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AIの時代に、デザイナーの「感情」に向き合う場をつくりたい。The Designer's Turnを始める理由

はじめまして!こんにちは。ReDesignerにて事業責任者をしている宮本です。

昨年9月から産休・育休に入り、5月に復帰しました!
ReDesignerからこんなに長く離れたのは初めてでしたが、家族と娘の成長を見守ることに集中できたこの数ヶ月間は私の人生の中でも大事な、宝物の時間になったと思っています。事業責任者不在という中でも、事業を前に進めるために直向きに向き合ってくれたメンバーには感謝しても仕切れません。ReDesignerメンバーの皆さん、本当にありがとうございました!

7歳と1歳の愛犬がお兄ちゃんになりました・ω・笑

休んでいた9ヶ月の間に、Claude Codeの普及が一気に進み、GitHubの公開コミットのうちClaude Code由来のものが4%から年末には20%を超えたという話も出てくるほど、産業レベルの変化が起きていました。

家族との時間にじっくり向き合えたからこそ、逆に「自分は何のために働くんだっけ」を考え直す時間にもなりました。その問いを持って現場に戻った時、最初にやったのはできる限り多くのデザイナーに直接会いに行くことでした。AIによって仕事の進め方が猛烈なスピードで変わっていく中で、事業責任者としてまずやるべきなのは、市場の変化を自分の足で確かめに行くことだと思ったからです。
市場に出ている定量的なデータやSNSの投稿だけでも変化の大枠はつかめます。

しかし、
「AIの台頭でどんな不安を抱えているのか」
「どんな期待を持っているのか」
「今後のキャリアについてどう考えているのか」
そういった生の声を聞くことで、改めてReDesignerができることを0ベースで考え直そうと思っていました。

結果として、デザイナーだけでなくデザインマネージャーやCDOも含めて30人ほどと、お話しをさせていただきました。
(たくさんの時間を割いて本音を聞かせてくれたデザイナーのみなさん、デザインマネージャーやCDOのみなさんに、この場を借りてお礼を伝えさせてください。ありがとうございました!)

圧倒的に多かった「感情の混乱」

全体を通して感じたのは、みなさんどこか少しだけ疲れているということ。
「体力的な疲れというより、デザイナーとして大事にしてきた魂のようなものが少しずつ削られている感覚」
という言葉で語られることもありました。言語化しきれていなくても、その感覚に共感できる瞬間が何度もありました。

もちろん、これはReDesignerに関わってくださっている30人ほどの声であり、デザイナー全体を代表するものではありません。それでも、これだけ立場もキャリアも違う方々から近い言葉が出てきたことに、私自身驚きがありました

ただ、誤解ないようにお伝えすると、決してネガティブなわけではないのです。むしろAIの進化自体はポジティブに捉えていて、自分ができる範囲が広がったと捉えているし、この潮流をちゃんと乗りこなしていこうという意欲も感じます。楽しさと不安、期待と焦燥感が、同じ人の中に混在している。そういう語られ方をすることがほとんどでした。

そしてもう一つ、「今の自分の市場価値がわからない」「AIに対してどう向き合っていくのが正解なのかわからない」という、現在地そのものへの不安の声も多く聞きました。AIへの期待だけでなく、不安も、自分が今どこに立っているのかという迷いも含めて、いろんなデザイナーがそれぞれの葛藤を抱えている。それが、会話をして見えてきたことでした。

AIの活用事例や組織での使い方についての情報はSNSやイベントなどでたくさん共有されていますが、その裏にある感情の向き合い方について語られる場は、まだ少ないと感じています。

だからこそ、AI活用についての事例などを共有するよりも前に、まず感情に寄り添いたい。
その上で、このAI時代でちょっとでも前を向くための機会を提供したい。

そう思ったのが、今回の企画の出発点でした。

AIがもたらした転機を、デザイナーの可能性に。─The Designers' Turn 2026

デザイナーたちと話して見えてきた葛藤は一辺倒ではありませんでした。だからこそ、一つの発信ではなく、いろんな心の動きに合わせられる複数の入り口が必要だと設計しました。

そうして生まれたのが「The Designers' Turn 2026」です。
「AIがもたらした転機を、デザイナーの可能性に。」というテーマのもと、4つの入り口を用意しました。
(動きもこだわってとても素敵なLPとなったのでぜひご覧ください!)


1.デザイナー採用市場のリアルを定量的にまとめ現在地を確認する「Design × AI Databook」

今まで、ReDesignerはデザイナーの市場動向を定量的に調査したDesign DataBookを定期的に発表してきました。

今回は、
「デザイナーはAIとどう向き合っているか」
「AIにより仕事やキャリア観はどう変化したか」
といったデザイナーが感じていることや、
「デザイナー採用において、AI活用をどう評価するのか」
「デザイナー採用する側の企業のAI活用事情」
などのデザイナー採用企業におけるリアルを照らし合わせた、「AI×Design」に焦点を当てた特別編の調査をし、「The Designer's Turn2026」特設サイトにて公開します。

ReDesignerに登録していただいたデザイナーの方をはじめ、ReDesignerをご活用いただいている採用担当者の方に回答していただいています。
すでにご回答いただいた皆様、本当にありがとうございます!

