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【第8回】お金の3つの魔法②:欲しいものを手に入れる秘密のチケット(交換手段編)~物々交換からの大脱出!~

割引あり

アリス:「ウサギ先輩、こんにちは!この前は、お金が『なんでも測れる不思議なモノサシ』だって教えてもらいましたけど、お金ってそれだけじゃないんですよね?だって、お金があればパンもお菓子も、素敵な絵本だって買えちゃいます!」

ウサギ先輩:「やあ、アリスちゃん!今日も元気いっぱいだね。ふむふむ、お金で色々なものが買える…まさにその通り!それはお金が持つ、二つ目のとっても大切な魔法なんだ。今日はその秘密について、一緒に冒険してみようじゃないか!」

アリス:「わーい!お金の二つ目の魔法、早く知りたいです!昔々、お金がなかった頃って、みんなはどうやって欲しいものを手に入れていたんですか?」

ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、いきなり核心を突いてくるね!いい質問だ。それじゃあ、今日は『欲しいものを手に入れる秘密のチケット』、つまりお金の〈交換手段〉としての役割について、物々交換の時代からの大脱出劇を一緒に見ていこう!このウサギ先輩にかかれば、どんな難しいこともイチコロさ!」


物々交換って、なんだか大変そう!

ウサギ先輩:「さてアリスちゃん、もしもこの世界にお金が全くなかったとしたら、どうやってパン屋さんの美味しそうなパンを手に入れると思う?」

アリス:「えーっと…私が描いたウサギさんの絵と交換してもらう、とかですか?」

ウサギ先輩:「なるほど、それは素敵なアイデアだね!でも、もしパン屋さんが『ごめんね、アリスちゃんの絵も可愛いけど、今欲しいのはお砂糖なんだ』って言ったらどうする?」

アリス:「えぇっ!?困っちゃいます…じゃあ、お砂糖を持っている人を探して、私の絵とお砂糖を交換してもらって、そのお砂糖でパン屋さんと交換…?うーん、なんだかすごく大変そうです…。」

ウサギ先輩:「その通り!それこそが、お金がない時代の〈物々交換〉が抱えていた大きな問題点なんだ。具体的にどんなことが大変だったか、いくつか見てみようか。」

欲しいものが一致しない!~偶然の一致の難しさ~

ウサギ先輩:「アリスちゃんがさっき気づいたように、物々交換で一番困るのが、お互いに『欲しいもの』と『あげられるもの』がピッタリ一致しないといけないことなんだ。これを専門用語で『欲望の二重の一致』が必要、なんて言ったりするよ。」

アリス:「よくぼうの、にじゅうのいっち…?」

ウサギ先輩:「そう。アリスちゃんはパンが欲しくて、絵をあげられる。パン屋さんはお砂糖が欲しくて、パンをあげられる。この場合、アリスちゃんとパン屋さんの間では、直接交換が成り立たないよね。アリスちゃんがパンを手に入れるためには、まず絵でお砂糖を手に入れ、次にお砂糖でパンを手に入れる…というように、何度も交換を繰り返さないといけないかもしれないんだ。」

アリス:「うわぁ…それって、まるで宝探しゲームみたいですね。運が良くないと、いつまで経っても欲しいものが手に入らないかも…。」

ウサギ先輩:「まさにその通り!欲しいものを持っている人を探し出し、その人がまた自分の持っているものを欲しがってくれる…そんな偶然の一致は、そう簡単には起こらないんだ。特に、たくさんの人が色々なものを作ったり欲しがったりする社会では、この問題はもっと深刻になるのさ。」

価値がバラバラ!~リンゴ1個と牛1頭、どうやって交換するの?~

ウサギ先輩:「次に困るのが、交換するものの価値をどうやって決めるか、ということだね。例えば、アリスちゃんが持っているリンゴ1個と、農家の人が持っている牛1頭を交換したいとしよう。さて、リンゴ何個で牛1頭と釣り合うかな?」

