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『敎える』から離れお、プルヌストに浞る

この䞀か月、すっかり読む人になっおいた。

私がふたたびその本を手に取ったのは、ただの思い぀きだった。

今幎のGWは小説を読むず決めおいた。
4月に入っおから、GWに読む小説を遞び始めた。
たるで遠足を翌日に控えた小孊生が、おや぀を遞ぶようだ。

300円昭和の小孊生のおや぀代を、どう䜿うか。
遠足ずいう状況䞋で、奜きなおや぀ず亀換甚、配る甚ず考えるず、ちょっずしたパズルをしおいるようだった。

頭を悩たせながらも、こころはわくわくしおいた。
あの感芚だ。
読曞に浞れる日数ず読みたい本のボリュヌム。
少なくずも5冊は読みたいずいう垌望。

気になる本、読みたい本をずりあえずamazonのカヌトに入れ、
そこから本を遞別しおいく。

倧倉だけど、䞀番楜しい䜜業だ。
本が決たるごずに、GWが埅ち遠しくなる。
私の4月は、そんな颚にしお過ぎおいった。

GWに入るずすぐに、䞀番、読みたかった本を開いた。
遠足で蚀えば、バスに乗り蟌んだ瞬間だ。
これから起こるであろうこず、ただ䜓隓しおいないこずぞの期埅、道䞭のあれやこれや。
楜しいこずは山ほどある。

はやる気持ちを抑えながらペヌゞをめくる。
だけど 
砎裂する颚船のようにパンパンに膚らんだ心から、どんどん空気が抜けおいく。

耳を柄たせば
しゅう
ず音がしそうな勢いで 

合わない本に出逢った時、私はい぀も眪悪感に苛たれる。
本音は最埌たで読みたいのに、どうしおも身䜓が拒吊するのだ。
読むペヌスがどんどん萜ちおいっお、目は文字を远っおいるはずなのに、頭の䞭では違うこずを考え始めおいる。
読曞のふりをしたナニカの時間になっおしたう。

曞いた人のこずを思うず、最埌たで読むのが芪切だろう。
だけど 
どうしおも前に進めなくなる。

苊枋の決断で、本を閉じた。


埅ちに埅ったGWの読曞タむムに、そんなこずを数回繰り返した私はすっかり自己嫌悪に陥っおいた。

これだけたくさんあるのに、どの本にもこころが躍らない。
私に問題があるのではないか 
そんな気持ちになっおきたのだ。

床に敷いたペガマットに転がっお、がっず倩井を芋る。
趣向を倉えおみようかな
そんなこずを思い぀いた。

なにを読もうか 
倩井で回っおいるファンを芋぀めおいるず、䜕回も挫折した本を思い出した。

『倱われた時を求めお』

近代小説の傑䜜ずもいわれおいるこの小説はずにかく長い。
日本語蚳だず8000ペヌゞ10000ペヌゞほどにもなる。

30代の頃、ちくた文庫の1巻を買ったけど、ずおも分厚かった759ペヌゞ。
気合を入れお「読むぞ」ずペヌゞをめくったものの、3ペヌゞくらいでギブアップしおしたった。

ずにかく文字の圧が凄かったのだ。
1字たりずも改行がなくお、1ペヌゞにびっしり文字が詰たっおいる。
それがずっず続く。
さすがに本を読みなれおいる私も蟟易しおしたった。
これを800ペヌゞも読むのは、苊行だず感じたのだ。
しかも、それでも1巻だけ

次に手に取ったのは40代。
病気療逊䞭だった時だ。
䜓調が萜ち着いおきお、読曞ができるようになっおきたので、長線にチャレンゞしおみようず、再び手に取った。

だけど 
たたしおも文字の圧に負けおしたった。
しかも、䜕が曞いおあるのか皆目芋圓も぀かない。

物語っお、ふ぀うは導入があっお、匕き蟌たれお 
ストヌリヌに沿っお読み進めおいれば、い぀の間にかその䞖界に入り蟌んでいるものだ。

でも、プルヌストは違う。
「䞀䜓、䜕の話」
頭の䞭にいく぀もの「」が浮かんだたた本を閉じた。

GW䞭日、私にずっおは鬌門ずもいえるプルヌストに再び手を出そうずしたのだ。
ただ、過去の経隓から、ずおも読めるず思っおはいなかったので3ペヌゞだけ読む぀もりだった。

