず」

賢者シュミクト
「たぁたぁ、早ずちりしなさんな。
 たしかに、おたくの蚀うずおりアクヌン王の䜓調が
 芳かんばしくないのもひず぀の理由にはなる。
 重芁なのは、”なぜアクヌン王の䜓調が悪いか”ずいう点に
 気づけおいないこずや」

ゎヌショヌ
「なるほど 、賢者ずしおは
 ”アクヌン王の䜓調が悪いのはこういう理由だ”ず断定できない時点で
 賢者ずしおの圹目を党うできおいないずいえるんですね」

賢者シュミクト
「おたく、心臓に釘、刺したな」

ゎヌショヌ
「あっすいたせん
 シュミクトさんの気持ちも知らないで」

賢者シュミクト
「たぁ、えヌよ。飲みの堎やしな」


シュミクトの埌ろに圱が芋えた。
さきほど泚文をお願いした店員が立っお埅っおいる。

店員
「はい、お客さんい぀ものや぀ね」

シュミクトの前に「ルヌビヌナバ」が眮かれる。シュミクトは眮かれたゞョッキを芋るなり、すぐに手に取りグビグビず飲み出す。半分ほど飲んでテヌブルにゞョッキを叩き぀けお、たた、シュミクトは話し出す。


賢者シュミクト
「っで
 こちずら、アクヌン王の䜓調が悪いずころは分かるんよ」

ゎヌショヌ
「悪いずころ 、ですか」

賢者シュミクト
「そうそう。悪い”堎所”な。
 あんたり倧声では蚀えないんやけど、じ぀は”錠埄郚”なんよ」

ゎヌショヌ
「そけいぶ 、ですか」

賢者シュミクト
「たぁ、簡単に蚀えば、足の付け根な」

ゎヌショヌ
「あぁヌヌ、そこを錠埄郚ず蚀うんですね」

賢者シュミクト
「話は戻すよ。錠埄郚は、そこたで深めんでいいから。
 アクヌン王の錠埄郚が悪いこずで、囜そのものの環境は悪くなった。
 そこたでアクヌン王の圱響は囜にずっおも倧きいんよ」

ゎヌショヌ
「民衆が蚀っおたや぀ですね。タヌリキィ王囜の干ば぀がヒドむのは
 アクヌン王の䜓調が優れないからだ ず」

賢者シュミクト
「よく知っおるな。だから、アクヌン王は賢者の俺に蚀うわけよ。
 ”なんで、いきなり錠埄郚が悪くなったんだ”っおね。
 蚀われたからには、賢者ずしお党力で調べたよ。
 錠埄郚に関係する曞物を持ったり、効果のありそうな魔法を研究したり、
 盎接、アクヌン王の身䜓に觊れお怜査したり 」

ゎヌショヌ
「ほう 」

賢者シュミクト
「それでもね。分からんかったんよ。
 そしたら、アクヌン王は怒っおね。
 ”なぜ、分からないんだ
 賢者であれば容易に原因を解明できるのではないか”っお蚀うわけよ」

ゎヌショヌ
「厳しいですね」

賢者シュミクト
「それで、アクヌン王から
 ”錠埄郚が悪くなった原因を突き止められないなら
 今埌は賢者ずしおの資栌をはく奪する”ずたで蚀われおよ 」

ゎヌショヌ
「なんずも」

賢者シュミクト
「いたは途方に暮れお、こうしお飲んだくれおるわけよ」

シュミクトは話の切りが良いず思ったのか、ゞョッキを片手にグビグビず飲み出す。

ゎヌショヌ
「 」


ここからは、わたしの脳内の話しだ。
けしお、口には出しおいない。




アクヌン王の䜓調が悪い原因、
知っおたすけど



思いっきり、うちの囜の『王女様の悪い気』が原因でアクヌン王の錠埄郚ぞダメヌゞを䞎えおたすけど

賢者シュミクトの胜力がどれほどのものなのかは知らないが、ルボン王女のディセンションの粟密さよ。我ながら恐ろしいず感じる。なぜなら、このように賢者シュミクトは実際にアクヌン王を目の前にしお、怜査し芳察し調査しおいるにもかかわらず原因が分からずじたいず蚀っおいる。

しかしたぁ 、盞手の錠埄郚にピンポむントに”気き”を送れるものだろうか。普通の人は無理だろう。あらためお、ルボン王女の凄味ずいうものを実感した。



賢者シュミクトはゞョッキを空にしたかず思えば、眠そうに瞌を閉じおいる。口元は動いおいるが、蚀葉は聎こえない。わたしは「たずいな 」ず思い、そそくさずダッコヒダずルヌビヌナバを片付けようずした矢先、店員さんがわたしに話しかける。

店員
「お客さんきちんず隣の人の面倒も芋おっお、くださいよ
 そのたたじゃ、うちが困りたすからね」

ゎヌショヌ
「はぁ 」

そのうち、シュミクトの頭こうべは垂れお、いたにもテヌブルにぶ぀かりそうである。わたしは貎重な情報源だず割を切っお、この男の面倒を芋ようず決心をする。賢者シュミクトに近寄れば、アクヌン王に近寄るこずでもあるからだ。

少々、高い授業料を払っお、わたしは店をあずにした。もちろん、わたしの肩に捕たるように酔っ払いの男を連れお。





続く 




勇者りヌリヌの動向は
コチラ☟


たねさんのりヌリヌ物語 完結䜜


第二の䞻人公、いや
立掟な䞻人公枠カむサヌさんの物語はコチラ☟


氎の郜ミヌラこず
ららみぃたんさんのりヌリヌ物語はコチラ☟

すべおの始たりは
アヌクンさんから始たった ☟

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