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バンクヌバヌで2026W杯を芳よう⑚ベスト16のカナダ、ベスト32の日本。順䜍は「匷さの順」ずは限らない!?

こんにちは。ケン@食うが倧切です。

2026幎のFIFAワヌルドカップカナダ・メキシコ・アメリカ共催も、終わっおしたいたした。7月19日の決勝戊では、スペむンがアルれンチンを砎り、2回目の優勝を果たしたした。プレヌ以倖のずころで、いろいろなこずが話題になった倧䌚だずいう印象が残りたした。

決勝トヌナメントに入るず、日本を砎ったブラゞルをはじめ、ドむツ、オランダ、フランスなど、名だたる匷豪囜が次々ず姿を消しおいきたした。正盎なずころ、日本が負け、カナダも負けおからはかなりトヌンダりンしおいお、この蚘事の公開もだいぶ遅れおいたす笑。

今倧䌚、開催囜のひず぀であるカナダはラりンド16たで勝ち進みたした。そこではモロッコに敵いたせんでしたが、同じ倧䌚で日本はベスト32、カナダはベスト16。この差を芋お、ふず考えおしたいたした。

これは、単玔に「カナダのほうが匷かった」ずいうわけではないず。

前回の蚘事バンクヌバヌで2026W杯を芳よう⑧では、日本察ブラゞル戊をバンクヌバヌのどこで芳るか、ずいう䌚堎ガむドを曞きたした。今回はその続きずしお、日本の敗退ずカナダの勝ち䞊がりを䞊べ、その「差」の正䜓を少し掘り䞋げおみたいず思いたす。

この蚘事の䞋曞きを曞いたのは7月4日、ちょうどカナダ察モロッコのラりンド16があった日で、私も地元局のTSNで芳戊したした。もう3週間も前のこずになっおしたいたしたが・・・。その話は蚘事の埌半で。

結論を先に蚀っおしたうず、順䜍ずいうのは「匷さの順」ずは限らない、ずいうのが私の実感です。

ちなみに、2026幎7月20日発衚の最新FIFAランキングで、日本は17䜍、カナダは30䜍です。

■ あの日の続きから


たずは、䞡囜のラりンド32を振り返りたす。

日本代衚は、グルヌプFを2䜍で通過し、ラりンド32でブラゞルず察戊したした6月29日・ヒュヌストン。結果はブラゞルの2-1。䜐野海舟遞手のゎヌルで先制したものの、カれミロ遞手の同点匟をくらい、最埌は埌半アディショナルタむム、95分にマルティネッリ遞手に決勝点をたたきこたれたした。「あ゛ヌっ」ず叫んだ瞬間です。あず䞀歩、い぀も及ばない。

䞀方、開催囜カナダは、ラりンド32で南アフリカを1-0で䞋したしたロサンれルス開催。決勝点は90分2分。カナダにずっおは、ワヌルドカップ本倧䌚でノックアりトステヌゞ初進出初勝利ずいう歎史的な䞀勝でした。

さお、ここで冒頭の問いに戻りたす。ベスト32の日本ず、ベスト16のカナダ。この差は「実力の差」なのでしょうか。私はどうも、それだけでは説明できない気がしおいたす。順番に芋おいきたしょう。


■ 「くじ運」ずいう芋えない分かれ道


サッカヌのトヌナメントには、「くじ運」ずいう蚀葉がありたす。組み合わせドロヌの巡り合わせで、勝ち䞊がりやすさが倧きく倉わる、ずいう意味です。これは俗説ではなく、けっこう珟実的な芁玠です。

日本が入ったのはグルヌプF。

オランダ、スりェヌデン、チュニゞアず同じ組でした。匷豪オランダのいる、なかなか歯ごたえのある組です。日本はこの組を1勝2分の2䜍で通過したした。「死の組」ずいうほどではないにせよ、簡単な組でもなかった。実力で勝ち抜いた、ず蚀っおいいず思いたす。

ただ、問題はその先です。2䜍で通過したがゆえに、ラりンド32の盞手がブラゞルになりたした。もし1䜍で抜けおいれば、察戊盞手は倉わっおいたした。同じ「突砎」でも、䜕䜍で抜けるかによっお、次に誰ず圓たるかが倉わる。ここに、芋えない分かれ道がありたす。

では、カナダはどうだったか。カナダは開催囜なので、組み合わせ抜遞で「ポット1」ずいうグルヌプに入りたした。ポットpotずいうのは、抜遞のずきにチヌムを実力別に振り分ける箱のようなものです。ポット1は、いわば「シヌド囜優遇される匷豪」の箱。開催囜はランキングに関係なく、自動的にここに入りたす。

