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【第181弾】「伝える技術(トークスキル)」を磨くのをやめろ。Noの答えをYesに変えるのは、相手の「脳内メモリの気遣い」の科学である

「プレゼンを磨けば人は動く」「いかに自分の主張を論理的に、スマートに伝えるかがビジネスの勝敗を分ける」と理由をつけて言い訳をし、自ら「相手の脳内メモリ(You)に100%同期し、自分の言いたいことをグッと飲み込んで相手の欲求から逆算して言葉を組み立てる苦痛やプレッシャー」から逃げ、放っておけば、すぐに「自分が気持ちよく喋って、仕事をした気になって自己満足する」楽な保身の道を選んでしまう自分がいる。
しかし、流暢なトークスキルを盾にして、相手の「穴(需要)」や「認められたい欲求」から目を背けるような甘さは、ここで完全に無くしたいと思う。ビジネスにおける真のコミュニケーションとは、自分の考えをうまく喋る技術などではなく、自己のプレイングエゴを完全に殺し、相手の脳内メモリを極限まで気遣って「100%相手の利益になる言葉の構造(レシピ)」を敷くことであるという冷徹な現実を直視し、自らの属人性を根こそぎ破壊して「自走する構造」にフルベットするという痛みを伴う作業から、私は絶対に遅れることなく、逃げないようにしたい。100億の組織を創る「代表取締役」としての責務を果たす。 このことは、自分の中でしっかり肝に銘じておきたい。


■ 自分の話術で相手を動かそうとする「プレイングエゴ」を疑え

私の中には「自分の論理と情熱で、相手を説得し、動かしたい」という極めて未熟で傲慢な焦りが常に存在している。 その焦りに油断すると、私はすぐに「もっとプレゼン資料を作り込もう。もっと滑らかに、隙のないトークスクリプトを準備しよう」という、耳障りの良い「伝える技術の向上」という言葉を都合よく言い訳に使ってしまう。
しかし、これは経営者として、一人のプロフェッショナルとして、極めて未熟な甘えでしかない。 人間は誰しも「自分が一番可愛い(主語が自分)」生き物だ。自分が気持ちよく喋ることで相手が動くと考えるのは、相手の脳内を無視した最悪のエゴである。 説得や論破で相手に「Yes」と言わせようとするのは、相手を力でねじ伏せようとする行為であり、そこには見えない反発しか生まれない。 私たちは、自分がうまく喋るというプレイヤーとしての見栄を完全に捨て去り、「いかに自分が喋らないか」、そして「いかに相手の脳内メモリに同期するか」に全リソースをベットしなければならない。

■ 思いついた願いをそのまま口にするのは、脳のサボりである

私たちが日常で無意識に犯している最大のミスは、「自分のやってほしいこと(願い)」を、そのままストレートに言葉にしてしまうことだ。 「この企画を通してください」「この商品を買ってください」「これを手伝ってください」。 これはただの「自分のお願い」であり、相手にとっては何のメリットもないノイズでしかない。
エッセンシャル思考の原則に立てば、人は自分の限られたリソース(時間や労力)を無駄にしたくないという強烈な防衛本能を持っている。 自分の願いをそのままぶつけるのは、相手の脳の防衛ラインに正面衝突しにいくようなものだ。 本当に100億を創るシステムビルダーがやるべきは、思いついた願いを一旦自分の中で飲み込み、「相手のメリット」と「自分の願い」を一致させるための「言葉のレシピ」を泥臭く組み立てることだ。自分の都合をそのまま口にするのは、ただの「脳のサボり(怠慢)」でしかない。

■ 相手の「好きなこと」「嫌いなこと」から逆算する言葉のレシピ

では、どのようにしてNoの答えをYesに変えるのか。それは才能ではなく、科学的な構造論だ。 相手の脳内メモリをハックするための強力なツボは、「相手の好きなこと(欲求)」と「相手の嫌いなこと(回避)」にアプローチすることである。
たとえば、ただ「デートしてください」と自分の欲求をぶつけるのではなく、相手がイタリアン好きだという情報(事実)を事前に観察していれば、「驚くほど美味しいパスタの店を見つけたんだけど、一緒に行かない?」と変換できる。 また、「芝生に入らないでください」という押し付けではなく、「農薬の匂いがつきます」と相手の嫌いなこと(回避)を提示すれば、人は自らその行動を避ける。 さらには、決断の負荷を下げるために「AとBどちらがいいか」と比較させたり、挨拶の際に必ず2つの言葉を添える「2プラス」のルールを徹底して安心な環境を作ったりする。 これらのレシピは、属人的なセンスではなく、相手の脳内を徹底的に想像し、相手の利益から逆算する「気遣いの科学」なのだ。

■ 主語を100%相手に明け渡し、「承認」と「共同」の構造を敷け

人が最も動きたくなる瞬間、それは「自分が重要な存在として認められた時(承認)」と、「一人ではなく一緒にやろうと誘われた時(共同)」である。
部下に仕事を任せる時、「これをやっておいて」と作業を投げるのは三流だ。 「前回の君の企画が本当に素晴らしかった。だから今回も君の力が必要なんだ。いつならできそう?」と、相手の「できた1回」や実績を事実に基づいて全力で承認し、自己効力感を爆発させてからお願いをする。 あるいは、「一緒にこれを解決しよう」と共同の枠組みに相手を招き入れる。 私たちは、主語を「I/We(自分たち)」から「You(あなた)」へと100%明け渡さなければならない。自分の自慢話や悪口を生涯禁止し、相手の「認められたい」という最大の欲求をハックして満たし切る。これこそが、相手の心を動かし、強固な自走組織を創るための絶対的なシステムである。

■ トークスキルを引退し、相手の脳内メモリを極限まで気遣うシステムビルダーになれ

「プレゼンを磨けば、相手は動いてくれるはずだ」「論理的に説明すれば、わかってくれるだろう」。 そう言って、相手の脳内メモリを観察する泥臭い前準備や、自分のエゴを殺す冷徹な自己管理から目を背け、小手先のトークスキルに逃げる甘えを、私は自分の中から完全に、根こそぎ無くしたいと強く願う。

代表取締役である私自身が、誰よりもプレイヤーとしてのエゴを捨て去り、「上手く喋る」という見栄を完全に破壊する。 その上で、常に相手の「穴(需要)」や「感情」に目を向け、相手が自ら「Yes」と言いたくなるような「愛と気遣いの仕組み」を、言葉のレシピとして組織全体に敷き詰める。 「人には愛(熱量)、行動には仕組み(ルール)」で向き合う。 「勝つまで負けない。戦う意志を示す限りあきらめない見捨てない」という我が社の絶対的な行動指針を、自らが相手の脳内メモリを100%気遣う率先垂範の背中として、一生をかけて仲間に示し続ける。 その覚悟と、言葉を科学的に設計する圧倒的な執念(智情意)を持った時だけ、私たちは誰も見たことのない100億の景色へと、全員で手を携えて一気に到達できるのだと確信している。
このことを、しっかり肝に銘じておきたい。

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柴田智之|Metamon代表:100億の構造を作る男の備忘録 よろしければ応援お願いします! いただいたチップは違う形でみなさまに還元させていただきます!