#95「自分のペースで働けばいい」と言われても・・・どうすれば?
復職してしばらく経った頃、周りからよく言われた言葉があります。
「無理しないでね。」
「自分のペースでやればいいから。」
今思えば、とてもありがたい言葉でした。
でも、当時の私には、その「自分のペース」が一番わかりませんでした。
休職する前は、人より早く仕事を終わらせることが当たり前でした。
頼まれた仕事は断らず、「大丈夫です」と答えるのが自分の役割だと思っていました。
だから復職してからも、「前と同じように働かなきゃ」という気持ちがどこかに残っていたんです。
体は以前のようには動かない。
少し仕事をしただけで疲れてしまう。
それなのに、「これくらいできて当たり前」「周りに迷惑はかけられない」と、自分を責め続けていました。
そんなある日、ふと気づいたんです。
私は会社に急かされているのではなく、自分で自分を急かしていたのだと。
「早く元に戻らなきゃ。」
「以前の自分に追いつかなきゃ。」
そう思えば思うほど、心も体も苦しくなっていました。
それからは、「昨日の自分より少し前に進めたら十分」と考えるようにしました。
今日は定時まで働けた。
落ち着いて一つ仕事を終えられた。
笑顔で同僚と話せた。
そんな小さなことでも、自分を認めるようにしたんです。
すると、不思議なくらい気持ちが楽になりました。
自分のペースで働くというのは、楽をすることでも、頑張らないことでもありません。
長く働き続けるために、自分を守る働き方を選ぶこと。
私はそう考えるようになりました。
もし今、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでいるなら、一度だけ立ち止まってみてください。
あなたが合わせるべきなのは、誰かのペースではありません。
今のあなたが、安心して働き続けられるペースです。
そのペースを大切にすることは、決して甘えではなく、自分の人生を守るための大切な選択なのだと思います。