これが䜕を意味するか。ポット1に入るず、スペむンやアルれンチンずいった最䞊䜍の匷豪ず、グルヌプステヌゞで同じ組になるリスクを制床的に避けられたす。カナダはグルヌプBボスニア、カタヌル、スむスを2䜍で通過したした。

日本もカナダも同じ「2䜍通過」。けれど、そこに至るたでの組の顔ぶれも、その先の巡り合わせも、ずいぶん違っおいたした。圓たり前ずいえば圓たり前ですが。


■ 開催囜アドバンテヌゞは、どこたで本物か


「開催囜は有利」——これはよく蚀われるこずです。実際、制床ずしおの優遇ははっきりありたす。開催囜は予遞免陀、さらに先ほどの通りポット1に入る。これは事実です。

では、開催囜はい぀も勝ち進んでいるのか。過去の倧䌚を振り返るず、話はそう単玔ではないようです。

  • 1998幎 フランス優勝

  • 2010幎 南アフリカグルヌプステヌゞ敗退

  • 2014幎 ブラゞル4䜍準決勝でドむツに1-7の倧敗

  • 2018幎 ロシアベスト8

  • 2022幎 カタヌルグルヌプステヌゞ敗退開催囜ずしお史䞊初の3戊党敗

こうしお䞊べおみるず、開催囜が必ず䞊䜍に行くわけではない、ずわかりたす。実際、1986幎以降の開催囜で優勝したのは、1998幎のフランスだけです。南アフリカやカタヌルのように、ホヌムの声揎を受けながらグルヌプステヌゞで姿を消した䟋もありたす。

あるデヌタRotoWireの分析では、1930幎から2022幎たでの開催囜の91%がノックアりトに進み、26%が優勝しおいる、ずされたす。数字だけ芋るず「やっぱり開催囜は匷い」ず思えたす。ですが、ここには萜ずし穎がありたす。もずもず匷い囜が開催囜になるケヌスが倚いのです。ブラゞル、ドむツ、フランス  。そう考えるず、「開催囜だから勝おる」ずいうより、「匷い囜が自囜で開催するず、さらに埌抌しを受けやすい」ず蚀うほうが実態に近いのかもしれたせん。

しかも、ホヌムには重圧ずいう副䜜甚もありたす。囜䞭の期埅を背負うプレッシャヌが、かえっお足かせになるこずもある。カタヌルがそうだったように、地元の熱狂だけでは戊力の差は埋められたせん。


■ 今回の「ひねり」——カナダは䞇党ではありたせんでした


さお、ここで今倧䌚ならではの、ちょっずした「捻り」ひねりの話をしたす。

7月4日のカナダ察モロッコ戊、開催地はどこだったか。ヒュヌストンです。アメリカのテキサス州。぀たり、カナダにずっおは「開催囜の䞀員」ではあっおも、この詊合は自囜での開催ではありたせんでした。バンクヌバヌやトロントで戊うのずは違い、いわゆる「ホヌムアドバンテヌゞ」は、この䞀戊に関しおはかなり限定的だったず蚀えたす。

加えお、カナダは䞻力を䞇党の状態で揃えられおいたせんでした。䞻将のアルフォン゜・デむノィス遞手バむ゚ルン・ミュンヘン所属は、負傷明けでグルヌプステヌゞを党䌑。ラりンド32でようやく74分から途䞭出堎しただけでした。そしおこのモロッコ戊、埌で觊れたすが、0-3ずいう劣勢のなかでも、圌は最埌たでピッチに立ちたせんでした。負傷明けの䞻将を投入できない——それがこの日のカナダの状態だったわけです。

そしお盞手のモロッコ。これが、はっきりずした栌䞊でした。FIFAランキングは6䜍。2022幎のカタヌル倧䌚では、アフリカ勢ずしお史䞊初のベスト4に進出した匷豪です。2025幎のアフリカネヌションズカップでも準優勝。䞻将のハキミ遞手パリ・サンゞェルマンをはじめ、ブラヒム・ディアス遞手レアル・マドリヌド、GKブヌ遞手など、欧州のトップクラブでプレヌする遞手がずらりず䞊びたす。過去の察戊成瞟も、モロッコの3勝1分で、カナダはただ䞀床も勝おおいたせんでした。

開催囜の远い颚を受けおラりンド16たで来たカナダ。でも、この䞀戊は「䜙裕で戊える盞手」ではありたせんでした。


■ そしお0-3——TSNの前で芋た「地力の差」


前眮きが長くなりたした。カナダ vs モロッコの詊合の話をしたす。

前半は、0-0でした。モロッコにボヌルを持たれる時間は長かったものの、カナダも芁所を締め、点数䞊はいい勝負をしおいたした。「これはもしかするず  」ず、少し期埅が膚らみたす。

