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アラカン主婦 「正直」不動産な体験記。

この度
ふたつ年下の妹が
引っ越すことになりました。

「働くアラカン」である妹は、
30代での初めてのお産の時に実家に戻り
しばらくしてシングルマザーになりました。

両親が子育てをサポートする意図で始まった「妹の実家暮らし」でしたが、
年月が流れ
いつの間にかサポート関係は逆転しました。

20年ほど前の祖母の葬儀の時も、
昨秋の父の看取りの時も、
母をサポートし
取り仕切ってくれたのは妹でした。

見慣れぬ手続きもテキパキこなす頼もしい妹です。
彼女がずーっと両親と一緒に居てくれたので、
私はこれまで
家にも土地にも縛られず
自分の人生を
自分の意志で選ぶことができたと感じ、感謝の言葉もありません。

そんな妹から
「いつか家を出たいと思ってるんだ」って
こそっと打ち明けられた時、
私の「おねえちゃん魂」にスイッチが入りました。

私たちアラカンの「いつか」は、儚いのです。


私は秘密裏に母に相談し、
さらに姉夫婦の意向を伺いました。
みんなの眼からハラリと鱗が落ちた瞬間でした。

誰もが
「妹の実家暮らし」は
これからも続く当然の正義だと信じていたのです。

妹の「ホントの気持ち」が明るみになってから
コトはとんとん拍子に進みました。
来年に定年を迎える姉夫婦が
実家での母との同居を快諾してくれたので、母が独りになることはありません。
妹の引越しに
異を唱える者はおりませんでした。


となると、
次は情報収集。

で、
新たに始まった、
私の「不動産探しフェーズ」。今回は調査員の立場です。

多忙な妹が
隙間時間のネット検索で見つけた物件を、
私が足を使って調査します。
時間を持て余している専業主婦の私、
運動不足解消にもなりますから一石二鳥なのであります。

対象物件の
駅からの道のりはもちろん、
コンビニやスーパーまで歩いて体感するのが私の役割。
アプリの最短ルートに頼らず、「安全で心地よい」ルートを探します。
駅前の商業施設の規模のほか
飲食店や病院、公共サービスなども気になりますよね。

何件も何件も、
地図アプリを使って現地に赴き
「正直な」情報を集めました。

遠い昔に取得した
宅建のうっすーい記憶もフル稼働。
ネットを隅々まで読み込んで勤しんだ『正直不動産の調査員』だったのですが。。。




最終的に妹が選んだ物件の
「決め手」となったのは、


「ここ、イイね〜。

他所より空気がキレイだね。」



妹のひとり息子のひと言でした。


あぁ。
空気、なのですね。。。
私と妹は顔を見合わせました。

【空気のキレイさ】とは、盲点でした。


私たちアラカン姉妹は
暮らしの便利さや、
過疎化のリスクが低いであろう適度な賑わい
高齢者の足に優しい平坦な道を、
街に求めておりました。

その選択が、
ブロンド色に染めた艶髪をなびかせる甥っ子の為でもあるって、信じていたのです。



先月吉日
妹は初めての不動産売買契約を交わしました。


あの日の、
甥っ子のいう
「空気のキレイさ」とは
景色か、風通しか、陽当たりなのか?

少し気になりますが、
分析する必要は、なさそうです。




人生の岐路において、

『失敗したくない』
『損したくない』
『騙されたくない』


そんな思いで
私はこれまでアレコレ情報を集め
比較検討してきましたが、

情報溢れる今の世の中、
机上で比較してるだけでは物事は進みません。

探求するのは、
誰かが決めた正義ではないからです。

重要ポイントは、
自分の気持ちがどう動いたか。

そして
その自分の気持ちを明らかにすると、
道が開ける気がします。





この秋から
妹は
都会から離れた
緑が豊かで【空気がキレイ】な街に居を構え、
一人息子と共に新しい人生を始めます。



私の【正直不動産】は3ヶ月で閉業し、【おねえちゃん魂】もオフにします。

また
いつか
必要とされる日まで、
しっかり充電しておこうと思ってます👍




🍀最後までお読みくださり、ありがとうございました🍀

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