アリス:「えええ!?リンゴ1個と牛1頭じゃ、全然価値が違う気がします!牛さんの方がずっと大きいし、ミルクもくれるし…リンゴを何百個、いえ、何千個も集めないと交換してもらえないんじゃ…?」

ウサギ先輩:「そうだね。物々交換では、交換する品物ごとに『これはアレ何個分』『アレはソレ何個分』といちいち価値の比率を決めないといけない。これがまた大変なんだ。魚と木材、布と塩、武器と毛皮…組み合わせは無限にあるから、すべての交換レートを覚えておくなんて不可能に近いよね。」

アリス:「頭がこんがらがっちゃいそうです…。それに、人によって『このリンゴは特別美味しいから価値が高いはず!』とか言い出したら、ケンカになっちゃいそうですね。」

ウサギ先輩:「ふふん、アリスちゃん、鋭いね。共通の価値基準がないと、交渉も難航するし、不公平な交換がまかり通ってしまう可能性もあるんだ。」

持ち運びが大変!~大きな石や家畜を運ぶのは一苦労~

ウサギ先輩:「それから、物によっては持ち運びが非常に困難、という問題もある。例えば、大きな石材や、たくさんの家畜を遠くまで運んで交換しに行くのは、想像しただけでも大変そうだろ?」

アリス:「はいぃ…牛さんを何頭も連れて歩くのは、体力もいるし時間もかかりそうです。途中で逃げ出しちゃったり、病気になったりしたら大変です!」

ウサギ先輩:「その通り。重かったり、大きかったり、生き物だったりすると、交換の場所まで持っていくこと自体が一つの大きな仕事になってしまう。これでは、遠くの人との取引はなかなか難しいよね。」

分けられないものもある!~牛を半分に…できないよね?~

ウサギ先輩:「最後に、物によっては分割できないという問題もある。例えば、アリスちゃんがパン半斤だけ欲しいんだけど、パン屋さんは『このパンは丸ごとじゃないと売れないよ。代わりに牛を半分くれないか?』なんて言われたらどうする?」

アリス:「えぇっ!?牛さんを半分になんてできません!かわいそうですし、そんなことしたら死んじゃいます…。」

ウサギ先輩:「そうだよね。生きている牛はもちろん、家や船のような大きなものも、簡単には分けられない。でも、欲しいものの価値がそれより小さい場合、物々交換ではお釣りが出せないから、取引が成立しにくくなっちゃうんだ。」

アリス:「うーん、物々交換って、思っていた以上に不便なことだらけなんですね…。なんだか、欲しいものを手に入れるのがすごく大変な時代だったんだなぁって思いました。」

ウサギ先輩:「そうだね。だからこそ、人々はもっと便利な方法はないかと考え始めたんだ。そして、ついに素晴らしい発明が生まれることになるのさ!」

お金はスーパーヒーロー!交換の悩みを一発解決!

ウサギ先輩:「物々交換のたくさんの『困った!』を解決するために現れたスーパーヒーロー、それが〈お金〉なんだ。お金が〈交換手段〉として機能することで、人々の生活は劇的に便利になったんだよ。」

アリス:「お金がスーパーヒーロー!なんだかワクワクします!お金は、どうやって物々交換の悩みを解決してくれたんですか?」

ウサギ先輩:「よし、それじゃあ、お金が持つ交換手段としての魔法の力を一つずつ見ていこう!」

お金があれば何でも買える!~欲望の二重の一致はもういらない~

ウサギ先輩:「お金の最大の魔法は、『欲望の二重の一致』を探し回る必要をなくしてくれたことだ。アリスちゃんがパン屋さんのパンが欲しい時、パン屋さんがアリスちゃんの絵を欲しがっている必要はもうないんだ。」

アリス:「え?じゃあ、どうするんですか?」

ウサギ先輩:「アリスちゃんは、自分の絵を『お金』と交換する。そして、その『お金』でパン屋さんのパンを買う。パン屋さんは、その『お金』で欲しかったお砂糖を買うことができる。つまり、みんなが共通して受け取ってくれる『お金』が間に入ることで、交換がスムーズになるんだ。」

