目指すトレーナー像
「どんなトレーナーになりたい?」
そう聞かれたら、今の僕は、
「その人に共感し、その人の人生まで考えて、必要なものを考えられるトレーナー」
と答えると思います。
パーソナルトレーナーになったばかりの頃は、とにかく知識をつければ、良いトレーナーになれると思っていました。
解剖学や栄養学を勉強して、いろいろなトレーニング方法を知って、たくさんの知識を持っていることが大切だと思っていました。
もちろん、知識は今でも大切だと思っていますし、学んでいます。
しかし、現場に立ち続けるうちに、少しずつ考え方が変わってきました。
パーソナルトレーニングには、年齢も違えば、生活習慣も違う、身体の使い方も違う、これまでの経験も違う人が来られます。
それなのに、
「腰が痛いからこれ」
「反り腰だからこれ」
「猫背だからこれ」
と、すぐに答えを決めてしまうことはあっているのか?
そもそも、それは本当に「パーソナルトレーニング」と呼べるのだろうか。
そんな風に考えることが増えてきました。
同じ「腰が痛い」という悩みでも、その人によって原因や背景は違います。
仕事で長時間座っている人もいれば、睡眠不足や運動不足が影響している人もいる。
過去の怪我や運動経験が関係しているかもしれない。
もしかすると、その人が抱えている生活や心理的な問題が、身体に表れていることもあるかもしれません。
だから僕は、
「この人は、なぜ今こうなっているんだろう?」
と考えることを大切にしたいと思っています。
もちろん、身体を評価することは重要です。
でも、身体に現れているものだけで判断するのではなく、その背景にあるものまで含めて、その人を理解しようとする姿勢が、トレーナーとして大切なのではないかと思います。
そして、そこで立てた問いに対して、自分が持っている知識を使う。
知識は目的ではなく、あくまで手段。
大切なのは、持っている知識を、その人のためにどう使うか。
それが、今の僕が考えているパーソナルトレーナーの仕事です。
僕が目指しているのは、ただ筋肉をつけたり、体重を落としたりすることを手伝うトレーナーではありません。
もちろん、それも大切なことです。
でも、その先にあるものまで考えたい。
・痛みを気にせず旅行に行けるようになる。
・子どもや孫と一緒に遊べるようになる。
・年齢を重ねても、自分の身体に自信を持てる。
・「もう歳だから仕方ない」と諦めていたことに、もう一度挑戦できる。
身体を整えたり、鍛えたりすることは、その人の今だけではなく、その先の人生にもつながっていくと思っています。
だからこそ、その人の人生まで考えて、その人に今必要なものを提供できるトレーナーになりたい。
とはいえ、まだパーソナルトレーナーとして3年目。まだまだ知らないことも多いし、勉強が足りません。
これからも解剖学や運動学をはじめ、多くのことを学んでいく必要があります。
でも、AIが日常的に使える今、これからはただ知識を増やすだけではなく、
「その知識を、どう使うのか」
を考える力を身につけていきたい。
考えて、失敗することもありますが、そこでまた考えて、学んでいくことで自分の血肉になると思います。
なので、これからも「考える」ということを大切にしたいと思っています。
そして少しずつ、
「自分はこういうトレーナーです」
と、自分の言葉で言えるものを作っていきたい。
その人に共感し、その人の人生まで考えて、必要なものを考えられるトレーナー。
それが、今目指しているトレーナーです。
