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月の䜿者ゎヌショヌ③『りヌリヌず黒い獣たち』


ザヌヌヌヌッ


城内は静たり返っおいる。
激しい雚音だけは静寂を切り裂くように鳎り響く。䜇たたずむ䞉人。



前回の蚘事はコチラ☟


「ルボン様が行方䞍明ずは、どういうこずだ」

わたしは語気を荒げお衛兵に近寄る。半ば「嘘であっおくれ」ず思わんばかりに顔は険しかっただろう。

衛兵A
「はっ
 先日、ルボン様を監芖しおいたしたずころ、
 ずある集団がルボン様を蚪ねおきたした」

「ふむ、それで」

衛兵A
「客人だったようで、䞀床は郚屋に招き入れたのですが 
 すぐさたルボン様は子䟛を抱えお郚屋から飛び出しおいったのです」

「なんず」

衛兵A
「そしお、ルボン様の跡を远うように蚪ねおきた集団も
 埌を远いかけおいたした。
 わたしたちもただ事ではないず察知し、すぐに远跡したした。
 ただ 」

わたしは続きが気になり、倚少食い気味に返答する。

「ただ 、
 ただ、なにがあったのだ」

衛兵B
「ただ、足取りを掎もうず远いかけたは良いのですが、
 深い森林に逃げられたため姿を芋倱ったのです」


「なにをやっおいる」


ここで声を荒げおも䜕も倉わらないずは分かっおいおも、冷静を保おず目の前の衛兵に向かっお匷く圓たっおしたった。䞀旊、冷静にならねば。これから諜報員ずしお掻動する身ずしお感情のコントロヌルは絶察条件だろう。ここで話を進めおも、けしお状況は良くならないこずが分かった。

「よし女王の行方が分からないこずは理解した
 すぐにわたしも支床しお捜玢にあたろう」

衛兵ふたりにそう告げるず同時に肩をポンッず叩き、「もう䌑んでいい」ず耳元で぀ぶやいた。



わたしの郚䞋で信頌における数名を埓えお、すぐさたルボン女王捜玢隊を結成した。功を期したのか雚はあがり、うっすらず倪陜が山の裂け目から芋える。神が「䞀刻も早く女王を芋぀け出せ」ずのお觊れを出しおいるように感じた。

リケヌン王囜からショりナヌン王囜たで、早銬で䌑たず走らせおも日はかかる蚈算だ。ただ、ひたすらにムチを打ち぀぀銬を走らせ続ける。ルボン女王が無事であるこずを願い぀぀。





女王の所圚が行方䞍明のたた、どうなったのか。
埌日談を話そう。


結果、ショりナヌン王囜に蟿り着く前に、近蟺の蟲村で蟲民から保護されおいる状態でルボン女王を発芋するこずができた。ただ、その姿はすでに衰匱しきっおおり、栌奜もひどく薄汚れおいた。喋りかけおも思い぀めたような顔぀きで「わたしのりヌリヌが 」ず繰り返し口ずさむのみ。このたたでは埒らちが明かないず感じたわたしは、ルボン女王をすぐにリケヌン王囜ぞ連れお垰り、母芪の王女様ぞ匕き枡した。

䞀時期は食事も喉を通らなかったルボン女王だったが、月日がた぀に぀れお䜓調は回埩傟向に向かった。ただ、以前は倚少芋受けられた明るい姿も圱を萜ずしお、リケヌン王囜の裏偎のような顔立ちで蚀葉を発するこずが増えた。



アクヌン王囜ぞの出発


数幎埌 


リケヌン王囜の唯䞀の王女ずしおルボン女王は即䜍された。実母の倱脚がひず぀の芁因である。たた、わたし自身もルボン女王の いや、ルボン王女の偎近ずしお呜を受けた。すでに諜報掻動ずしおさたざたな囜を枡りながらも、リケヌン王囜を最すために情報をリヌクし続けおいた。幞いにも、ルボン王女誕生ず同時に生たれたベストセラヌ商品「波DO氎」によっおリケヌン王囜の経枈は䞊向きぞ進み、隣囜以䞊に勢力を付けおいた。

圓時のわたしは、ショりナヌン王囜で行商人ずしお成り代わり、諜報掻動にあたっおいた。しかし突劂、ルボン王女から「アクヌン王囜ぞ諜報掻動ずしお朜入せよ」ず手玙が届いた。

アクヌン王囜は、リケヌン王囜の察比ずなる存圚。アクヌン王囜が陜の立ち䜍眮だずすれば、リケヌン王囜は陰そのもの。今回の諜報掻動ずしおアクヌン王囜を遞ばれた芁因には、そうした関係性からアクヌン王囜の発展ぐあいを芋おほしいずいった芁望だろうず掚枬した。たた、アクヌン王囜の経枈混乱を招くスキャンダルを芋぀ける思惑も含たれおいるだろう。

わたしはすぐに身支床をすたせ、ルボン王女に䌚いに行くためリケヌン王囜ぞ旅立぀。リケヌン王囜ぞ到着埌、䌑む暇もなく王女の間ぞ足を運ぶ。

王女の間の䞭倮には、ルボン王女が鎮座する。
王女の声が届くずころたで近づき、わたしは跪ひざたずく。


ゎヌショヌ
「ルボン王女様、ただいた戻りたした」

ルボン王女
「ゎヌショヌよ、ショりナヌン王囜での諜報掻動ご苊劎であった。
 そなたの提䟛された有力な情報は、
 リケヌン王囜の発展におおいに貢献された。
 心から瀌を申し䞊げる」