7/10日まで回答を受け付けていますので、ぜひこの記事を読んでいるあなたの声も聞かせてください。
ご協力お願いいたします!

「Design × AI Databook」のリリースは8/7を予定しています。
まだ結果の集計は終わっておりませんが、今回のnoteで書いた「感情の混乱」が、数字としてどう裏付けられるのか(あるいは裏付けられないのか)、私自身も8/7の公開を楽しみにしています。

2. 今の素直な感情と向き合う「ReDesigner After Hours」

ちょっと豪華なケータリングをご用意しているのでふらっとお立ち寄りください!

自分がデザイナーとして何を大事にしてきたか、どこに楽しさを見出してきたかといった、今の素直な感情と向き合う場として、オフラインイベントの「ReDesigner After Hours」を開催します。

「AIが当たり前になって、仕事のやり方が変わり、便利になった実感はある。でも同時に、疲弊感も積もってる」

そんな今だからこそ、ツールの使い方や生産性の話ではなく、もっと手前にある「デザイナーとして大切にしていること」「これからも大切にしていきたいこと」といったことを話す場にしたいと思っています。

グッドパッチオフィス2Fを会場に、お酒とちょっと豪華なケータリングをご用意してお待ちしているので、お仕事終わりにぜひ参加してみてください。

参加お申し込みは下記のconnpassページとなります。
▼お申し込みはこちら
https://connpass.com/event/397408/

3. 視野を広げる「AI Forward Day」

各社企業をお招きし、AIとの向き合い方やポジションの変化など、外の視点から視野を広げるオンラインイベントです。
複数の企業に登壇いただき、AI活用の実態や組織の変化をクロストーク形式でお届けします。

ぜひ、ここで各社がデザイナーに求めるAI活用レベルなどのリアルな情報を知っていただきたいです。

参加お申し込みは下記のconnpassページとなります。
▼お申し込みはこちら
https://connpass.com/event/399363/

4. 可能性に踏み込む「Design Challenge with AI」

「Design Challenge with AI」は企業が用意した課題に、AIを活用して取り組んでもらうチャレンジ企画です。
「AIを仕事で使う機会がない」
「NDAの関係でポートフォリオにAI活用について載せられない」

そういったデザイナーたちの声をたくさん聞いてきました。この企画は、そういった方達に自分の可能性を広げるチャンスとして活用してほしいと思っています。
試したいのは「AIを使う力」そのものではなく、「AIを使いながら考える力」。
課題を提出すると企業のデザイナーから必ずフィードバックが届くので、自分の強みや伸びしろを知り、新たな気づきや学びを得る機会にもなります。

これを機会に、AIを活用して自分自身の可能性を広げていっていただけたらと思います。
パートナー企業については近日公開いたしますので、続報をお待ちください。

デザイナーそれぞれのキャリアや感情に向き合っていきたい

今回実施する一連のプロジェクトは、一部のAIを使いこなせているデザイナーや不安を強く感じている方だけに向けた場ではありません。
産業構造が大きく変わっている中で、感情をはっきりと整理できていない人の方が多いと思います。

不安の方が大きい人や期待の方が大きい人もいるでしょうし、そのグラデーションは人によって千差万別。
中には、周りと比べて「自分だけAI活用に乗り遅れている」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そうした感情を持っていても当然だと思います。

ただ、そうしたネガティブな感情に飲み込まれて立ち止まってしまうのではなくて、みんなでちょっとずつ前を向いて、自分自身や市場の動きと向き合っていく。

デザイナーの皆さんと一緒に「The Designer's Turn」をそんなムーブメントにしていきたい、と考えています。

ReDesignerが大事にしたいスタンス

最後に、ReDesignerとしてのスタンスをお伝えさせてください。

デザイナーの中にすでにあるもの、大事にしたいもの、誇らしいものに気づくきっかけをつくり、一緒に次の一歩を踏み出したい。ReDesignerはこれまでもそうやってデザイナーのキャリアと向き合ってきましたし、AIが出てきても、その関わり方は変わりません。
そして、キャリアに向き合うということは、その人個人の感情や価値観に向き合うことと同義だと考えています。

キャリアは人や環境に流されて選ぶものではなく、最後は自分自身が決めるものです

少し厳しい言葉になるかもしれませんが、誰かに提示された選択肢をそのまま受け取るのではなく、自分自身の中で考え、葛藤し、意志を持って選ばないと意味がありません。

だからこそ、私たちにできるのは、外の情報を届けたり、悩んでいるときに一緒に立ち止まって考えること。一般論ではなく、「あなたの状況」に合わせてカスタマイズされたキャリア形成をお手伝いしていきます。

デザイナーがパフォーマンスを最大限発揮できる社会をつくるというミッションは、こういう混乱の時期こそ立ち返るべきものだと思っています。このプロジェクトが、一人ひとりが自分のキャリアに向き合うきっかけになれば嬉しいです。

これから始まる「The Designer's Turn 2026」を、どうぞよろしくお願いします!


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