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【第188弾】「社内の関係性」こそが会社を成長させる最大の源泉だ。個人の優秀さに逃げるな、戦場で背中を預け合える「安心な環境」を設計せよ

「個人の能力が高ければ、勝手に成果は出る」「売上や利益の数字さえ追っていれば、社内の人間関係なんて二の次でいい」「ビジネスは成果主義なのだから、仲良しごっこをしている暇はない」と理由をつけて言い訳をし、自ら「メンバー同士の心の距離や、目に見えない不信感(ノイズ)に泥臭く向き合う知的エネルギーの消費や、自分の有能さを示したいというプレイヤーとしてのエゴ(見栄)を殺して『関係性の設計』に徹する苦痛」から逃げ、放っておけば、すぐに「優秀なスタープレイヤーの採用や小手先のスキル研修に逃げて自己満足し、組織の内側で起きている歪みから目を背ける」楽な保身の道を選んでしまう自分がいる。

しかし、ドライな成果主義を盾にして、組織の土台である「関係性の質」を放置するような甘さは、無くしたいと思う。100億の構造を創るシステムビルダーの戦場において、会社を非連続にスケールさせる真の推進力とは、個人の孤立した優秀さなどではなく、お互いに背中を預け合える「社内の関係性の深さ(安心な環境)」であるという冷徹な現実を直視し、自らの属人性(スタンドプレー)を根こそぎ破壊して「チームの勝利の構造」にフルベットするという痛みを伴う作業から、私は絶対に遅れることなく、逃げないようにしたい。100億の組織を創る「代表取締役」としての責務を果たす。 このことは、自分の中でしっかり肝に銘じておきたい。

■ 「個人の優秀さ」に逃げる、スマートを気取った経営者の卑しい見栄を疑え

私の中には「個人の圧倒的な突破力があれば、どんな事業でも勝てる」「優秀な人間を集めて、それぞれに数字を追わせれば、100億なんて簡単に到達できる」という、極めて未熟で傲慢なエゴ(見栄)が常に存在している。 その焦りに油断すると、私はすぐに「社内のコミュニケーションコストを削り、とにかく個人のKPIだけを管理しよう」「成果を出していないメンバーにかける言葉はない」という、耳障りの良い「ドライなプロフェッショナリズム」という言葉を都合よく言い訳に使ってしまう。

しかし、これは経営者として、一人のプロフェッショナルとして、極めて未熟で危険な甘えでしかない。 これまでの備忘録でも強く自戒してきた通り、「一人で勝てる人間なんていない」。 個人の優秀さに依存する組織は、一見するとスピード感があるように見えて、実のところ最も脆い。誰か一人が不調に陥ったり、キーマンが抜けた瞬間に、全体の構造が一気に崩壊するからだ。 社内の関係性を蔑ろにし、「数字を出している奴が正義だ」と放置する組織では、メンバー同士が足を引っ張り合い、失敗を隠し、情報を取り込んで保身に走るようになる。 スマートな個人主義を気取って、関係性を育む地味で泥臭い労力から逃げる弱い甘えは、今すぐ自分の中から完全に、根こそぎ無くしたいと強く願う。

■ 腐ったリンゴの実験が暴いた「チーム崩壊のメカニズム」と、1人の温かさの力

なぜ、どんなに優秀なエリートを集めたチームでも、成果を出せずに自壊してしまうのか。 ダニエル・コイルの『最強チームのつくり方』で紹介されている「腐ったリンゴ」の実験が、その冷徹な真実を暴いている。

実験では、優秀な能力を持つグループの中に、意図的に「嫌な奴(不機嫌、やる気がない、皮肉を言う)」という悪影響を与える人間を1人だけ送り込んだ。 すると驚くべきことに、そのグループ全体のパフォーマンスは、わずか1人の存在によって30%から40%も激減してしまったのだ。 能力の高さなど関係ない。たった1人のネガティブな言動が、周囲のメンバーの脳内メモリを恐怖と防衛本能で埋め尽くし、チーム全体を機能不全に陥らせる。 しかし、この実験には続きがある。どんなに「腐ったリンゴ」が毒を撒き散らしても、パフォーマンスが一切落ちない奇跡的なグループが1つだけ存在した。 そのグループには、特別なカリスマがいたわけではない。ただ1人、相手の話に笑顔で深く頷き、物理的に腹を向けて耳を傾け、「君の意見は素晴らしいよ」「大丈夫、一緒にやろう」と温かい声かけを繰り返すメンバーがいただけだった。 その1人が放つ「安心のシグナル」が、チームの防衛本能を溶かし、崩壊を防ぎ止めていたのだ。 会社の成長を阻むのも、劇的に加速させるのも、スキルの差ではない。社内に流れる「関係性の空気」そのものなのだ。