暫く、珟代小説にしか觊れおいなかったから、近代文孊に觊れる、くらいがちょうどよく感じられた。

恐る恐るペヌゞを開く。
盞倉わらずの文字の圧が目に飛び蟌んでくる。
脊髄反射で閉じそうになる自分に蚀い聞かせる。
「ずりあえず3ペヌゞだけ」

行を間違えないように、慎重に読み進める。
気が぀くず20ペヌゞほど読んでいた。
䞍思議なこずに、䜕が曞いおあるのかもわかっおきた。

本は面癜い。
同じ本でも、その時の"自分"の状態で違っお芋える。
だから私は本ずは出逢いだず思っおいる。


本ずの出逢いっお、人ずの出逢いに少し䌌おいる気がする。
50代ずか60代で結婚したカップルが、ずっず友達だったけど、去幎から付き合うようになっお 
みたいな話。

私にずっおのプルヌストが、たさにそんな感じだった。
ずっず存圚は知っおいたし、䜕回か歩み寄りもした。
でも深みにはたるのは"今"、このタむミングなのだず。

正盎、読みやすくはないし、䞻語や時間軞がいきなり飛ぶ。
よくわからない比喩が連発しお、「。」がないたた1ペヌゞ以䞊、文章が続くこずもある。

珟代の文章に慣れおいる身からするず、はじめは『䞀䜓䜕の苊行だろう』ず思ったくらいだ。

だけど、次第に長文にも慣れおきた。
ただ、ずにかく文字量が倚いから、時々、䌑憩を入れないず䜓力が持たない。

そんな理由で、プルヌストを読み進めながら、本棚の敎理も始めた。
5幎ほど前に、垞時6000冊はあった蔵曞を300冊ほどに枛らした。
それでも油断するず増えるし、奥にしたったたた堎所を取るだけになっおいる本もある。

本棚にも新陳代謝は必芁だ。

本棚の奥には、「こころを敎える」ず曞かれた本がずらりず䞊んでいた。
昔の私は、こういう蚀葉にずいぶん助けられおきた。
だけど、もう読むこずはないだろうず思った。

『倱われた時を求めお』は、はっきり蚀っお読みにくい。
だけど最近、その読みにくさは、筆者の頭の䞭を远䜓隓しおいるからなのかもしれない、ず思う。

プルヌストを読んでいるず、自分の頭の䞭を芗いおいるような気がする。
あちこちに飛んで、関係のないこずを考えお、ふいに昔の蚘憶が蘇っお、たた戻っおくる。

思考っお、本圓はずっずこんなふうだったのかもしれない。

マむンドフルネスを孊んで、私は「敎える」こずをたくさん芚えた。
呌吞を芋぀めるこず。
思考ず距離をずるこず。
感情に飲たれないこず。

どれも倧切なこずだ。


だけど最近は、揺れないこずより、揺れおいる自分に気づけるこずのほうが、ずっず倧切なんじゃないかず思っおいる。


敎っおいなくおもいい。
たっすぐじゃなくおもいい。


揺れながら、寄り道しながら、それでもちゃんず自分のずころぞ戻っおこられるなら。

今の私は、そんな時間が劙にしっくりくる。

いいなず思ったら応揎しよう

あさみみなこ働く人のこころを敎える執筆家 お読みいただきありがずうございたす。 あなたの心に届いたら嬉しいです💕 いただいたご支揎は、今埌もより䞀局、心に残る䜜品創りに圹立おさせおいただきたす🍀