【第140弾】「次の人のために」という優しさに逃げる甘えを無くしたい。お膳立てを捨て、あえて「苦の道」を歩ませ、仕組みでバトンを繋ぐのが掟だと思う
「常に次の人、後の人のことを考えて、お膳立てをしてあげることこそが優秀なマネージャーだ」「優しい配慮によって、組織のチームワークは育まれるはずだ」と理由をつけて言い訳をし、自ら「あえて手を出さずに部下を突き放し、痛みを伴う成長を促すことや、ルールによる厳格な行動管理を敷くこと」から逃げ、放っておけば、すぐに「耳障りのいい『思いやり』という言葉の裏で、生ぬるい過保護な組織を創る」楽な道を選んでしまう自分がいる。
しかし、配慮という美しいポーズに逃げ、中身の伴わない「指示待ちの依存集団」を創り出してしまうようなマネジメントの甘さは、ここで完全に無くしたいと思う。本当に仲間をプロとして自立させたいなら、甘やかしのお膳立てを捨て、あえて「苦の道」を選択させるべきであるという冷徹な現実を直視し、人には愛、行動には仕組み(ルール)を徹底的に敷き詰めるという痛みを伴う作業から、私は絶対に逃げないようにしたい。100億の組織を創る「代表取締役」としての責務を果たす。 このことは、自分の中でしっかり肝に銘じておきたい。
■ 「次の人のために」という美しい配慮が、組織を甘やかす最大の罠になる
私はすぐに「次の人のためにここまでやってあげよう」「後任が困らないように、自分が泥をかぶって綺麗に片付けておいてあげよう」という、一見ストイックで、思いやりに満ちたマネジメントに逃げそうになる。 しかし、これはリーダーとして、極めて未熟な甘えでしかない。
「思いやり」や「配慮」という言葉は、非常に聞こえが良い。しかし、その甘い言葉の裏で、私たちは「メンバーに嫌われたくない」「波風を立てずに、綺麗に仕事を処理して満足したい」という弱い保身(甘え)にすり替わっていないか、と冷徹に自問しなければならない。 後の人のために先回りしてすべてを片付け、綺麗に整備されたバトンを渡すことは、一時的な業務効率は上げるかもしれない。だが、それは受け手側である部下の「自分で考え、自分で這い上がる機会(主体性)」を根こそぎ奪い、組織を「指示待ち人間」だらけにしてしまうという恐ろしい結末を招くのだ。美しい配慮を言い訳にして、部下のポテンシャルを埋もれさせるマネジメントの甘さは、自分の中から完全に、根こそぎ無くしたいと強く願う。
■ 手取り足取り教える「マニュアル過保護」は、部下のポテンシャルを抹殺する
過去を振り返ると、私はこの「教えすぎ、お膳立てしすぎの失敗」の痛みを、身を以て経験している。
新規メンバーが入ってきた時、私たちはつい「マニュアル」を完璧に用意し、手取り足取り教えて、早く一人前にしようとする。 しかし、ここに成功のパラドックス(急拡大の罠)が潜んでいる。 マニュアルを徹底して教え込む会社は、最初は楽だ。何も考えなくても、言われた通りに動けばそれなりの結果が出る。だが、それは「手取り足取りやっている分、本人は何も考えられなくなり、一年後には全く使い物にならない人間」を量産するだけなのだ。 逆に、あえて最初は手取り足取り教えず、何回も転ばせて痛い目を合わせる会社は、最初はしんどい。何度も失敗し、涙を流し、苦の道を歩むことになる。しかし、その「なぜダメだったのか」を自らえぐり、仮説を立て直してバットを振る(秒速リエントリー)という地獄の反復を経験したメンバーだけが、1年後に他社を圧倒する強固なプロフェッショナルとして自立するのだ。
「居心地がいい上司でなく、部下の本当に成長を願うなら、苦の道を選択させる上司こそがかっこいい」。 この教育者としての本当の「愛(熱量)」から目を背け、生ぬるい「マニュアル過保護」でお膳立てをしようとする自分の中の弱い甘さは、完全に手放さなければならない。
■ 「人には愛(熱量)、行動には仕組み(ルール)」で、バトンを自動的に繋ぐ