■ 仲良しクラブではない。戦場で背中を預け合える「安心な環境」の本当の正体

私たちが創るべき「社内の関係性」とは、決して傷を舐め合うような生ぬるい「仲良しクラブ」のことではない。 前回の第187弾でも自戒した通り、波風を立てないことやお互いに気を遣い合うことが良い関係性なのでは決してない。

真の強い関係性とは、「戦場で背中を預け合える安心な環境」のことだ。 「自分はこのチームに受け入れられている」「ここでは失敗を報告しても、人格を攻撃されることはない」「自分の弱みをさらけ出しても、仲間が見捨てることはない」という絶対的な所属のシグナル(心理的安全性)が共有されている状態である。 この強固な関係性の土台があるからこそ、メンバーは初めて、ミスやトラブル(ハインリッヒのヒヤリハット)を隠さずに秒速でテーブルの上に乗せることができる。 「ここがうまくいっていません、助けてください」と弱音を吐くことができ、お互いに耳の痛いフィードバック(健全な衝突)をぶつけ合うことができる。 守るべきは個人のプライドではなく、チームとしての勝利だ。背中を完全に預けられる仲間がいるからこそ、全員が前方の敵(顧客の課題・マーケットの攻略)に100%のエネルギーをフルコミットできるのだ。

■ 関係性の質がすべての結果を決める。「人には愛、行動には仕組み」の徹底

MITのダニエル・キムが提唱した「組織の成功循環モデル」の通り、すべての結果は「関係性の質」から始まる。 関係性の質が高まるからこそ、思考の質が高まり、新しい挑戦や自発的な行動が生まれ、最終的に最高の結果(売上や利益)が削り出される。 逆に、結果の数字ばかりを詰めて関係性を殺す組織は、思考が停止し、行動が萎縮し、さらに結果が悪化するという「負のスパイラル」に転落する。

では、私たちはどのようにして関係性の質を科学し、組織に実装すべきなのか。人に対しては、無条件の愛と敬意を持って接する。 挨拶に2つの言葉を添える「2プラス」のルールを徹底し、笑顔とボディランゲージで歓迎のシグナルを送り続ける。 メンバーの表情や声のトーンの小さな違和感を絶対に見逃さず、1on1で本音をこじ開けにいく「メンヘラ力」を発揮する。 一方で、日々の業務や行動目標に対しては、徹底した「スコアカード」と「マニュアル」という冷酷な仕組みで管理する。 人格を全肯定する圧倒的な愛があるからこそ、厳しい仕組みのレールの上を、全員が迷いなく全速力で駆け抜けることができるのだ。

■ 100億を創るためにも、孤高のプレイヤーを引退し、関係性を育む率先垂範の背中を示したい

「自分が誰よりも成果を出していれば、勝手に背中を見てついてくるだろう」「人間関係の摩擦なんて、時間が解決してくれるはずだ」。 そう言って、現場の空気の歪みやメンバー間の小さな不信感から目を背け、孤高のヒーロー気取りでビジネスを回そうとする経営者としての弱い甘えを、私は自分の中から完全に、根こそぎ無くしたいと強く願う。

代表取締役である私自身が、誰よりもプレイヤーとしてのエゴを捨て去り、社内の関係性の結び目を強くするための「触媒」となる。 自らの弱点や失敗を真っ先にさらけ出し、誰よりも深く頭を下げて現場の声を聞きに行く。 「100で取りすぎず、70にする」というモラルを社内にも適用し、自分の手柄を仲間に譲り、仲間の成長と豊かさに全リソースをベットする。 「勝つまで負けない。戦う意志を示す限りあきらめない見捨てない」という我が社の絶対的な行動指針を、自らが仲間を信じ抜き、関係性を育み続ける率先垂範の背中として、一生をかけて仲間に示し続ける。 その覚悟と、関係性を科学的に設計する圧倒的な執念(智情意)を持った時だけ、私たちは誰も見たことのない100億の景色へと、全員で手を携えて一気に到達できるのだと確信している。

このことを、しっかり肝に銘じておきたい。

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柴田智之|Metamon代表:100億の構造を作る男の備忘録 よろしければ応援お願いします! いただいたチップは違う形でみなさまに還元させていただきます!