【my reading journal】江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)
◾️my reading journal -読書記録-
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

時代を超えて色褪せない、日本ミステリの原点に触れる
今回手に取ったのは、新潮文庫の『江戸川乱歩傑作選』です。
大正から昭和にかけて日本の探偵小説を切り拓いた江戸川乱歩の名作が詰まった一冊ですが、今読んでも全く時代の古さを感じさせない、圧倒的な読み応えに満ちています。
本作には、彼の処女作である「二銭銅貨」をはじめ、私が特に惹かれる大正時代に発表された作品群が中心に収められています。当時の空気感をまといながらも、描かれている人間の本質は現代の私たちとなんら変わりがありません。
心の陰影と、抗えない人間の弱さ
乱歩の描く世界を読んでいると、人間の内に潜む「犯罪欲」のようなものと、それが具現化できてしまう環境とが出会ってしまったときの、おぞましさと危うさを強く感じます。理屈では抑えきれない欲に抗うことができない、人間の根源的な弱さ。それらが緻密なプロットの中で浮き彫りになる瞬間には、ゾクりとするような魅力があります。
名探偵・明智小五郎の初登場作品を堪能できるのも、本作の大きな見どころです。前半のロジカルな探偵小説としての面白さは言わずもがなですが、後半に収録されている怪奇小説のセクションもまた一味違う凄みがあります。気がつけば眉間に皺を寄せながら、作中の奇妙な世界観へどっぷりと想像を膨らませていました。
乱歩作品が広げてくれる、想像の輪
江戸川乱歩といえば、大人向けの作品だけでなく『少年探偵団』シリーズも外せません。当時の子どもたちが、胸を躍らせ、時には怖がりながら夢中で読んでいた姿を想像するだけで、どこか温かい気持ちになり、自然と笑顔がこぼれます。世代を超えて読者を惹きつけるエンターテインメントの力が、彼の作品には満ちています。
また、乱歩に関連して、彼がキャラクターとして登場する創作小説『乱歩と千畝』も個人的にとてもおすすめの一冊です。「もしかしたら、歴史の裏側で本当にこんな出来事が起こっていたのかもしれない」と、史実とフィクションの狭間で想像力を刺激される素晴らしい作品でした。
尽きない乱歩への興味、次は「名作選」へ
日本のミステリのエッセンスがこれでもかと凝縮された、いつまでも古びない最高の作品集でした。乱歩の世界の心地よい毒気に当てられ、早くも次の『江戸川乱歩名作選』も購入して手元に置いておきたい、という気持ちに駆られています。
読者諸君、これが日本で一番美しい犯罪小説だ。
耽美的トリック×倒錯的フェティシズムが交錯する、本格探偵小説を確立した初期傑作9編。
日本における本格探偵小説を確立したばかりではなく、恐怖小説とでも呼ぶべき芸術小説をも創り出した乱歩の初期を代表する傑作9編を収める。特異な暗号コードによる巧妙なトリックを用いた処女作「二銭銅貨」、苦痛と快楽と惨劇を描いて著者の怪奇趣味の極限を代表する「芋虫」、他に「二癈人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」。
江戸川乱歩名作選(新潮文庫)もありました
検索していたら「名作選」もあるみたいです
これは購入せねばです
「陰獣」「押絵と旅する男」ほか、大乱歩の魔術に浸れる全七編を収録。
見るも無残に顔が潰れた死体、変転してゆく事件像(「石榴(ざくろ)」)。
絶世の美女に心奪われた兄の想像を絶す る“運命"(「押絵と旅する男」)。
謎に満ちた探偵作家・大江春泥(しゅんでい)に脅迫される実業家夫人、彼女を恋する私は春泥の影を追跡する――後世に 語り継がれるミステリ「陰獣」。
他に「目羅博士」「人でなしの恋」「白昼夢」「踊る一寸法師」を収録。
大乱歩の魔力を存分に味わえる厳選全7編。
乱歩が生きる小説 乱歩と千畝
◾️今読んでいる本
異常【アノマリー】/エルヴェ・ル・テリエ
とりあえず181ページまで頑張れとのことでした
殺し屋、売れない作家、軍人の妻、癌を告知された男。彼らが乗り合わせたのは偶然か、誰かの選択か。エールフランス006便がニューヨークに向けて降下をはじめたとき、異常な乱気流に巻きこまれる。約三カ月後、ニューヨーク行きのエールフランス006便。そこには彼らがいた。誰一人欠けることなく、自らの行き先を知ることなく。巧みなストーリーテリングと、人生をめぐる洞察が国際的な称賛をうける長篇小説。
◾️最近購入した本

それから/夏目漱石
長井代助は三十にもなって定職も持たず独身、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。
破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く前期三部作の第二作。この後、最終章『門』へ。用語、時代背景などについての詳細な注解、解説を付す。
門/夏目漱石
親友の安井を裏切り、その妻であった御米(およね)と結ばれた宗助は、その負い目から、父の遺産相続を叔父の意にまかせ、今また、叔父の死により、弟・小六の学費を打ち切られても積極的解決に乗り出すこともなく、社会の罪人として諦めのなかに暮らしている。そんな彼が、思いがけず耳にした安井の消息に心を乱し、救いを求めて禅寺の門をくぐるのだが。
『三四郎』『それから』に続く三部作。用語、時代背景などについての詳細な注解、解説を付す。
◾️いまの注目本
今日のわたしのInstagramのタイムラインのほどんどこれ
豪華執筆陣
タイトルと装丁に惹かれる
大人買いして積読中
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短歌も投稿しています
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◾️わたしのおすすめ
読書の必須アイテム
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