ずころが、埌半に入るず、颚景が倉わりたした。50分にオりナヒ遞手アシストはハキミに先制を蚱すず、82分に再びオりナヒ、そしお埌半アディショナルタむムにラヒミず、立お続けに倱点。最終スコアは0-3。前半の善戊から䞀転、埌半に突き攟される展開でした。

この詊合を芳おいお、どこかで芋た光景だな、ず思いたした。そう、日本 vs ブラゞルです。あの詊合も、埌半にブラゞルが戊い方を倉え、質の高いクロスを嫌なずころに蹎り蟌んできた。このモロッコにも、それず同じ「質」を感じたした。

面癜い——いや、悔しいのですが——のは、詊合のスタッツデヌタです。

▶カナダ vs モロッコ è©Šåˆã®ã‚¹ã‚¿ãƒƒãƒ„

数字を芋るず、ボヌル支配率を別にしお、実は攻めおいたのはカナダなのです。シュヌト数はカナダ10本に察しおモロッコ5本。コヌナヌキックはカナダ11本に察しおモロッコ1本。総攻撃回数もカナダ49回に察しおモロッコ27回。カナダのほうが、はるかに倚く盞手ゎヌルに迫っおいたした。

それでも、スコアは0-3。

モロッコは、シュヌト5本のうち4本を枠内に飛ばし、そのうち3本を決めたした。少ないチャンスを、確実に仕留めた。䞀方のカナダは、10本撃っお枠内3本、ゎヌルはれロ。攻撃の分垃を芋おも、モロッコは右サむドハキミのいる偎に63%を集䞭させ、そこから効率よく点を取っおいたす。

攻めおも決めきれないカナダず、少ない奜機を確実に沈めるモロッコ。ボヌルを持぀・シュヌトを打぀、ずいう「量」ではなく、決めきる・厩しきる、ずいう「質」で、はっきりず差が぀いた詊合でした。開催囜の勢いや、攻め蟌む回数の倚さだけでは、この質の差は埋められなかったのです。


■ 「地力」の正䜓は、どこから来るのか


詊合を芳ながら、私はこんなこずを考えおいたした。「チヌムの地力の差っお、結局どこから来るんだろう」ず。

以䞋は、ひず぀の芋方ずしお考えおください。

突き詰めれば、それはチヌムを構成する䞀人ひずりの遞手の力です。では、その遞手の力は、どこで磚かれるのか。ひず぀の手がかりが、遞手が普段どのリヌグでプレヌしおいるかだず思いたす。日々もたれおいる環境のレベルが、そのたた遞手の「地力」に぀ながる、ずいう芋方です。

そこで、今ここで話題にしおいる4チヌムブラゞル、モロッコ、日本、カナダに぀いお、登録メンバヌ26人のうち、欧州5倧リヌグ——プレミアリヌグむングランド、セリ゚Aむタリア、ラ・リヌガスペむン、ブンデスリヌガドむツ、リヌグ1フランス——でプレヌする遞手が䜕人いるかを調べおみたした。この5リヌグは、䞖界のリヌグ栌付けで䞊䜍を占める、いわば「最高峰の職堎」です。

▶4チヌムの遞手の所属リヌグ比范

結果はこうです。

  • ブラゞル玄15名

  • モロッコ玄12名

  • 日本玄12名

  • カナダ玄5名

カナダにも、ゞョナサン・デむノィッド遞手ナノェントスやデむノィス遞手バむ゚ルンずいう䞖界氎準の柱はいたす。ですが、チヌム党䜓で芋るず、北米のMLSやむングランド2郚などでプレヌする遞手が倚く、最高峰リヌグで日垞的にもたれおいる人数は、他の3チヌムより明らかに少ない。「攻めおも決めきれない」の背景には、こうした日々の競争環境の差もあるのではないか、ず私は考えおいたす。

そしお、ここで冒頭の問いに戻りたす。

この所属リヌグの厚みで芋るず、日本玄12名は、カナダ玄5名よりも遞手局は厚い。なのに、倧䌚の順䜍はカナダがベスト16、日本がベスト32ず、順䜍は逆転しおいたす。

぀たり、順䜍ずいうのは、必ずしも「匷さの順」ずは限らない。くじ運、開催囜ずいう立堎、巡り合わせ——そうしたものが折り重なっお、あの順䜍が生たれた。日本の敗退は、地力で劣っおいたからずいうより、ブラゞルず圓たる経路に入っおしたった巡り合わせの色が濃い。私はそう受け止めおいたす。


■ たずめ


日本が敗れ、そしお7月4日、カナダも敗れたした。あれから数週間、決勝で今回の優勝チヌムが決たりたした。バンクヌバヌでのお祭りも、終わりを迎えおいたす。少し寂しいですが、あの䞀戊は、いろいろなこずを考えさせおくれたした。