アリス:「わぁ!それなら、私が直接お砂糖を持っている人を探さなくても、パン屋さんが直接お砂糖を買えるんですね!お金って、まるで魔法のバトンみたいです!」

ウサギ先輩:「その通り!お金は、欲しいものとあげられるものが直接一致しなくても、取引を可能にする仲立ちの役割を果たしてくれる。これによって、人々は自分が得意なものを作ることに集中し、それを売ってお金を得て、そのお金で必要なものを買うことができるようになったんだ。社会全体の効率が格段に上がったわけさ。」

共通のモノサシで価値がわかる!~リンゴも牛もお金で計れる~

ウサギ先輩:「お金は、前回の冒険で学んだように『価値の尺度』としての機能も持っているよね。これが交換手段としても非常に重要なんだ。リンゴ1個が100円、牛1頭が50万円、というように、すべての商品の価値がお金で表示されるようになると、どうなるかな?」

アリス:「えっと…リンゴが何個で牛1頭と交換できるか、すぐにわかります!50万円 ÷ 100円だから…えっと、5000個!リンゴ5000個で牛1頭と同じ価値だって、お金があれば簡単に計算できます!」

ウサギ先輩:「大正解!お金という共通のモノサシがあるおかげで、異なるものの価値を比較したり、交換の比率を決めたりするのがとても簡単になる。物々交換の時代のように、いちいち『魚1匹は木材何本分?』なんて悩む必要はなくなるんだ。」

アリス:「それなら、お店屋さんも値段をつけやすいし、私たちもお買い物がしやすくなりますね!」

ウサギ先輩:「そうだね。価格が明確になることで、取引もスムーズに進むし、不公平な交換も減る。まさに、お金が公正な取引の土台を作ってくれているんだ。」

軽くて持ち運びやすい!~お財布一つでどこへでも~

ウサギ先輩:「お金は、物々交換で問題になった持ち運びの困難さも解決してくれた。特に、金貨や銀貨、そして紙幣といった形のお金は、比較的軽くて小さいから、持ち運びがとても便利だよね。」

アリス:「確かに!お財布にお金を入れておけば、色々なものが買えますもんね。牛さんを何頭も連れて歩くより、ずっと楽ちんです!」

ウサギ先輩:「ふふん、その通り。持ち運びやすいということは、遠くの人とも取引がしやすくなるということ。商業が発展し、経済活動の範囲が大きく広がるきっかけになったんだ。大きな石のお金「フェイ」の話を覚えているかな?あれは持ち運びが大変だったからこそ、特別な使われ方をしていたわけだけど、日常的な交換にはもっと便利なものが必要だったんだ。」

小さく分けられる!~1円玉から1万円札まで自由自在~

ウサギ先輩:「そして、お金は分割可能性にも優れている。1円玉、10円玉、100円玉、1000円札、1万円札…というように、様々な単位のお金があることで、少額の買い物から高額な買い物まで対応できるし、お釣りも正確に出せるようになった。」

アリス:「あ!そうか!牛さんを半分にできなかったけど、お金なら100円のパンを買って、1000円札で払ったら、900円のお釣りがちゃんともらえますもんね!」

ウサギ先輩:「その通りだ、アリスちゃん。欲しいものの価値と、支払うものの価値がピッタリ一致しなくても、お金なら細かく調整ができる。これで、物々交換の『分けられない問題』も解決だね。」

アリス:「お金って、本当にスーパーヒーローみたいです!物々交換の困ったことを、全部やっつけてくれたんですね!」

ウサギ先輩:「そうだね。お金が〈交換手段〉として広く受け入れられるようになったことで、私たちの経済活動は飛躍的に発展した。欲しいものが手に入りやすくなり、世の中のモノやサービスの流れがとてもスムーズになったんだ。」

交換手段としてのお金の進化

ウサギ先輩:「そして、この〈交換手段〉としての役割をより便利にするために、お金の形も時代とともに進化してきたんだよ。」

アリス:「お金の形も進化してきたんですか?最初はどんな形だったんですか?」

貝殻から金属、そして紙へ~より便利な形を求めて~

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