たびたび旅へ|古いものを愛でる、家具のある暮らし[70B、北の椅子と、Antique KOGA、WHAT COLOR?]
一瞬も、一生も、美しい
20年ごとの式年遷宮によって、1300年の間、新しく生まれ変わり続ける伊勢神宮。かたや1300年もの時を、同じ姿のまま刻み続ける法隆寺。
新しくあり続けることで受け継がれる美しさと、古くなることで深まっていく美しさ。一瞬も、一生も、美しい。

侘び寂び と 和洋折衷
侘び寂びは、時間が刻んだ傷や褪色、不完全さの中に、美を見出す。一方で、和洋折衷は、新しい文化を柔らかく受け入れ、自分たちの暮らしへ溶け込ませる。
古民家に北欧家具が置かれていても美しい。古い器に洋食を盛り付けても、どこかしっくりと馴染む。白か黒かではなく、そのあいだに広がるグラデーションが美しい。
なぜ、古いものに惹かれるのか
大量生産によって、世界中で同じものが手に入る時代になった。だからこそ、傷や色褪せの向こうに積み重なった時間や背景に、自然と目が向くのかもしれない。モノを選ぶことは、時間の流れに触れること。
古いものを愛でる、家具のある暮らし

70B
時間と、偶然の出会い

京都・三条にある70Bには、ヨーロッパ各地から海を渡ってきた家具や照明、雑貨が所狭しと並ぶ。棚の上にも、床にも、時間を重ねてきたモノが積み重なり、その風景そのものが一つの世界をつくっている。
モノの背景が気になる
誰が使ってきたのだろう、いつの時代を生き抜いてきたんだろうか。そんな偶然の出会いが面白い。





北の椅子と
時間を、暮らしへ受け継ぐ

「北の椅子と」に並ぶ北欧ヴィンテージは、何十年もの暮らしの中で使われ、時間によって磨かれてきた家具ばかり。店内には椅子やテーブルだけでなく、照明や器、籠やテキスタイルまでが静かに並ぶ。
修復と張り替え
古いものを元の状態に戻すのではなく、次の持ち主ために整える。家具は完成品ではなく、暮らしの中で少しずつ育っていくもの。そんな北欧の価値観が、この空間に息づいている。




Antique KOGA
時間が、風景になる

丹波篠山の里山に現れるAntique KOGAは、アンティークショップという言葉だけでは説明しきれない。広い敷地に点在する古民家や蔵、日本・中国・西洋から集められた家具や建具、古道具。そして木々や庭、アヒルまでもが、この場所の風景をつくっている。
時代も国も異なるモノの共存
和洋折衷という言葉よりももっと素朴で、もっと自由な美しさがあるような。何かを探しに訪れてもいいし、ただただそこに流れる悠久の時間に触れるだけでも全然いい。




WHAT COLOR?
時間を、美しく編集する

イランやアフガニスタンのトライバルラグをはじめ、世界各地で受け継がれてきた家具やオブジェ、器が並ぶ。中東のラグの隣に北欧の椅子が置かれ、日本の古道具が自然と馴染んでいる。
異なる文化や時間で、新しい風景をつくる
それぞれが異なる歴史を歩んできたにもかかわらず、一つの空間として静かに調和している。モノを集める店というより、モノによって時を美しく編集された場所なのかも。





