サプリは変えていない。変わったのは、処理できる身体だった
私のサプリ棚は、消化サポートを始める前も、消化サポートをやっている間も、基本的には同じでした。
ビタミンA
ビタミンB群・B12
アミノ酸またはプロテイン
亜鉛・マグネシウムなどのミネラル
消化サポート前は、どれだけ摂っても体調が少し上向く程度。
「身体そのものが変わった」という感覚はありませんでした。
明確な変化が起きたのは、
“消化サポート”という変数を一つずつ加えていったときでした。
サプリはほとんど変わっていない。変わっていったのは、
身体の側の処理能力でした。

なぜ「消化」を変えただけで、身体の反応が変わったのか
それまで私は、「何を入れるか」ばかりを見ていました。
でも本当のボトルネックは、
「入れたものを身体が処理できるか」
ということでした。
食べたタンパク質は、胃酸でほどけ、ペプシンによって分解されます。 その後、小腸でさらに細かく分解され、吸収されます。
一部のミネラルも、胃酸によって吸収されやすくなります。 そして食べ物が胃から小腸へ送られると、胆汁や膵液などで、次の消化が開始されます。
つまり消化とは、
食べ物を身体が使える材料に変える工程であると同時に、
未処理のものを下流へ流しすぎないための工程でもあります。
私はここに、消化を補助するサプリを加えていきました。
すると、
栄養を身体へ入れることと、
未消化物を腸へ流しすぎないことが同時に進むようになりました。
私にとって、ここが大きな転換点でした。
「除菌」だけでは、同じ環境がまた作られる
我が家では以前、病院で腸内細菌の除菌治療を受けたことがあります。
一度は改善しました。
でも、時間が経つと元に戻りました。
ここで疑問が生まれました。
除菌すれば、問題はすべて解決するのか?
違いました。
除菌では、腸内環境の下流に介入します。
でも胃酸や消化酵素が十分に働かず、
未消化のものがまた腸へ流れ続ければ、
細菌は再び勢力を増して同じ環境が作られる可能性があります。
このとき、食べた栄養を体がきちんと利用することも難しくなります。
だから私は、まず上流の消化力を通す。
そこから考えるようになりました。
昔受けたOATの意味も、ここでつながった
以前、病院で OAT(有機酸検査)を受けたことがあります。 OAT は、尿中の有機酸(代謝の痕跡)を見る検査です。 つまり、腸内細菌が“何を食べて、何を出しているか”という 代謝物を読むための検査です。
一方、腸内細菌検査(便検査)は、どの種類の細菌が、どれくらいの割合でいるかを見るために使われます。
たとえば、タンパク質が十分に消化されず大腸まで届けば、
それを好む特定の腸内細菌が利用してしまいます。
その過程でさまざまな代謝物が作られます。
ここで一つ、重要な点があります。
腸内細菌が作る代謝物がすべて悪いわけではない
腸内細菌が作る代謝物には、 身体にとって有益なものもあります。
代表的なのが 短鎖脂肪酸(SCFA) です。
食物繊維を原料にして作られる
大腸のエネルギー源になる
腸粘膜を保護する
免疫調整に関わる
問題は「何が腸に流れているか」
問題の本質は、栄養が未消化のまま下流へ流れると、 腸内細菌に渡る“原料”そのものが変わってしまうこと。
きちんとタンパク質などの栄養が消化吸収された残りの食物繊維が原料なら 短鎖脂肪酸が作られる。
未消化タンパク質が原料なら、アンモニアやフェノールが作られる。
つまり、 上流の消化は「細菌に何を渡し、何を作らせるか」を左右する重要な条件の一つです。
だから私が見るべきだったのは、そもそも何を下流へ流し込んでいるのか(=消化)でした。

私がやったのは除菌ではなかった
まず、消化力全体を整えました。
すると、
食後の負担が減る
お腹の張りが減る
身体が栄養を吸収できているのを実感できる
という変化が起きました。
つまり私の中では、
下流へ流れていた未処理のもの自体が減った
と考えると、かなり辻褄が合いました。
そして、これまでは変化のなかったものも変わった
家には、以前家族が OAT を受けたときに使っていたバイオフィルム(腸内細菌や腸内細菌が産生する物質などが集合して出来た構造体)を壊すサプリが少しだけ残っていました。
家族は当時、消化が整っていない状態で使っていたこともあり、 大きな変化はありませんでした。
それを、消化インフラを整えた後の“仕上げ”として使いました。
すると、
胸郭や顎の硬さが変わる
呼吸が深くなる
身体の可動域が変わる
さらに体調が上向く
ヨガの「わしのポーズ」が突然、以前より深くできるようになる

という、明らかに違う反応が起きました。
昔との大きな違いは、 その前に消化インフラを整えていたことでした。
同じものでも、「受け取る身体」が違えば結果が変わる
これは最初のサプリの話とまったく同じです。
昔も消化サポートをやっていたときも、 ビタミンも、ミネラルも、アミノ酸も、 私が使っているものはほとんど同じでした。
ただ、このとき私は、消化サポートを長期間続けて"ベース"が整っていました。
何が起きていたのかを断定することはできません。
でも私の中では、未消化物が減り、腸内の負荷が下がり、バイオフィルムが育ちにくい環境に近づいていたのではないか——そう考えると、辻褄が合いました。
その“ベース”の上で バイオフィルムへの介入を加えたところ、以前とは明らかに違う身体反応が起きました。
私が変えた最大の変数は、 「何を入れるか」ではなく、 「入れたものを処理できる身体にすること」でした。
だから今は、 「何のサプリを飲むか」より先に、 その栄養を消化し、吸収し、使えるところまで運べる状態なのか。そこを見ます。
私がたどり着いたのは、 「投入量」ではなく「処理能力」がボトルネックになることがある。 という、とても単純な話でした。
※ 消化サポートやバイオフィルムへの介入は、消化力が弱っている人ほど「順番」が重要です。
身体の処理能力が落ちている段階で、いきなり強い介入を入れると、胃痛や強い倦怠感など、反応が出ることがあります。
私は、一つずつ段階を踏み、身体の反応を確認しながら進めました。
この記事は、ここに挙げたサプリを一度に揃えて試すことを勧めるものではありません。
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