では、個人の「優しさ(配慮)」に頼らずに、どうやって「次の人、後の人」へ狂いなくバトンが渡る組織を作るのか。 その答えは極めて明確だ。個人の感情や資質という不確実なものに依存するのを完全にやめ、行動を自動化する「仕組み(ルール)」にすべてを委ねることだ。
「人には愛(熱量)で向き合い、行動には仕組み(ルール)で向き合う」。 私たちは、次の人へのバトンパス(引き継ぎ、案件の管理、顧客状況の共有)を、ただの「思いやり」という曖昧なものには委ねない。 営業マン一人ひとりの行動目標、トークスクリプト、アプローチの結果、そして契約確度の数値化に至るまでを、すべて「数値」によって仕組み化し、進捗をリアルタイムで可視化する管理体制を敷いている。 「信じているから確認しない」のは信頼ではなくただの放置(甘え)だ。 徹底した数値管理という強固なレールを敷き、その上で「体調や気分のズレ」といった小さな変化を見逃さずにメンヘラ級の執着(愛)を持って1on1でめくりにいく。 この「逃げ道のない厳格な仕組み」と「圧倒的な熱量の愛」の両輪が完璧に噛み合った時、初めて組織は、誰が抜けても、誰が後任になろうとも、自動的に「勝利のアルゴリズム」が回り続ける強固な構造(組織力)を獲得するのだ。
■ 今日を決め切らない人間に、次を語る資格はない。「今、この瞬間」にフルベットせよ
さらに、私が絶対に肝に銘じておかなければならないのは、「次の人のために」という言葉を、目先の結果から逃げるための言い訳(保身の先回り)に絶対に使ってはならない、ということだ。
「この案件は、次の担当者に綺麗に引き継ぐから大丈夫だ」「後任がやりやすいように、今回はここまでで留めておこう」。 そう言って、今自分が泥をかぶって「クロージングをかけ、白黒はっきりつける」という、最もヒリつくプレッシャーから逃げようとする弱い自分がいる。 しかし、「今日が決まらないなら次も決まらない。僕が来たのも今日決めないといけないからだ」。 商談の現場であれ、意思決定の最前線であれ、リーダーが「今、この瞬間」に退路を断ってフルベットし、結果をもぎ取る(100を取りにいかず、70にする誠実なクロージングをかける)背中を見せない限り、どれだけ綺麗な引き継ぎをしようが、その後の売上も組織力も爆発することはない。 「勝つまで負けない。戦う意志を示す限りあきらめない見捨てない」という強い想いをもって、今、この瞬間の決定(決め)から絶対に逃げない自分でいたい。
■ 100億を創るためにも、綺麗な配慮を捨て、自立したプロの戦闘集団を創り上げる自分でいたい
「みんなが傷つかないように、優しい環境を整えてあげよう」「次の人がやりやすいように、自分が先回りしてお膳立てをしてあげよう」。 そう言って、本質的な「自立した組織づくり」から目を背け、ぬるい仲良しクラブ(依存集団)でお茶を濁そうとする経営者としての弱い甘えは、自分の中から完全に、根こそぎ無くしたいと強く願う。
代表取締役である私自身が、誰よりも「Doubt Wisely」を体現し、「思いやり」という言葉の甘さを健全に疑う。 メンバーを子供扱いして甘やかすお膳立てをすべて捨て去り、彼らを一人の対等な「ビジネスパートナー」として扱い、あえて厳しい訓練(トレーニング)と苦の道を歩ませる。 その上で、個人の感情に左右されない数値化と管理の仕組みを徹底的に敷き詰め、誰が抜けても、誰がバトンを受け取っても、自動的に100億の目的地へと驀進し続ける強固な構造を内製する。 その覚悟と、構造を科学的に設計する圧倒的な執念を持った時だけ、私たちは誰も見たことのない100億の景色へと、組織全員で到達できるのだと思う。
このことを、しっかり肝に銘じておきたい。
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