久々の外泊
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久々の外泊
ゼンラー裕子シリーズ
ゼンラー裕子の外泊と聞くと、みなさまはどんな想像をしただろうか。
残念ながらデートのお話ではないのだ。
もしデートだったとしたらーー最前列の窓側で、富士山を眺めながら空の旅を楽しみたいところだがーー。

運良く富士山を
見ることができた♡

今回泊まったのは、孫の待つ子どもの家だ。
久々というのは、正確には、子どもの家に泊まるのが久しぶりだったのだ。
自宅のマンションでは、このクッソ暑い夏に、頑なにクーラーをつけることを拒み、ゼンラーを全うしている裕子だったが、子どもの家ではそういうわけにはいかない。
子どもの家にも裕子用のビーチサンダルをスリッパ代わりに置いてある。
子どもの家に到着したら、キャミソールに短パン代わりのトランクス、素足にビーチサンダルで過ごそうとしたのだが、冷房が寒すぎた。
右足がつりそうになっておさまったかと思ったら、今度は左足がつりそうになった。
マグネシウムは自宅を出発する前にニガリで補給したのに、足がつりそうになるなんて、冷房で冷えすぎたとしか思えなかった。
普段、全裸で暑い中を過ごしているから、クーラーの冷えに、さらに弱くなってしまったのかもしれない。
足がつりそうになったと子どもに言ったら、すかさずマグネシウムのサプリメントを2カプセルほど飲むように手渡された。
寒い寒いと裕子が言っても、子どもは寒くないよーと言って冷房を緩めてはくれない。
仕方ないので、靴下とふくらはぎまであるズボンを履き、長袖のエアリズムパーカーを羽織った。
黙っておこうと思っていたのだが、熱中症になりかけたことをうっかり子どもに話してしまった。
予想どおり、子どもからは説教されたが、これは想定内だ。愛されている証。煙たがらずに聞いておいた。
クーラーをつけろと散々言われたが、来年になったら考えると言っておいた。
自宅でクーラーをつけてしまったら、全裸生活を楽しめなくなる。ゼンラー裕子の秘密のビーチがビーチでなくなってしまうなんて考えられなかった。
しかし、子どもの家では、そういうわけにはいかなかった。
子どもは大の虫嫌いだから窓を開けることは禁止されているし、扇風機も保冷剤もなかった。寝室にあるのはクーラーだけ。
仕方なく、設定温度を三十度にしてクーラーをつけて寝た。
久々の外泊というよりも、久々のクーラー生活と題した方が適切だったかもしれない。
だけど、「外泊」と言いたかったのだ。うん、決して間違ってはいない。
「外泊」という言葉にときめきを覚えるのは、きっと裕子だけではないだろう。
お誘い待ってます♡♡♡
これは社交辞令ということにしておいてほしい。
よかったら、こちらも読んでね🐈
次回は、8/24 20時に
初の試み
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