モヤモヤすると、私は神楽坂を歩く。
最近、ちょっとモヤモヤしている。
理由?
知らんよ。笑
40代にもなると、
理由がはっきりしないまま心がザワつく日が時々ある。
そんな時、私はとあるところに散歩へ行く。
生まれ育った街。
いわゆる「原点回帰」というやつ。
おっと、
…なんか急に意識高そうな言葉を使ってしまった。
まぁ単なる、
昔住んでいた街をブラブラ歩くだけです。
⸻
だいたい向かうのは、子供の頃よく遊んでいた場所、赤城神社。
東京なのに、少しだけ空気が違う。
木が多くて、静かで、昔からここへ来ると少しだけ気持ちが若返る。
はずだった。
境内へ入って、いつも思うことがある。
「え?……誰?」
神社が。笑
もう、
私の知っている赤城神社ではない。
もうオシャレなんすよ。神社が。笑
ガラス張りの社務所。
スタイリッシュな建物。
横には立派なマンション。
神様まで都会デビューしている。
すげぇだろ。笑
もちろん時代の流れなのだろう。
頭では分かっているが、
でも、心はちょっと追いつかない。


⸻
実は私は、
昔、この神社の境内にあった、赤城幼稚園の卒園児です。
(マンション開発のため廃園)
卒園というか、
正確には。
滑り台から落ちて、
幼稚園中退しかけた園児であった。笑
長期入院するほどの大ケガ。
人生最初の黒歴史が滑り台。
危なく、
学歴の最初が、
幼稚園中退になるとこが私らしい。
なかなか今回も攻めたスタートを決めました。
境内を眺めると、
当時の園児たちの声と、
落下した私のギャン泣きを思い出す。
懐かしい。
と思うはずなんだけど、
でも実際は、
「変わりすぎちゃったなぁ…」
その気持ちの方が強い。
⸻
神社をあとにし、数分歩く。
神楽坂である。
神楽坂といえば今や、
カフェ。
フレンチ。
映えるスイーツ。
インスタ。
おしゃれ。
……
すみません。
今の私は一つも分からないです。笑
昔から生まれ住んでいた街のくせに、
今の神楽坂を一番知らない人間です。
なんとも皮肉である。
私にとって神楽坂は、
遊びに来る街じゃない。
育った街でございます。
⸻
だから私は、
メインストリートではなく、
路地裏を歩く。
一本入るだけで、
急に時間がゆっくり流れ始める。
かつて神楽坂は、東京六花街の1つ。
その面影が今なお残ってます。
昔からある飲み屋。
細い石畳。
静かな路地。
親父によく連れ回された花街の景色が、
今でもちゃんと残っている。
幼稚園くらいの頃から飲み屋へ連れて行かれ、
店のお姉さんやママに可愛がられていた。
今なら少し問題になりそうだが、
昭和って、
そういう時代だった。
そういえば、
過去記事にも書きました、
私の幼少期のあだ名、
「江戸川橋のモンチッチ」。
これって、
花街のお姉さんが命名してくれました。
そう、
実は神楽坂の花街発祥である。笑




⸻
歩いているうちに、
少しだけ胸のモヤモヤが軽くなっていることに気付く。
景色が答えをくれた訳じゃない。
神様がお告げをくれた訳でもない。
ただ、
「あぁ、ここから始まった人生だったな。」
そう思い出せただけで、
少し肩の力が抜けたような気がする。
⸻
昔の方が良かった。
そうは思わない。
戻りたいとも思わない。
今の方が、
100倍楽しい。
でも、
たまにはスタート地点へ戻るのも悪くない。
初心を思い出すというより、
毎回、黒歴史を思い出すんだけどね。笑
⸻
滑り台から落ちて、
幼稚園を中退しかけたガキも、
大人になっても、
仕事で泣き、
海外へ行き、
また日本へ、
気付けば41歳になりました。
ずいぶん遠くまで来た。
でも、
こうやって原点を歩いてみると、
案外、自分はそんなに変わっていないのかもしれないって思う。
相変わらず、
モヤモヤすると歩きたくなるし、
少し歩けば少し元気になる。
おぢは実に単純です。
⸻
さて。
昭和の空気も十分吸った。
また令和へ戻るとしますか。
次にここに来る時は、
神社がこれ以上オシャレになっていないことを、
心から祈っている。笑
私の原点↓
大人になって叩かれ泣いた↓
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