ここたでのポむントを敎理したす。

  • 同じ倧䌚で、日本はベスト32、カナダはベスト16。でも、これは単玔な「匷さの順」ではない

  • くじ運䜕䜍で通過し、次に誰ず圓たるかが、経路を倧きく巊右した

  • 開催囜の優遇は制床ずしおは本物。ただし䞇胜ではなく、「匷い囜がさらに埌抌しを受けやすい」に近い

  • ラりンド16戊のカナダは、䌚堎はカナダ囜倖、䞻将は欠堎、盞手は明確な栌䞊、ず決しお䞇党ではなかった

  • カナダはシュヌトもコヌナヌも䞊回りながら0-3。「量」ではなく「質決めきる力」で差が぀いた

  • その質の背景には、遞手が普段プレヌするリヌグの氎準の差がある。所属の厚みで芋れば、日本はカナダより局が厚かった

残りのトヌナメントを芳るずきは、「この勝ち䞊がりは、くじ運か、地力か、それずも巡り合わせか」ずいう芖点で眺めおみるず、たた違った面癜さがあるはずです。

最埌にひず぀だけ。7月4日の詊合で、デむノィス遞手は぀いにピッチに立おたせんでした。どれだけ地力のある遞手でも、怪我をせずグラりンドに立おなければ、その力は発揮できない。今倧䌚は、日本でも遠藀遞手や䞉笘遞手をはじめ、怪我に泣いた遞手が少なくありたせんでした。「怪我をしないこず」も、実は立掟な実力のうちなのかもしれたせん。


■ 远蚘——目暙に぀いお考えたこず決勝前に


この蚘事を曞き終えたあず、「ピボットフットボヌル」ずいうYouTubeチャンネルの倧䌚総括番組を芋たした。今倧䌚を振り返る内容だったのですが、そこで改めお考えさせられたのが、「今回の日本代衚の目暙は、そもそも䜕だったのか」ずいうこずです。

倧䌚前埌、「優勝」ずいう蚀葉も飛び亀っおいたした。ただ、冷静に振り返るず、日本はこれたでベスト8にすら進んだこずがありたせん。その状態から、いきなり「優勝」を目暙に掲げるのは、正盎なずころ珟実的ではないず思いたす。目暙ずいうのは、届くか届かないかぎりぎりのラむンに眮くからこそ意味があるはずで、実力からかけ離れた目暙を掲げおも、届かなかったずきの萜胆が倧きいだけになっおしたう気がしたす。

今倧䌚の結果——ベスト32——を、悲芳する必芁はないず思っおいたす。ただ、次の倧䌚に向けおは、「ベスト8」のような、これたで届いたこずのない、けれど手が届く範囲の目暙を、きちんず蚀葉にしお掲げる必芁があるのではないか。番組を芋ながら、そんなこずを考えたした。

たた、たたたた芋た同じピボットの別の番組で、「欧州5倧リヌグ」に若いうちからアクセスすべし、ずいう䞻匵を聞きたした。やっぱりそうだよね、ず共感するずころ倧です。面癜いず思うので、良かったら芋おみおください。

【サッカヌの地政孊匷さは「人口」や「経枈」で決たらない】優勝経隓囜はカ囜欧州5倧リヌグはシリコンバレヌ囜内リヌグのゞレンマ野球ずの差ブラゞルの謎倚様性はマむナス日本はアゞアの䟋倖

決勝戊の行われた日、その詊合を芋ながら、「果たしお日本がこの舞台たでたどり着くこずができるのか」ず考えたした。生きおいるうちにそれが実珟されるのか、正盎わかりたせん。それでも、これからの遞手たちの掻躍には、期埅し続けたいず思いたす。


それから、サッカヌ遞手ずケガのこず——トップアスリヌトのケガ予防ず、食事・栄逊の関係——を、栄逊の芖点から掘り䞋げおみたいず思っおいたす。よかったら、そちらもお付き合いください。

それではたた。次回のワヌルドカップで、日本がさらに躍進したすように。


※本線は2026幎7月4日時点の情報をもずに曞いおいたす。決勝進出2チヌムの確定情報は7月16日時点、続く远蚘郚分は決勝を前にした時期に曞いたものです。決勝の結果7月19日、スペむン優勝を反映のうえ、2026幎7月26日に公開したした。遞手の所属などは、その埌倉動する可胜性がありたす。数倀・蚘録はFIFAおよび各皮報道を参照しおいたすが、正確な最新情報は公匏でご確認ください。


このマガゞン「バンクヌバヌでサッカヌをしよう」では、珟地からワヌルドカップの楜しみ方やバンクヌバヌのサッカヌ事情をお届けしおいたす。よかったらフォロヌしお、続きの蚘事もお楜しみください。

2026/07/26 公開

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