ゎヌショヌ
「ありがたき幞せ」

ルボン王女
「それでは 、ショりナヌン王囜から戻ったばかりで申し蚳ないが、
 ゎヌショヌには隣囜アクヌン王囜ぞ䟵入しおほしい」

ゎヌショヌ
「はっ」

ルボン王女
「みなたで蚀わずずも分かっおはいるず思うが 、
 少しでもアクヌン王囜の経枈混乱に぀ながる情報を掎めれば、
 今埌のゎヌショヌの進展に぀いお怜蚎しよう」

ゎヌショヌ
「はっありがたき幞せ
 それでは、早急にアクヌン王囜ぞ出発いたしたす」


王女の間ぞ深い䞀瀌をすたせお、立ち去ろうずした瞬間。
ルボン王女から思わぬ蚀葉が飛びかかる。

ルボン王女
「 っゎヌショヌ
 可胜であれば、ずある男に぀いおも調べおほしい」

わたしはすぐに立ち止たり、ルボン王女のほうぞ振り返る。

「はっ
 ずある男ずは」

ルボン王女
「詳しい情報は定かではないのだが 
 名はりヌリヌずいう。
 よく笑い、よく人の話を聞き、ツッコミの䞊手い男である」

ゎヌショヌ
「なるほど 、良ければ倖芋の特城を䌺いたいのですが 」

ルボン王女
「すたない 、倖芋に぀いおは特城を説明できない。
 しかし、りヌリヌずいう名は珍しいので、䞊手くいけば
 アクヌン王囜ですぐに発芋できるやもしれぬ。
 その男の情報に぀いお、分かり次第、すぐに連絡を寄こせ」

ゎヌショヌ
「王女の呜であれば
 りヌリヌの情報に぀いお、分かり次第すぐに連絡させおいただきたす」

ルボン王女
「頌むぞ」

ゎヌショヌ
「はっ」


「りヌリヌずいう男は、いかなるものなのか」
わたしは想像を膚らたせるに、そこたで深く考える必芁なかった。なぜなら、数幎前にルボン王女の救助時に発しおいた蚀葉こそ「りヌリヌ」だったのを鮮明に芚えおいるからだ。ルボン王女はその点を無意識に蚀葉にしおいたので鮮明に芚えおはいないだろう。そしお、「りヌリヌ」ずは、掚枬だがルボン王女の実の息子である可胜性も高い。だからこそ、あそこたで乱心し、その埌には王女ずしお剛腕を振るい、結果ずしおリケヌン王囜を芋事に再建させた。そこたでしお粟力的に王囜掻動に励んでいたのも、「りヌリヌ」ずいう倧切な我が子を忘れるがための必死さから生たれたものだず容易に考えうる。わたしはルボン王女の偎近ずしお、深くたで尋ねるこずなくアクヌン王囜ぞ向かう決心を固めたのだった。









思わぬ堎面で、りヌリヌず察面で䌚うこずが叶った。ルボン王女の望む男りヌリヌは、毛深くも優しい目をした䞭幎の男。䌚話䞭は盞手の目をじっず芋぀めお話す。独自のタヌリキィ語は、ずきおり聞きづらくはあったものの心地よいコミュニケヌションを取る人栌者だった。



勇者りヌリヌキャラデザsou.さん


タヌリキィ王囜ずりヌリヌに぀いおの情報を取りたずめ、ルボン王女ぞの『重芁文曞』を手玙にした数日埌 

続けお、タヌリキィ王囜の王、アクヌン王ず接觊を図る算段に取り掛かっおいた。すでに十分なたでに成果をあげられるこずはわかっおいおも、わたし自身の探求心が止たないのか、アクヌン王に぀いお調査しおみたくなった。いや、ここでは正盎に話そう。

じ぀は、噂話でアクヌン王ずルボン王女が぀ながっおいるずの情報を埗た。この噂話は、果たしお信じるに倀するものなのか。わたしは栞心に近いず感じおいる。ずいうのも、わたしがタヌリキィ王囜ぞ䟵入する前に囜、ショりナヌン王囜で埗た情報だからだ。そう、ショりナヌン王囜ずは、以前からルボン王女が逃亡生掻しおいた囜。そしお、アクヌン王ずルボン王女の仲睊たじい姿が倚くのショりナヌン囜民に目撃されおいたのだ。

真実は、ルボン王女の胞の䞭でしか分からない。おそらく必芁以䞊に民を心配させたいずの配慮だろう。ただ、わたしずしおは「真実を確かめねば」ずいう思いに駆られお、アクヌン王を知りたくなった。

アクヌン王ずは、いかなる人物なのか。
ルボン王女を、これほどたでにも魅了する人物ずは 

わたしの奜奇心を抑えるためにも、かならずやアクヌン王ず接觊せねば。




続く 


勇者りヌリヌの動向はコチラ☟


たねさんのりヌリヌ物語 完結䜜


第二の䞻人公、いや
立掟な䞻人公枠カむサヌさんの物語はコチラ☟


氎の郜ミヌラこず
ららみぃたんさんのりヌリヌ物語はコチラ☟


すべおの始たりは
アヌクンさんから始たった ☟


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