東京を去り、茅ヶ崎に引っ越した。なぜでしょう。
じつは、茅ヶ崎に引っ越していました。しれっと報告するけど。
1年半ほど住んだソーシャルアパートメントを後にして、2ヶ月間の海外旅行に出発。その後は実家に戻り、ハッピーこどおばライフをエンジョイしていた。
…ら、うっかり2ヶ月も居座ってしまったので、重たい腰を上げて引越し先を決めることにしたわけさ。
社会人になってからは、たまプラーザ→祐天寺→三軒茶屋→本蓮沼→東十条と、一応都内に住んでいたけれど、最近の東京はオーバーツーリズムの影響もあってか、どこも人だらけなので「もう東京はええかもな〜」なんて思っていた。家賃も高いし。渋谷駅前なんてつねに地獄絵図よ。
大学も東京だし、会社も東京なのでほとんどの友人は東京に住んでいる。美容院や整体の行きつけも東京だ。それでも、もう東京はええ。わたしはのんびりまったりスローライフが送りたいねん。
一方で、わたしは田舎に憧れているわけでもない。実家は駅から徒歩50分もあり、タヌキもリスも出るし、幼少期は森で秘密基地をつくったり、裸足で川に入ったりしていたので、そこそこ満足している。
人混みは嫌だが、利便性の高さは欲しい。前述のように行きつけのお店や友だちの住まいは東京にあるので、たまに東京に行かなければならない。
そうしてやって来たのが茅ヶ崎だ。
もともと実家が大船付近なので、「湘南エリアに住みたい!」とはつねづね思っていた。大船は鎌倉市と言うても風情は別にないし、メインストリートは飲み屋で埋め尽くされているし、便利っちゃ便利だけど「湘南」ではない。湘南を名乗ろうものなら湘南警察に怒られる。海もねぇし。

湘南と言えば、青い空!青い海!ヤシの木!サーファー!おしゃれカフェ!サザン!そしてなんの仕事をしているかよくわからないけど平日にプラプラしているやけに日焼けした人々!である。
わたしは湘南の雰囲気が好きなのだ。なんてったって、こう見えて中高時代はカリフォルニアで過ごした帰国子女である。ほぼ引きこもりのヲタクではあったが、あの西海岸特有の、のんびりテキトーハッピーイェイみたいな感じは、マイペースなわたしに合っていた。
それを叶えるためには、藤沢でもなく、辻堂でもなく、平塚でもなく、茅ヶ崎が良かった。湘南新宿ラインで1本で東京に行けるのに、観光地でもなく、大型ショッピングモールもなく、ニトリもユニクロも無印もあって利便性があるのにのんびりしている。そして何より、海まで歩ける。
そんなことを言いながらまだ一度しか海には行ってないのだが、海沿いではなくとも充分に「湘南感」がある。これよこれ!!!
実際に茅ヶ崎では、「これで果たして生計を立てられてるのだろうか」と思われるこぢんまりとした店で、ていねいに作られたスパイスカレーやケーキが、決してはやくないスピードで提供されるのだが、これぞ湘南という感じがする。
あくまでわたしのイメージだが、都会に疲れたビジネスパーソンが安らぎを求めて移住し、はんぶん仕事、はんぶん趣味のようなかたちでお店をひらいているような気がする。あるいは、めっちゃ稼いでFIREした人たちとか。
だって茅ヶ崎、豪邸が多いんですもん。大体の一軒家にBBQ用のデッキついてますし。地主かFIREでしょう、これは。
…と勝手に決めつけているけど、それも相まってのあの雰囲気なんじゃないかと思う。時間やお金に追われていない感じ。
街ゆく人々はどこかゆる〜としていて、犬の散歩をしている人も多く、カフェではパソコンよりも本を広げている。そして、南国インテリアでまとめられた店は17時きっかりに閉まる。なんか知らんけど、ゆとりがあるのである。

わたしの人生には、そんな湘南感が必要だった。テキトーでマイペースで楽観的。沖縄タイムならぬ湘南タイムが許される感じ。10分ぐらいの遅刻なら遅刻にカウントされない感じ。
とはいえ、家に引きこもっているままでは湘南感は味わえないので、最近は休みごとにカフェを巡ったり、散歩をしたりしている。あとは「テキトーに呑める近所のイツメン」が揃えば完璧だ。
…というわけでそのへんに住んでる人は呑みましょう。東京の友だちも遊びにきてね。
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